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2つの"盗作"ニュースの違い [ ブログ著作権メモ]

ブログを書くにあたっては、常々「著作権」が気になってます。
そんな中、2つの"盗作"疑惑のニュースが報じられています。
よく似た2つのニュース、しかしその中身には違いがあります。

●槇原敬之に「999」盗作騒動 (スポーツニッポン:10/19)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061019-00000018-spn-ent

 約束の場所(槇原氏作詞作曲)
   「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」

 銀河鉄道999第21巻(松本零士氏作)
   「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」

なるほどよく似ています。重要なことは「999」の作者である松本氏が槇原氏側に抗議し
ていること。著作権法では、真似された著作権者自身が訴えて初めて犯罪かどうかが問わ
れます。(親告罪といいます)。
一方で、槇原氏側は「999を読んだこともない」そうです。この類似性が故意か偶然かは
わかりませんが、裁判になる可能性大です(きっと和解すると思いますが)。

銀河鉄道999 21 (21)

銀河鉄道999 21 (21)

  • 作者: 松本 零士
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: コミック



で、もうひとつのニュース
●<ゲド戦記>挿入歌の歌詞が朔太郎の詩と酷似 (毎日新聞:10/21)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061021-00000011-mai-soci

 テルーの唄(ゲド戦記、作詞宮崎吾郎)
   「心を何にたとえよう」etc.

 こころ(萩原朔太郎作)
   「こころをばなににたとへん」etc.

なるほどよく似ています。ただ「999」の例とは違って、酷似点を指摘しているのは、萩原氏
側ではなく、第3者です。つまり単なる批判であって、仮に著作権違反だったとしても、第3者
の指摘では模倣者を罪に問えません。だからでしょうか?毎日新聞の記事では「盗作」ではなく「酷似」と表現してますね。
また宮崎氏はホームページなどでは、萩原氏の詩「こころ」を参考資料と明示しているそ
うです。であれば、萩原氏(故人ですのでその家族?)側が宮崎氏側を相手に訴えをおこ
すこともないかもしれません。(今後の対応次第では分かりませんが)

THE ART OF TALES from EARTHSEA―ゲド戦記

THE ART OF TALES from EARTHSEA―ゲド戦記

  • 作者: スタジオジブリ
  • 出版社/メーカー: スタジオジブリ
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: ムック

さて、ブロガーはこれらのニュースからどのような教訓を得られるでしょうか?
・訴えられなくても著作権違反は違反。他人の作品や文章を真似しないように注意を
 払いましょう。
・意図せず(あるいは偶然に)他人の作品や文章に似た作品や文章をオリジナルとして世
 に出してしまい、原作者から抗議されることがあったら、できるだけ早い段階で誠心誠
 意対応しましょう。原作者に当方の意図を理解してもらうよう努力するか、当方の作品や
 文章を謝罪するか。ともかく、著作権違反は真似された原作者が訴えないかぎりは罪には
 ならないのです。

ブロガーとは違って、音楽会社や芸能事務所は原作者が不満だからといっても、そう簡単には
謝るわけにはいきません。まず契約アーティストの評判はがた落ちです。CDの回収やレーベルの修正には莫大な費用が発生します。また法人の場合、著作権侵害に対して1億5000万円以下の罰金が科せられます。(個人の場合でも5年以下の懲役又は500万円以下の罰金!ですよ)
争うことによるイメージダウンも甚大です。とはいえ、裁判で勝てる自信がないのであれば、
訴えられる前に早期に和解することが重要ではないでしょうか?

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ちなみに、上記の歌詞の一部掲示は著作権違反なのでしょうか?
いいえ、大丈夫。そのあたりはまた近いうちに解説します。


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コメント 4

honyapin-turedure

うーん、頭の痛い問題だと思います。私も引用して記事を書きます。でも引用の範囲や作法(というのかしら?)がよくわかってない状態で、知らずに権利侵害をしているやもしれず・・・・(^^;)いや、相手の被害は大して無いかな?
またいろいろとご教授くださいませ。
サイドバーの設定についてはアドバイスありがとうございました!いろいろいじり?まくってみます。ワクワク・・・・
by honyapin-turedure (2006-10-22 12:27) 

MANTA

- 公私で文章を書くことが多いため、著作権や引用はいつも気になってます。> ほにゃぴんさん
引用についても近日中に記事を書きますのでまたご覧ください。といっても私自身へのメモ程度のものですけれど(^^;)
by MANTA (2006-10-22 20:40) 

わかば

拙ブログにコメントをありがとうございました。
これは本当に難しい問題だと思います。裁判になっても結局どちらもどう証明のしようのないことですもんね。どちらかというと、裁判でどういう論戦が繰り広げられるのか、そっちのほうに興味があります(笑)。
by わかば (2006-10-23 23:28) 

MANTA

- コメントありがとうございます > わかばさん
私個人としては、裁判には興味ないのです。白黒ついたとしても、槇原さんと松本さんの双方の作品が好きな私としてはガッカリです。またその判例も、私自身の創作活動?(おおげさ)にはほとんど参考になりません。もうこれくらいで和解に至ってほしいですね。
by MANTA (2006-10-24 06:57) 

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