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論文ができるまで ~内容の整理(2) [ 連載 Old..]

さて今日が初日だ。なにからしよう?

【Day 1】論文の内容を整理

まずはプレス発表でなにを話したっけか?内容を整理しよう。

あのとき採れたメタンハイドレート。氷だったよ。

・海底電気探査を新たに開発して、新潟沖の深海底で実施
・海底下に高電気抵抗異常を示す地域を発見
・高電気抵抗異常の地域ではメタンハイドレート(以下メタハイ)が採れた
・海底電気探査はメタハイの調査に有効

ところで、論文には「新規性」「信頼性」「有効性」「論理の一貫性」「完成度」
が必要だ。論文の内容をこれに当てはめてみよう。
(詳しくは 連載「査読とは」(4)&(5) )
 http://blog.so-net.ne.jp/goto33/2005-10-05-1

新規性=○
 深海で電気探査をするという試みは誰もやっていない。新規だ。
 ただし浅い海でやっている人はいる。その紹介は必要。
 深海でメタンハイドレートに伴う高電気抵抗異常を検出したのも新しい。
 従来のメタンハイドレート探査法とどう違うかを比較する必要はある。
信頼性=△
 まず海底電気探査自体が「ほんとに測れるの?」という疑問を呈している。
 コンピュータによる計算など補足資料が必要。
 高抵抗異常がメタハイだ!というには物証が必要だが、メタハイそのものが
 高抵抗異常地域で採れたことは幸いだ。海底の映像もある。
有効性=◎
 新しいメタンハイドレート調査法として有効
一貫性=◎
 メタハイの新しい探査方法を開発→海域へ適用→メタハイ発見。一貫してる。
完成度=×
 まだまだ…まず図を全部そろえないとね。

といったところか。
こういった論文のグランドデザインを考えるときに、他人からの助言は必要だ。
幸い、これまでの調査準備や航海で、共同研究者からはたくさんの助言をもらった。
また学会発表でもいろんな意見をもらった。論文を書く前の貴重な判断材料だ。

つづく。

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こんな感じで実況します。なんか人気なさそな企画ですが。

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コメント 2

ちゃめ

> 新しいメタンハイドレート調査法として有効
 すごいね~。

 もし、海底のメタハイが「温暖化」の影響やらで大気中に放出されるなら、掘削して燃やした方が、温暖化係数は低くなるんだよね(仮定の話は意味がないが、汗)。

 バイオ・ディーゼルやバイオ・エタノールが、生産過程で問題だらけなのを考えると、環境的側面からもメタハイの利用も現実味を帯びてくるのかな?
by ちゃめ (2007-08-06 22:07) 

MANTA

- どうでしょうか?メタハイの開発もまだまだですからね…
ちなみに私の論文進捗状況は、マダマダマダマダ…です(汗)
by MANTA (2007-08-07 00:03) 

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