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石油価格はだんだん上昇 [▼連載【資源エネルギーを考える】]

連載「エネルギーを考える」の第4回目です。これまでの3回ですでに30を超える
コメントをいただきました。昨今のエネルギーに対する注目度や危機感が感じられます。
さて、今回はエネルギーを考える上で、最も基礎的とも言える石油の価格のお話。

突然ですがクイズです。石油(原油)の価格はここ10年でどれくらい上昇したでしょうか?

※米ドルでお考え下さい。

ご存知でしたか? グラフにするとこんな感じです。
fig1.jpg
※元ネタはこちら:http://www.eia.gov/emeu/international/oilprice.html
 ”Prices of Selected Crude Oils and, United States, OPEC, Non-OPEC,
 and World Averages, Weekly (Friday)”

ずっと1バレル20ドルくらいでしたが、最近は100ドルくらいです。えっ、バレルって?
石油の量の単位です。お風呂に普通に張ったお湯の量と同じくらいだそうです。
barrel.jpg

実際、日本はどれくらい原油を使っているかというと、2010年の場合は445万バレル/日。
たった1日でお風呂445万杯分の原油を使っています。これが世界だと1日で8738万杯分。
まさに湯水のごとく、ですね。ついでなので去年の消費国トップ20をみてみましょう。
fig2.jpg
※BP Statistical Review of World Energy 2011より作成
※下記で日本語の同様のものを見ることができます。
 世界の石油(生産量、消費量、輸出量、輸入量の推移)
 http://nocs.myvnc.com/study/ind/oil.htm

消費量第1位は米国、2位は中国、3位が日本。日本がGDPで中国に抜かれたのは
去年の話ですが、石油消費量で抜かれたのは2003年でした。またベスト20のうち、
シンガポール・中国・ベトナム・ブラジル・ロシアは2009年よりも消費量が1割ほど
UPしています。これらの新興国の石油消費増が、原油価格を押しあげています。

新規作成_1.jpg
ここで原油価格の上がり具合を、1991年に生まれた子供の成長と比べてみましょう。小学校
へ入学の頃は1バレルあたり12ドルだった原油価格は、中学校入学頃には30ドル、高校入学
の頃には60ドル、成人を迎える頃には110ドルに達しています。これがもし缶コーラの値段
だとすると、1缶120円だったコーラが、成人する頃には1100円になっているようなものです。

…っと、あれ?原油価格が上がってるんだったら、物価も上がっててもいいんじゃない?
と思うあなた。なぜ激的に上がらなかったか?それは省エネルギー石油代替エネルギー
の利用に努力してきたからだと言われています。
●解説4:原油高と日本④ 個々の産業や家計への影響は?(資源エネルギー庁)
 http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/enehaku-kaisetu/kaisetu/04.htm

しかし原油価格上昇の影響は大きく、最近のニュースでも電気代の値上げが報じられました。
原因は原油価格の高騰です。電気だけでなくガス代も上がってます。「輸入品」である原油は
円高のいまは安くなるはずですが、実際には原油価格の上昇率が円高傾向を上回ってます。
●東電93円、関電42円…9月も電気代、ガス代値上げ
 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110728/biz11072816380019-n1.htm
●円高なのに、なぜ、ガソリン価格が高いままなのですか?=為替王
 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0817&f=business_0817_032.shtml

では今後の石油の価格はどうなるのでしょうか?「下落する」と言っている人はいます。
例えば上のグラフで2008年頃に原油価格が高騰していますが、2009年には一気に下落
しました。これがいわゆるサブプライムローン問題の頃で、原油に投機的なお金がたくさん
流れたためにこのようなことになりました。また2010年末頃からの原油価格の高騰は、
中東での政治不安が原因と言われていて、事実最近は原油価格が下落傾向です。
いずれも石油の生産そのものとは無関係な事件です。だから石油価格は下がるはず、と。
本当にそうなのでしょうか? 次回に続きます。
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コメント 2

かも

さて、今度は、石油ですか。今、発電における原油の使用割合はどのくらいか当然ご存じのことともいますが、オイルショックの時代からすると随分下がりましたね。多分、そう遠くない将来にはもっと下がるでしょうね。で、後は、輸送用ですが、これも、遠くない将来には、EV化がもっと進むでしょう。そうすればこれも依存度は下がり続けます。
 も一つは、化学原料としての原油の用途ですね。
 実はこれも昔、そう、オイルショックの頃に、専門家と話したことがありますが、原油が無くなったら、CO2を使えばいいと話したことがあります。
 つまり脱石油は放っておいても進みます。さすれば、石油価格が上昇することは脅威ではなくなります。
 今時の価格論は、些か時代錯誤かと。 では。
by かも (2011-09-03 14:28) 

MANTA

>今時の価格論は、些か時代錯誤かと。
かもさん、価格を議論せずに商品を議論できた国や時代があるのならば、
教えて下さい。いくらなんでもそりゃムチャな話です。
by MANTA (2011-09-03 23:31) 

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