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温暖化の原因はCO2ではない、その証拠? [ 地球温暖化を学ぼう]

さて本連載ではここまで、温暖化とは何かを勉強してきた。ざっとおさらいすると…

 温暖化の定義から始まり、気温の上昇傾向は明瞭であること、二酸化炭素(CO2)は
 人為的に増えたことを述べ、CO2の性質と、温室効果の説明を行った。
 南極での温暖化や温暖化懐疑派論文の稚拙さホッケースティック論争などの
 温暖化関連ニュースを扱ったり、Q&Aコーナもあった。また2度に渡り(こちらこちら)、
 太陽活動の変動では現在の温暖化傾向を説明できないことも述べた。

と ここまで振り返ると、地球温暖化は人間が排出したCO2が要因!とも思えるかもしれない。
・・・しかし本当だろうか?
今日はちょっと目線を変えて、地表と宇宙での太陽光の観測データに着目してみてみよう。

まずは宇宙から地球を見てみると…
graph1.jpg
  図1(引用:Wielicki et al., Science, 2005)
  http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/308/5723/825

水色は地球が跳ね返す太陽光の強さ変化(2000年1月~2004年1月)。
だんだんと跳ね返す強さが小さくなっている(ちなみにオレンジ色は古い研究結果)。
模式図は下みたいな感じで、雲や氷など太陽光を反射するものが減少したためだろう。
radiation1.jpg
        ってことは地球は温まってないか?

----
次に地表へ目を移そう。
graph2.jpg
  図2(引用:Wild et al., Science, 2005)
  http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/308/5723/847
  http://www.eurekalert.org/pub_releases/translations/scisummaries050605jp.pdf

太陽光の強さを地上で観測すると、1990年頃からだんだんと大きくなっている。
絵にすると下みたいな感じ。太陽光そのものが単調増加してはいないので(こちら
地表への太陽光を遮るもの(雲など)の減少が原因と考えられる。
radiation2.jpg
        ってことは、やっぱし地球は温まってないか?

図1と図2の変化を比べると両者の数値はよく似ている。図1では4年間で約2W/m2
=年間約0.5W/m2の減少。図2だと世界中の観測点の平均値で年間0.66W/m2の増加。
これを説明するためには図1と2の間=宇宙と地表の間に共通の要因があると考えるのが
妥当であろう。すなわち雲の量が減っていると考えればよい。こんな感じ。

radiation3.jpg
   ってことは、地球温暖化の要因は雲??雲なのね?

実際、雲の量は徐々に減っている。たとえば下記は那覇での雲量変化
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/cdrom/report2005/html/3_2_2.htm
(下側のグラフ)緑色が雲の量でグラフ上ほど減っている。それに合わせて地表での太陽光は
増えている。このように雲が減れば太陽の光は地表に届きやすくなるので、気温も上昇する
なんだCO2なんて温暖化に関係ないやんか?

しかしちょっと待てよ。
ちまたでは「宇宙線強度が変化して雲の量が減少」などと言われているが、これまで述べた
ようにそれはなさそうだ。では、なぜ地球規模で雲の量が減っているのか?また上述のように
地表に届く太陽光は年0.5~0.7W/m2ずつ増加しているようだが、この値 小さくないか?
(小さな電球でも50Wとかだぞ?) その値で現在の地球温暖化を説明できるのか?
それともやっぱりCO2がないと温暖化は説明できないのか?

次回以降、まずはこのあたりからちゃんと考えてみたい。
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おげさのたぐいです

MANTA さん。 楽しんで読ませてもらいました。

アルベド変化を気温変化に直結させてるのは、次の項で転を持ってくる為と勝手に思っています。

地球の夜の雲量が観測出来ないから、日中のアルベド変化だけでは温暖化要因なのか寒冷化要因なのかなんとも結論出来ないのが辛いところですね。
アルベドの夕方の部分と朝の部分に分けて、比が出せれば雲の日夜比の傾向は出せるかもしれません。

by おげさのたぐいです (2010-03-20 09:32) 

MANTA

おおくぼのたぐいさん、特に「転」は用意しておりませんが…
>地球の夜の雲量が観測出来ないから
雲自体の温暖化への寄与は複雑です。今回はそのうち、雲などによる大気の
アルベド(地球が太陽光を反射する割合)の変化だけでも温暖化が説明
できるかも?(温室ガス増加なんて関係ない?)ってお話です。
夜の雲量はアルベドには寄与しないので、この話には関係ありません。

ちなみに夜の雲量も観測可能ですよ。
http://www.eko.co.jp/eko/a/a12_RemoSen/a1202_ATMOS/a120201_CIR4/a120201.html
by MANTA (2010-03-20 10:12) 

おおくぼ

また先回りして言いますと、近年温室効果が上がっていることは事実です。
ただ、二酸化炭素と温室効果の相関性が問題なのです。

温室効果ガスは二酸化炭素だけではありませんので・・・。
by おおくぼ (2010-03-20 11:32) 

おおくぼ

どうでもいいことですが、前のMANTAさんの返信コメントが、「おおくぼのたぐいさん」になっています。
別人なんですけど・・・・。
(^^;)

あと前にコメントを削除された時も、自分の書いていない理由で削除されたことがあったんです。
あの時は期待人さんと私のコメントが多数入り組んで、コメント内容も期待人さんと混線状態だったんで、仕方ないと思いましたが・・・。
でも期待人さんも私も同じ懐疑論者ですが、主張がかなり違うんです。
by おおくぼ (2010-03-20 11:40) 

MANTA

おげさのたぐいさですさん、おおくぼさん、ごめんなさい、
お名前を打ち間違えてしまいました。  m(_ _)m
また、間違ってコメントを削除してしまったこと、ごめんなさい >おおくぼさん

>温室効果ガスは二酸化炭素だけではありませんので・・・。
それを抜いても、雲の量が減るだけで温暖化が説明できるとしたら?
ちょっと興味深くないですか?  でも次回からまた温室効果ガスの話に
戻る予定です。
by MANTA (2010-03-20 12:10) 

おおくぼ

いえいえ、気にしていません。
ただ多くの人が難度の高い質問をたくさんしているので、「忙しくて、混乱しているのかなあ〜」と思っただけです。

雲の温室効果は大きいです。
たぶんトータルでは水蒸気より大きいでしょう。
だから「雲が減る→温室効果も減る」という理屈になるのですが・・・。

例えば、丸山茂徳先生は、雲の温室効果を無視しているので、信頼できないんです。
by おおくぼ (2010-03-20 13:50) 

MANTA

>雲の温室効果は大きいです。
おおくぼさん、コメントありがとうございます。でも「雲や水蒸気の温室効果」
なしでも温暖化を説明できるかも?というのがこの記事の主旨です。
しかもシンプルでしょう?各地の温暖化懐疑派の方々には、ぜひこの記事
をご紹介頂きたいです。

ちなみにこのネタ、今回で終わりではありません。次回以降もう少し突っ込
んで議論してみます。温暖化の基礎にも今一度立ち返ります。
by MANTA (2010-03-22 08:14) 

おおくぼ

でも地球の温室効果は、可視光線の2倍近くあります。
地球には「冷やす効果」が働いているから、現在の平均温度なのです。
多くの人は「冷やす効果」を無視している気がするのですが・・・・。
私が槌田敦さんを評価している理由は、「冷やす効果」を重視しているからなのです。

ただ温室効果は20世紀中は一定と仮定して、他の要因の変化で説明することもできるでしょう。
私は、海流の変化で、海面の温度が上がったという説です。

私は懐疑派の人達と仲が悪いです(原因は私の態度が悪いからなのですが)。
懐疑派の人達は、科学的な議論よりも、品格や礼節の方を重視する気がします。
でも期待人さんは例外です。
by おおくぼ (2010-03-22 09:13) 

MANTA

おおくぼさん、下記ですが、
>でも地球の温室効果は、可視光線の2倍近くあります。
大事なことはそれらの効果の年々の増分です。さて、どちらの方が大きい
でしょうね?

>ただ温室効果は20世紀中は一定と仮定して、他の要因の変化で説明
>することもできるでしょう。私は、海流の変化で、海面の温度が上がった
>という説です。
なるほど。たしかに海水は温まりにくいので、温室効果が一定になったと
しても、水温・気温上昇はゆるゆると続くでしょうね。しかし、海水の温度
上昇が太陽からの入射エネルギー変動の長期変化を反映したものだと
すれば、それでは近年の温暖化傾向は説明できなさそうです。
(詳細は下記記事の2010-03-19 20:15のコメントをご覧ください)
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2010-01-11
by MANTA (2010-03-26 07:54) 

おおくぼ

補足しますと、私の温暖化説は、全地球的なものではなく、部分地球的な説明なのです。
だから海面温度も一律にアップしたというのではなく、上がった場所と下がった場所があるという考えです。
海流が変化したので、従来と温度分布が変わったという説です。
例えば、北極圏の温暖化の原因は、「暖かい海流が流れ込むようになったから」です。

参考
『正しく知る地球温暖化』 (誠文堂新光社)
赤祖父俊一:著
by おおくぼ (2010-03-26 12:11) 

MANTA

なるほど北極圏のお話しでしたか。局所的であればそれも十分あり得ます。
地球全体の温暖化は、よく、氷河の融ける様子や、北極海の氷がなくなる
映像で象徴されますね。それは必ずしも温暖化を反映した結果ではない
かもしれません。ただし、地球が確実に温暖化しているのは事実です。
そしてそれはどのような理由で説明がつくか、じつはそう多くの要因を挙げられないのではないか?と思っています。
by MANTA (2010-03-26 20:20) 

HH

MANTA様

地球のアルベド変化に関しては、個人的にはアフリカやオーストラリア、中国の砂漠化他地球の砂漠化及び森林消失に関するデータを追っております。

しかし、まとまったデータなかなかと見つからなくて、困惑しております。
by HH (2010-04-01 23:21) 

MANTA

>しかし、まとまったデータなかなかと見つからなくて、困惑しております。
HHさん、地球レベルでの観測が必要なことでしょうから、まだデータが
十分に集まってないのではないでしょうか? 上記の衛星によるアルベド
観測も始まったばかりのようです。
by MANTA (2010-04-02 12:56) 

アマディー

欧州気象衛星開発機構のHPでみつけた記事です:

http://www.eumetsat.int/Home/Main/News/Features/717482

雲だけでなく、水蒸気全般の気象に与える影響は大きいと考えられるが、しかしその詳細はほとんどわかっていない、ということでしょうか。

気象変動の数値予測にはどの程度水蒸気の影響が考慮されているのでしょうか?どなたか参考になる資料をご存じの方、教えてください。
by アマディー (2010-04-10 21:58) 

アマディー

東京新聞の記事です:

http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/CK2010031602000133.html

わずか5000年前に気温が突然2度も変化し、人口が激減した・・・原因はいったい何だったんでしょうか?
by アマディー (2010-04-10 22:03) 

MANTA

アマディーさん、サイトのご紹介、ありがとうございます。
>雲だけでなく、水蒸気全般の気象に与える影響は大きいと考えられる
>が、しかしその詳細はほとんどわかっていない、ということでしょうか。
そう思います。なので、各国とも人工衛星などを使った観測を精力的に進め
ているのでしょう。それを「温暖化を予算獲得のネタにするやつがいる」と
批判する人もいるようですが、どちらが正しいのでしょうね?

>気象変動の数値予測にはどの程度水蒸気の影響が考慮されているの
>でしょうか?
私も専門家ではないのでよくわかりませんが、下記の本には数値予測に
携わる研究者の本音が書かれています。これによれば、水蒸気のモデル化
はIPCC第5次評価報告書へ向けて試行錯誤中のようです。
「地球温暖化の予測は「正しい」か?―不確かな未来に科学が挑む」
(出版社: 化学同人、2008年)

>わずか5000年前に気温が突然2度も変化し、人口が激減した・・・原因
>はいったい何だったんでしょうか?
何だったんでしょうね?ただ自然の環境変動でこれだけ人口が減るわけ
ですから、これに人為的要因を追加するのは賢くないとは言えるでしょう。

by MANTA (2010-04-11 00:30) 

MANTA

無関係なコメントをスパムとみなして削除いたしました。
寒冷化も、恐竜絶滅も、ご自身のブログでどうぞお書きください。

by MANTA (2010-04-13 08:33) 

アマディー

こんな記事をみつけました。

Are cold winters in Europe associated with low solar activity?
http://iopscience.iop.org/1748-9326/5/2/024001

議論が白熱しているようですが、ここはひとつ、冷静にいろいろな意見を聞き、いろいろな視点から考える・・・科学の基本です。科学者は感情的になってはいけません、はい。

で、私がどう思っているかというと、結局「わからない」です。だから科学は面白いのです。どちらのサイドもきめつけはいけません。見苦しいです。
by アマディー (2010-04-20 01:31) 

アマディー

さっき投稿したコメントの追加資料です。リンク先のアブストラクトを開設した記事です。

http://www.technobahn.com/news/Link_between_solar_activity_and_the_UKs_cold_winters_2010041512000032.html
by アマディー (2010-04-20 01:33) 

MANTA

>こんな記事をみつけました。
アマディーさん、ありがとうございます。でも全球で見ると温暖化しているので
(たとえばこちら。この3月は1998年に迫る勢いです。)
http://www.drroyspencer.com/latest-global-temperatures/
ヨーロッパのローカルな寒冷化を太陽活動を比較したところで、私自身は
あまりピンときません・・・

>議論が白熱しているようですが、ここはひとつ、冷静にいろいろな意見を
>聞き、いろいろな視点から考える
そうですね。ただ白熱というよりも、リンク先も示さない、一方的な意見に
てこずっているだけですが… 精進いたします。
by MANTA (2010-04-30 21:10) 

mushi

横から失礼しますね。ちょうど私のブログでも記事にしていたもので。
>アマディーさん
2010-04-20 01:31でご自身が示された論文、自分でもお読みになってますか?(私も結構斜め読みですが・・・。)
その論文の主題は、「太陽活動が低下すると『イギリスを含むヨーロッパでは』寒い『冬が』多く訪れる可能性がある」というものです。全地球規模の気候と太陽活動に関連があるとは述べていないです。
abstractに"We stress that this is a regional
and seasonal effect relating to European winters and not a global effect."とあることにも留意してください。「太陽活動と相関があると言えそうなのはヨーロッパの地域的かつ季節的な気候(冬限定)であって地球規模の話ではないことを強調しておくよ」くらいになるでしょうか。
実際、北半球全体の気候と太陽活動の相関は、MANTAさんも指摘されているようにあまりありません(全くないとは言いません)。
この論文は温室効果ガスによる気候変動を否定しているものではないことに注意していただければと思います。
by mushi (2010-05-01 00:59) 

MANTA

mushiさん、コメントありがとうございます。つまるところ、地球全体にせよ、
ヨーロッパだけの話にせよ、少しずつ気候変動の要因が一つずつ、はっきり
してきているのでしょうね。そういう意味ではアマディーさんのおっしゃるように
「わからない、だから科学は面白い」というのと同時に、「わかってきた、だから
科学はもっと面白い」のだと思っています。
by MANTA (2010-05-01 20:00) 

アマディー

>2010-04-20 01:31でご自身が示された論文、自分でもお読みになって
>ますか?(私も結構斜め読みですが・・・。)

はい、原論文のほう、全部読んでおります。

気候変動っていうのはどうもかなり「繊細」みたいですね。いつだったか、どこそこに真水が流れ込んだために、北アメリカ大陸の気温がわずか数カ月で劇的に下がった、という論文も読んだことがありますが、人類にとってはこの「突然」が怖いわけです。(引用しようと思ったのですが、みつからなかった・・・申し訳ない)

以下の記事はちょっと前のコメントでも紹介しましたが、わずか5000年前の日本でも、突然2度も気温が下がったそうです。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/CK2010031602000133.html

女の子に突然ふられるのもいやですが、突然気候が変わるっていうのも、風邪を引きそうでいやです。
by アマディー (2010-05-02 22:18) 

アマディー

少し話題から外れますが、ニールス・ボーアの一言を紹介させてください。20世紀の物理発展のキーワードを一言で言うならば、私にとってはずばり、これです:

How wonderful that we have met with a paradox.
Now we have some hope of making progress.
(今ある理論で説明できない)パラドックスと出会えるなんて、お前、ラッキーだぞ!これで先に進める希望が出てきたってもんだ。

そんなわけで、私としてはこの気象の問題(専門外です)でも、いろいろと説明できないことがたくさん出てくることを心から祈っているわけです。だって、すべて説明できる理論があるなんて、民主的じゃないですから。
by アマディー (2010-05-02 22:34) 

アマディー

たびたびすみません・・・もうひとつボーアの一言を・・・・

Predictions can be very difficult—especially about the future.
予測するってのは難しいねぇ・・・特に未来のことは。

(注意:ボーアはたぶんこれをデンマーク語で言ったはずです)
by アマディー (2010-05-02 22:39) 

MANTA

アマディーさん、同意します。
>How wonderful that we have met with a paradox.
地球温暖化などの環境問題や地震予知など社会に密着した現象については
「分からないから楽しい」などというと「不謹慎な!!」と怒られそうですが
科学とは好奇心と努力、そして得られた知見の未来への応用力から成り
立っているのだと、私も思います。

あと、それと未来予測は別です。これもボーアの言葉通りでしょう。上にも
書きましたが下記の本は温暖化シミュレーションとそれによる未来予測の
実際が正直に書かれていて大変勉強になります。彼の悪口を言う温暖化
懐疑論者も多いようですが、読んでから語ってほしいと思います。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51154588.html
地球温暖化の予測は「正しい」か?
江守 正多 (著)
by MANTA (2010-05-03 08:19) 

アマディー

ボーアの二番目の一言ですが・・・・日本語訳では「予測」としましたが、直訳すると「予言」です。(科学的なことなので予言は適当な言葉ではないと思ったので)もちろん「予言」は過去のことではないわけで、もちろんボーアのユーモアです。

ちなみにヨギベラという元大リーガーがいて、その言動が似ているということで日本のナダシマさんにあたるんですが、彼も同じようなことを言っています。

It's tough to make predictions, especially about the future.

http://en.wikiquote.org/wiki/Yogi_Berra

また脱線してしまった。
by アマディー (2010-05-03 09:44) 

MANTA

「予言」と「予測」ですね。面白いですね。似たような話題で「予知」と「予測」
もありますよ。
by MANTA (2010-05-03 12:16) 

おおくぼ

江守さんはシナリオという言い方をしてましたね。
株の予測などは、人間がが未来を変えることができるので、予測が外れることがあります。

懐疑派の心理は、温暖化問題だけに拘泥すると分析が困難になると思います。
他の事件も参考にして、共通する心理を発見した方がいいと思います。
例えば、「人類は月に行ったか?」、「911テロ事件とは?」などなど。

参考『トンデモ本の世界 W』(楽工社)

例えば、こちらの掲示板を読むと、「国家的な陰謀と戦っているのかな?」と思ったりします。

http://otd12.jbbs.livedoor.jp/323440/bbs_plain

もしかしたら、懐疑派の人達には、江守さんは国家の陰謀に加担する悪の科学者に見えているのではないでしょうか?
by おおくぼ (2010-05-03 23:12) 

アマディー

またまた少し本題から外れますが・・・・私が多少知っている物理の世界で感じたことです。

どの分野にも「一流」がいるように、物理の世界でもそうです。私の見たところ、一流の物理学者は「直感」からはじめます。論理的な説明は後回しで、まずは直感で新しい理論の方向性を見極めます。そして論理、すなわち物理では「数学」ですが、これで直感を体系だてて(極めて厳密に)整理をし、理論を完成し、実験で確かめます。

一方、二流(またはそれ以下=大多数)は論理だけで議論します。大概、このタイプの物理学者は面白い仕事をしません。その一例が私です。

そして世の中にはもうひとつのタイプがいます。それは「直感だけの人」です。こういう人たちを私は「アマチュア物理学者」と呼んでいます。

ということで、私は気象の問題については当然「アマチュア」であるということで、今後のコメントを読んでいただければありがたいです。だからあまり突っ込まないでね!えへ。
by アマディー (2010-05-04 00:09) 

アマディー

アマチュア・アマディーです。アマチュアの特権として、直感だけで考えを述べさせてもらいます。先に言い訳&謝罪・・・ごめんなさい。

私の裏付けのない直感によれば、「本当に将来の気温変化を予測できるのか」という疑問がわきます。(注意:暑くなるか寒くなるかは関係ないです。あくまでも議論できるのかどうか、ということです。)例えば

'Missing' Heat May Affect Future Climate Change
http://www.sciencedaily.com/releases/2010/04/100415141121.htm

によれば、「どこにいったかわからない熱」が大量にあるそうです。その熱はもしかしたら海水の深いところに蓄えられているかもしれないし、もしかしたら観測そのものに欠陥があるかもしれないそうです。なんなんだこれは!?って感じてしまいます。記事によれば「近年地球に蓄積された(たぶん増加した)熱の半分の行き先が不明である」そうです。半分です!親方!

厳密科学である物理では、当然このような状況は許されるわけもなく、議論の中心はおのずと「これをどうにかしよう!」となるでしょう。いや、間違いなくそうです。それ以前に予測なんてありえません。

繰り返しますが、暑くなるのか寒くなるのかは関係なく、そもそも気候変動を予測する以前にもっと議論することがあるんじゃないの?というのが、アマチュアである私のたわごとです。

もうひとつ付け加えさせてください。なんでも、「地球温暖化の鈍り、成層圏の水蒸気減少が影響?」という朝日新聞の記事

http://www.asahi.com/science/update/0130/TKY201001300299.html

が本当ならば、成層圏の水蒸気量をいままで考慮していなかったの?と突っ込みを入れたくなります。(注意:暑くなるとか寒くなるとか以前の問題としてです)水蒸気の影響は考慮に入れていたと聞きますが、問題はその量です。

例えば「真空の比熱」を物理的に解明するのは実に対象がシンプルです。ですから極めて正確に理論計算と実験結果が一致します。もちろん気象がこんなシンプルな問題だなんてアマチュアの私でも思ってはいませんが。

ということで、直感だけのアマチュアの話でした。

by アマディー (2010-05-04 00:44) 

MANTA

>江守さんは国家の陰謀に加担する悪の科学者に見えているのではない
>でしょうか?
おおくぼさん、笑ってしまいました(^^) 科学者の多くは国の税金で研究
しているので、みんな「悪の手先」ですね(笑)

>ということで、私は気象の問題については当然「アマチュア」であるという
>ことで、今後のコメントを読んでいただければありがたいです。
アマディーさん、私も温暖化科学はアマチュアですよ。アマチュア同士の
ゆるい語りの場でよいではないですか(^^)
by MANTA (2010-05-04 01:01) 

mushi

>アマディーさん
読まれていましたか、失礼しました。
では、doi: 10.1088/1748-9326/5/2/024001
を示された意図は何だったのでしょう?気候変動にはいろいろ未知の要素が残っているという事実を示されたかったのでしょうか?それなら、それには全く同意します。これをもって、将来の気候の予測は間違っているとか主張されるのなら、それにはちょっと異を唱えたいですが。

成層圏の水蒸気については、観測が最近になって始まったものなので評価のしようがなかったという事情はあるようです。考慮していなかったわけではないですが理解度が低く、IPCC AR4でも理解度低とされています。
by mushi (2010-05-05 17:49) 

mushi

それと、'Missing' Heat の方、記事の出典は
DOI: 10.1126/science.1187272
http://www.cgd.ucar.edu/cas/Trenberth/trenberth.papers/Tracking%20Energyv5.pdf
だと思います。
まず、science dailyは「一部は機械の誤差などだろうが大部分は深海など地球のどこかにいったと思われる」という感じになりませんかね?観測そのものの欠陥などとはどこにも書いていないような・・・。
特にcgdの方の論文を見ると、net radiation(相当に振幅が大きい)は2000年以降のグラフしか描かれていません。観測もしくは検証が2000年以降しかなされていないだけで、この程度の変動は常時起こっているのかもしれません(成層圏水蒸気と同じですね、あれも実は普遍的な変動なのかもしれません)。
両論文ともまともに読んでない段階ですので勘違いかもしれません。ちょっと読んでみます。
by mushi (2010-05-05 18:09) 

アマディー

>では、doi: 10.1088/1748-9326/5/2/024001
>を示された意図は何だったのでしょう?

私がこのサイトにたまにコメントを入れるのは、「趣味=楽しい」からです。しかしながらもっと楽しくするためにも、Aを主張する人はBを頭から否定し、BもAを否定する・・・これはやめてもらいたいんです。楽しさを半減させます。ですから数日前、私は自らを「アマチュア」であると宣言し、その定義も書きました。対極にある考えを全否定するのは私のような「アマチュア」がよく取るパターンだからです。でも、アマチュアはその範囲でも十分にこういう議論を「楽しめる」とも思っています。

私のスタンスは以前にも書いたように「わからない」です。そしてもう一つは「気象の問題はかなり複雑に思えるので、そう簡単には解けないであろう」という直感です。もちろんアマチュアなのでその直感を論理的に証明することはできませんが、でも十分に楽しいことです。

さてこの論文を紹介した意図ですが、皆さんにこの問題は(私の直感によれば)かなり複雑で、簡単には解けず、こういう面白い論文もあるよ、と知っていただきたかったからです。

水蒸気の問題もそうです。行方不明のエネリギーについてもそうです。

次にプロに対してのお願いです(たぶんプロはこのコメントを読まないでしょうが・・・)。プロは自分の信念を伝えると同時に、わからないことはわからない、と是非言ってもらいたいものです。特に社会生活に大きな影響を及ぼすことですから。(温暖化または寒冷化を主張する人は多いですが、「よくわからない!」という科学者があまりメディアに登場しないのは問題です)
by アマディー (2010-05-05 21:13) 

アマディー

mushiさん、私が読んだ論文は Science 4/16号の316ページにあるものです。これはたぶんオンラインでは公開されていません。(アブストラクトは読めます)Daily Scienceにある記事は、私が読んだこの論文をベースに書かれています。

ご紹介いただいた

DOI: 10.1126/science.1187272
http://www.cgd.ucar.edu/cas/Trenberth/trenberth.papers/Tracking%20Energyv5.pdf

ですが、同じ作者で内容も(かなり)近いですが、違う論文のようです。同じ図を使っていますが、タイトルは単に「Tracking Earth’s energy」です。(サイエンスを定期購読するか、記事単位でも購入できるかと思います)
by アマディー (2010-05-05 21:19) 

MANTA

mushiさん、アマディーさん、お二人のコメントを拝見いたしました。
こうしていろんな方からのご意見で盛り上がるのもブログならではですね。

まずアマディーさんのコメントで、
>わからないことはわからない、と是非言ってもらいたいものです。
…とプロの科学者にご提案頂いていますが、正直いって難しいでしょう。
わからない部分ばかりをしゃべり過ぎると、わかった部分が霞んでしまうから
です。むしろ「わかった」部分がどの程度良くわかったかを語ることに力を
そそぐでしょう(その中で未解決な点を見抜くのも、またプロの科学者の
仕事ではあります)。そういえば最近は「科学コミュニケーション」という
言葉が一般化してきましたが、ある人は「科学の良さしか話さない。それでは
一方的だ」との批判をされてました(たぶん近日中に記事にします)。
ではどうすればよいか? これは本当に難しいことで、科学者ではなく科学
を理解する第3者が必要な気がします。

またmushiさんのコメントには同意いたします。ただ1点だけ。
>これをもって、将来の気候の予測は間違っているとか主張されるのなら
>それにはちょっと異を唱えたいですが。
私は現状では気候予測は非常に厳しいと思っています(IPCCの予測も
相当誤差があるでしょう)。気候変動の要因理解と未来予測は、表裏一体
で、要因理解をするためには数値シミュレーションが、数値シミュレーション
による未来予測をするためには要因理解が必要だと思います。
by MANTA (2010-05-06 01:11) 

おおくぼ

「パラダイム・チェンジ」という言葉があります。
科学は複数の仮説が競争しながら、専門家内での同意というか常識になっていくという考えです。
科学史を見れば、一つの仮説だけが普遍的にあるのではなく、複数の仮説が検証されることによって、バラバラだったパズルが組み立てられて、全体像が見えてくるものだと思うのです。
だから科学を報道する人は、バランス感覚が大事だと思うのです。

「昼と夜の周期」や「四季という周期」は、地球の自転や公転や地軸のズレと言ったわかりやすい原因があります。
でも今の地球温暖化は法則がわかりにくいので、マスコミ関係者にはバランス感覚を強く求めたいです。
科学者とマスコミ関係者を橋渡しする優秀な人が少ないというのが、一番の問題だと思いますが・・・。
by おおくぼ (2010-05-06 15:32) 

MANTA

>科学者とマスコミ関係者を橋渡しする優秀な人が少ないというのが、
>一番の問題だと思いますが・・・。
おおくぼさん、どうすればよいのでしょうねぇ・・・この国の将来にかかわる
問題です。ちょうど「事業仕分け」関係でそのような記事を下書き中です。
この週末にUPすると思いますので、そちらにもご意見いただければ幸いです。

by MANTA (2010-05-08 10:43) 

おおくぼ

坂本龍馬は大人気ですが、幕末は西洋の学問の輸入が盛んでした。
最近、中山茂さんの『日本の天文学』(岩波新書 緑)を読んでいるのですが、江戸時代についての記述がとても面白いです。
もし江戸時代に「事業仕分け」があればどうなっていたのだろう?と想像したくなります。

節約で有名な徳川吉宗は、当時禁書だった西洋の書を高く評価し、オランダ語の研究を命じています。

「事業仕分け」も大事ですが、このまま少子化が続くと大学の経営はどうなってしまうのだろう?と危惧しています。
by おおくぼ (2010-05-08 12:32) 

アマディー

題名は忘れましたが、以前読んだ本に、ライシャワー博士(1960年代に駐日大使を務めた人)が中国の大学で講演をした折、「日本と中国の違いは?」と聞かれてこう答えたと書いてありました。

 (明治維新直後に)日本はまず、学校を作った。
 中国は核爆弾を作った。

教育は革命が起ころうと、地震で都市が壊滅しようと、戦争で焼け野原になろうと、大恐慌を経験しようと、消えることはありません。

国は本当に残るものに投資をするべきです。遊びで消えるようなものに税金をつかっちゃー、泣けてきます。
by アマディー (2010-05-09 00:47) 

MANTA

コメント欄が盛り上がることはよいことですね。この記事の本題からずいぶん
ずれちゃいましたが、温暖化の話を始めたのはそもそも”社会の中の科学”
を考えたかったからなので、コメントを真面目に読ませて頂いております。

おおくぼさん、事業仕分けは昔からやっていたと思います(ただ公開にした
のは民主党が初めてか?) 足りないのは、トップのビジョンでしょうか?
それをいまさらどうこうできるわけはないので、投票権をもつ国民に科学技術
の重要性を説くことが、科学者にできる(せねばならない)仕事なのだと
思います。

アマディーさん、私自身も教育者として、教育とは何かを信念を持ってやって
いるつもりですが、一方で最近はその効果には疑問を感じてもいます。先日
ブログでも取り上げた事業仕分けしかり、宇宙ステーションの民間活用問題
しかり、あとポスドク問題(現在下書き中)しかり、、、
やり方の問題なのだろうか?それとも。。。
by MANTA (2010-05-09 23:48) 

おおくぼ

気象の予測はイマイチ信用されていないのかな〜?と思ったりしました。

http://blogs.yahoo.co.jp/wth_map/archive/2010/05/12

数カ月単位だと当たっているんです。
去年はエルニーニョの影響で冷夏という予測も正しかったし。

今年の冬はエルニーニョと北極振動の影響で綱引き状態というのもそうだったし。
今年、東京で大雪が無かったのは乾燥してたからだし。
気象予測の精度は年々上がっていますね。

過剰な信頼は危険ですが・・・。
by おおくぼ (2010-05-13 14:29) 

MANTA

おおくぼさん、上記は「気象予報」であって「気候予測」のお話しとは、また
違った難しさややりやすさをはらんでいると思います。
by MANTA (2010-05-15 21:21) 

おおくぼ

はい、もちろんその通りです。
気象と気候では、タイム・スパンが全く違います。

ミクロで見ても発見できない事実が、マクロで見れば発見できることはいくらでもあります。
顕微鏡をいくら丁寧に見ても、惑星の運動は発見できません。

ただ庶民的な気分では、「今月寒かったとか、暑かった」なみたいな感じで、温暖化「危機」を捉える人が多いと思うのです。


by おおくぼ (2010-05-16 03:09) 

MANTA

>ただ庶民的な気分では、「今月寒かったとか、暑かった」なみたいな感じ
>で、温暖化「危機」を捉える人が多いと思うのです。
おおくぼさん、温暖化に限らず、地球の科学はタイムスパンが長いため、
しばしばそのような誤解(無理解?)にあいます。地震予知しかり、恐竜絶滅
しかり、宇宙観測しかり…  
地質学者なんて、1万年前のことを「ごく最近」っていうんですよ!

by MANTA (2010-05-17 19:23) 

おおくぼ

ニュースを見ると、現在の大気中の二酸化炭素の濃度レベルは、2千万年前と同じだそうですね。

人類の歴史始まって初です。
ビックリします。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/8299426.stm
by おおくぼ (2010-05-18 13:50) 

MANTA

おおくぼさん、ご紹介サイトを拝見しました。JR号で掘ったんですね!
よく見るのは過去数10万年のCO2変動ですが、
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2008-07-13
2000万年までさかのぼれるとは!
by MANTA (2010-05-18 19:07) 

650

CO2原因説で儲けてる国や企業や人が多すぎる。地球は保温ポットじゃない。数日曇りが続いただけで気温など恐ろしいほど下がるのに。一学説が常識にされるなんてもう何かの信仰みたいですよね。
by 650 (2011-10-19 18:28) 

MANTA

650さん、学問は宗教のようなものです。
ただ「信ずる」にはそれに足る「理由」が必要です。この記事にあるように、近年の
観測結果だけ見ると「雲が減る」というのが温暖化の原因として大きいように
私には思えます。では雲がなぜ減るか?その原因をいまいろんな人が調べて
いるようです。案外、CO2が原因かも(?)
by MANTA (2011-10-19 20:55) 

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