So-net無料ブログ作成
検索選択

原油価格はなぜ上昇するか? [▼連載【資源エネルギーを考える】]

地震とエネルギーの連載が交互で恐縮です。今回はエネルギーの方。
前回は「石油価格はだんだん上昇」という話をしましたが、今回はその続き。
では石油の価格はなぜ、だんだん高くなっているのでしょうか?
結論だけ先に言ってしまうと、”安い石油”が採れなくなっているのです。

fig0.jpg

例えば、あなたがジュースを飲むとしましょう。最初は勢い良く飲めますが、段々と
飲みづらくなって、最後の方はズズーッてなっちゃいますね。油田についても同じ。
例えば下記は香港沖約250kmに位置する陸豊油田の原油生産量の変化です。
fig1.jpg
(吉田ほか, 石油技術協会誌 Vol. 72, 531-540, 2007の図に加筆)
http://www.jstage.jst.go.jp/article/japt/72/6/72_531/_article/-char/ja

1993年の生産当初は勢い良く石油が出ますが、だんだん出なくなります(ピンク)。
ジュースを飲むのと同じですね。石油の場合は、出なくなってきたら別の場所に井戸を
掘って、石油を増産します(緑)。それも出なくなってきら、また次の井戸…というように
どんどん井戸を掘って石油を採り続けます。しかし日々の原油生産量をみると、
最初の頃が最大で、あとは少しずつ減って行きます。

では世界中の原油生産量はどうでしょう?下図は2004年時点での実績と予測です。
fig2.jpg
(Campbellによる図に加筆:http://www.peakoil.net/uhdsg/
(同じ図が次に引用されている:本村, 季報 エネルギー総合工学, Vol28, No.2, 2005
Gigazineにも同様の図あり

1960~80年頃は原油の年間生産量は毎年どんどん増えています。しかし増え方は徐々に
緩やかになっています。以後、予測によると2010年頃に生産量のピークを迎え、そのあとは
生産量が減り始めます。お、2010年はすでに過ぎてました。実際はどうだったのでしょう?
昨年、国際エネルギー機関(IEA)は報告書「世界エネルギーアウトルック」で、在来型の
原油生産量が2006年にピークを迎えたようだと発表しました。
●“石油ピーク”は2006年に過ぎた?(ナショナルジオグラフィック)
 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20101110003
●World Energy Outlook 2010 エグゼクティブサマリー(IEA)
 http://www.iea.org/weo/docs/weo2010/weo2010_es_japanese.pdf

この石油生産量のピークの時期は「ピーク・オイル(石油ピーク)」と呼ばれていますが、
私たちはまさにいまピークの真っ只中(あるいは少し過ぎたところ)にいるのです。
ちょっと信じがたいですか?実は国レベルでは、ピーク・オイルをむかえた前例があります。
上のグラフの一番下(緑色)は米国の原油生産量ですが、1970年頃の時の最大生産量を
それ以降、上回れていません。ベネズエラや英国・ノルウェーも同様だそうです。
●世界の石油生産量はピークを迎えているか?
 http://www.es-inc.jp/lib/lester/newsletter/080604_091513.html

----
なぜ世界の原油生産量が増えないのか? 下図を見れば一目瞭然です。
fig4.jpg
(ASPO newsletter No.100 (April 2009)に加筆)
http://aspoireland.files.wordpress.com/2009/12/newsletter100_200904.pdf
(オリジナルはLongwell, World Energy, Vol. 5, 2002.) 

折れ線グラフは、世界の年間原油生産量です。上のCampbellのグラフと同じですが、
こちらでは2008年までの新しい実績が示されています。たしかに生産量は頭打ちです。
一方、棒グラフは毎年の原油の「発見量」です。これを見ると発見量は1965年がピーク
でした。発見量は年々減少し、1980年代には生産量が発見量を上回り、現在は発見量
の4~5倍の原油を生産(消費)しています。これが生産量が増えない最大の要因です。

石油の生産量が増えず、中国など新興国の需要が増えれば、価格が上がるのは当然です。
今後も石油生産量が激的に増えることはなく、横ばいかむしろ減るセンス?になりますから、
昔のような安い石油に(10年前の1バレル20ドル台にすら)戻ることは当分ないでしょう。

それでは、石油はもうなくなってしまうのでしょうか?いやそれが「なくならない」のです。
え、なんで? 続きます。
nice!(4)  コメント(27)  トラックバック(2) 
共通テーマ:学問

nice! 4

コメント 27

かも

こちらにレスを付けましょう。
 先の投稿で、敢えて、時代錯誤と書きましたが、もう、石油は、先進国のエネルギー源としては、卒業しましょうという思いがあるからです。時代は、ガスです。それは、単に天然ガスと言うだけでなく、石炭ガスも、バイオガスもあります。と言うより、もう石油は後進国にくれてやりましょう。だって、中国で、日本と同じレベルのエネルギー消費をやったら、それだけで、石油などあっという間になくなってしまいます。
 値段が高くなって、後進国で使えないことは、先進国にとってメリットです。更に、石油が高コストになることで、新エネルギーの開発も促進されます。
 ガスを最も高効率に使う方法こそが、燃料電池なのです。
by かも (2011-09-04 21:57) 

MANTA

かもさん、まずコメントは継続的なやり取りをして初めて意味を持ちます。
このようなあちこちの記事への書き散らしはおやめください。

>もう、石油は、先進国のエネルギー源としては、卒業しましょうという思い
>があるからです。
石油は世界のエネルギー(1次)の約4割を占めています。
http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/world/sw_index_04/index.html
国内の割合も同様です。この事実を無視し、「思い」だけで石油を卒業できる
のであれば、なんでもできます。前回のコメントで「今時の(石油)価格論
は、些か時代錯誤かと。」とおっしゃった点と合わせて考えると、ずいぶんと
夢見がちな将来像に思います。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-08-27
by MANTA (2011-09-05 08:26) 

azuma

私もMANTAさんに同感です。

>中国で、日本と同じレベルのエネルギー消費をやったら

実際詳しいデータを持ち合わせていませんが、近年、中国のエネルギー消費は米国を抜いてしまったそうですから、日本はとっくに・・・。

>オイルショックの時代からすると随分下がりましたね。

確かに割合は下がっています(1973年度75.5%→2008年度41.9%、-33.6%と大幅に改善)が、使用量自体は20%程度削減で言うほど下がってはいないみたいです。

失礼ですが、かもさんは
>あはは、私の方が少し長生きしてますから
の人ですよね?間違っていたらすみません。

以前MANTAさんもおっしゃっていましたが、その豊富な知識と経験を生かしてご自身のブログを立ち上げてはいかがですか?ぜひ拝見させていただきたいです。
by azuma (2011-09-05 20:10) 

かも

私はね、歴史的事実としての、エネルギーの変遷を考えています。
薪炭を使って、エジプト文明や、メソポタミア文明が崩壊して、より生産力の高い中緯度地帯に文明の中心が移って、石炭を使って、産業革命を起こし、ほんの50年ほど前に、石炭から、石油へのエネルギー転換が起きて、それに原子力が加わって今日がある。その原子力が破綻した。では次はどうするか。オイルピーク論を否定しません。ではどうするか。ガスがあるじゃないか。何故、それを否定しようとするか。ガスで良い。ガスインフラがあるのは、ヨーロッパと日本くらいのものだし、そこでエネルギー転換をすれば、ピークを迎えた石油資源を、後進国に渡してあげることもできる。先進国にとって、石油の値上がりは、実は大したことじゃない。灯油は、ほんのここ数年で3倍になったがさしたる混乱もない。電力業界では、嘗て70%会った石油火力を、20%台に落として何の影響もなかった。
 ガスが良いのは、その発生源として何でも使える点だ。ガスを発生させる方法は、例えば石炭でも良いし、勿論天然ガスはそのまま使えるし、バイオガスを利用すれば、シベリアの永久凍土の下に眠る大量の腐植を嫌気性発酵して利用できる。石炭は、どんな低質端でも使えるし、凡そ液体としては利用できないような、超重質原油でも使用できる。アスファルトからでもガス化できる。そのガスを使って発電ができるなど、既に簡単なことであり、夢想でも何でもない。石油は、もう既に過去のものとしても良い。それが21世紀のエネルギー構想なのですよ。
 どうですか。
by かも (2011-09-05 22:52) 

MANTA

azumaさん、コメントありがとうございます。
>>オイルショックの時代からすると随分下がりましたね。
>確かに割合は下がっています(中略)が、使用量自体は20%程度
>削減で言うほど下がってはいないみたいです。
なるほどそうでしたか。これも「下がった」わけではなく「下げた」
のですが、いまは逆に石油消費を増やしたくても増やせないですね
(価格が高くて)。
by MANTA (2011-09-06 12:53) 

MANTA

>灯油は、ほんのここ数年で3倍になったがさしたる混乱もない。
かもさんは、石油が値上がりし、運輸会社や漁業者が苦しんでいるのを
見て何も思われないようですね。下記はほんの一例です。
http://blog.livedoor.jp/luckymentai/archives/51400343.html
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/01/83_3.html

>電力業界では、嘗て70%会った石油火力を、20%台に落として何の
>影響もなかった。
足りない50%を補った最大の「功労者」は、貴殿の嫌いな原発です。
歴史的事実で言えば「今後も原子力発電」ということになりますね。
●電源別発電電力量の実績(原子力発電データ)
 http://www.fepc.or.jp/library/publication/teiki/shikihou/shikihou12/p4-5.html

>ガスがあるじゃないか。何故、それを否定しようとするか。
かもさん、私は天然ガスがダメだとも、石油がダメだとも一度も書いて
ません。よく内容をお読みになることです。「石油もガスも高くなるよ」と
言っているだけです。ところが某知事などはそれを理解せず、
「節電には協力しない、原発もいらない」と言い放っている。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-06-11
そういう方が多いのでこれら一連の記事を書いているわけです。
by MANTA (2011-09-07 06:46) 

かも

>「節電には協力しない、原発もいらない」と言い放っている。


 これね、そんなに間違っているとも言えませんよ。
 ま、無邪気に、電力会社の発信をいちいち正しいとお考えならご愁傷様と言うとことですが。実は、あの計画停電だって、ブラフだったかもしれないのです。電力制限令にしたって、やらなかったらどうかという想定はおいておくとして、10%超も余裕があって、何の危機もなく過ぎてしまった。オイルショック後の一時期、予備率が6%くらいに落ち込むことは普通にあって、それでも制限令などではなくて、電力会社の営業努力でやってきた歴史もあります。原発を売らんが為にする恫喝に怯えて、踊らされているのはなんとも滑稽ですらあるのです。
 電力会社が、とんでもない嘘つきだという事実をもう一度ご理解下さい。
 原子力発電は、原爆を作る手段なのです。
 原爆など作らなくても宜しい。原発から出るゴミをミサイルに詰めて打ち込めばそれでもう十分な兵器になります。原発とはそういうものです。 
 だから、原発推進派は、嘘を吐いて、騙して、誤魔化して原発を正当化しようとするのです。そのレベルでは、既に、エネルギーの問題ではないのです。だから、原発など要らないのです。
by かも (2011-09-08 21:12) 

eye4ujp

manta様興味深い記事大変参考になりました。

質問があります。もしよろしければお答えいただけないでしょうか?
トゥピ油田とかリブラ油田の巨大油田は
今後の原油価格に影響を与えないのでしょうか?
高いコストをかけて掘ったものの
供給過剰で石油価格が暴落

しかしブラジル石油公社は
海底油田を莫大なお金をかけて一度掘ったのだから
掘らないよりマシと一バレル20ドルとか30ドルで赤字を垂れ流しながらも
仕方なしに投げ売りして掘削を続ける。

そういうシナリオは世界不況で一時的ならずとも長期的に続く
ということはあまり考えられないのでしょうか?
by eye4ujp (2011-09-08 23:11) 

MANTA

>>「節電には協力しない、原発もいらない」と言い放っている。
>ま、無邪気に、電力会社の発信をいちいち正しいとお考えならご愁傷様と
>言うとことですが。
かもさん、これもすでに記事に書いたことですし、コメント欄で議論済みです。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-06-11

原爆と原発をごっちゃにした議論をみても、段々とエネルギー問題の話と
関係なくなってきましたね。では。
by MANTA (2011-09-09 08:33) 

MANTA

>質問があります。もしよろしければお答えいただけないでしょうか?
eye4ujpさん、ご質問ありがとうございます。ちょうど次の連載記事で、油田の
お話を少しするつもりでした。そちらでお返事いたしましょう。

>供給過剰で石油価格が暴落
いまは暴落どころか高騰中です。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-08-27
by MANTA (2011-09-09 08:35) 

eye4ujp

manta様
わざわざ記事でお答え頂き恐縮です。

では楽しみに待っております。
by eye4ujp (2011-09-09 10:56) 

かも

>原爆と原発をごっちゃにした議論をみても、段々とエネルギー問題の話と
関係なくなってきましたね。では。


 それが、大ありなんですよ。
 先ず、原発と原爆は、裏表です。原発は、原爆のプルトニュウムを作るためにある。これは軽水炉でも同じ事で、使用済み燃料を再処理して取り出す。核燃料サイクルという隠れ蓑で、何をやっているか解ったモンじゃない。
 で、それは、同時に、電力利権の巣窟の最大の眼目でもある。何しろ原発は巨大であることを唯一の取り柄にしているから、巨大利権が付きものになる。その巨大利権に群がる原発村に繋がる、企業家も、政治家も、学者も、その利権を如何にして守るかに最大限の注力を図る。
 あの計画停電だって、[原発が止まればこうなりますよ]という格好のデモンストレーションであり、節電も、御同様と言うことになる。だって、中電は、虎の子の原発を止めても、全く影響が無いどころか、夏中通して、10%を超える予備力があって、然も制限令も発動していない。つまり原発など要らない。つまり何の影響もない。
 その電力会社で、大量のガスを使って発電している。コンバインドサイクルでなければ、最大効率は41%,受電端では、37%しかない。コンバインドサイクルでは、50%とか、60%とかいっているが、未だ実績は少ない。
いずれも、電力村という巨大利権の護持が最優先課題となるから、常に大規模化、巨大化が最優先のテーマとなる。太陽光にしても、自然エネルギーを30%にしたら、そのバックアップは、原発でやるしかない。
 此の国のエネルギー政策そのものが、この巨大利権を保護し、確保することを前提に組み立てられている現実をしっかり見つめて欲しいのです。
 石油の資源量や、価格動向を幾ら論議しても何もならない。残念ながら、この国には、資源量や価格を動かす如何なる力もない。コストがあげれば、高い原油を買うしかない。その仕組みを変えることはできないのです。
 それでも、一つだけやることがある。それは、石油を、輸送用エネルギー源として特化して限定して資源の温存を図ることです。残念ながら、ガスで漁船を動かすことはできない。戦略物質としても重要だね。戦闘機を太陽光で飛ばすわけにはいかないのだから。
 と言うわけで、発電は燃料電池にして原発を廃止して、取り敢えず、石炭ガスと、天然ガスでやるしかないというのが結論ですよ。
by かも (2011-09-09 21:27) 

MANTA

>それが、大ありなんですよ。
かもさん、ある問題を議論するときに別の議論を混ぜて論点をすりかえる
ことをなんと呼ぶかご存知ですか?一般に、詭弁といいます。ご注意ください。

>あの計画停電だって、[原発が止まればこうなりますよ]という格好の
>デモンストレーションであり、節電も、御同様と言うことになる。
これももう解説しましたし、紹介もしました。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-06-11

>石油の資源量や、価格動向を幾ら論議しても何もならない。
これもすでに本コメント欄で、運輸や漁業など産業における影響を指摘
しましたが、貴殿からお返事はないですね。原発が石油の変わりに発電
を支えてきた「歴史的事実」についてもお返事はないですね。

>つまり原発など要らない。つまり何の影響もない。
その代わり、電気代があがります。貴殿の言う、石炭ガスや燃料電池で
電気代が下がるという根拠があるのなら、資料とともにお示しください。
貴殿のコメントにはいつも資料がないですね。

さて、もうよいでしょうか。以後、同様の自己主張のみのコメントは削除させて
いただきます。個人的な意見や妄想は、ご自身のブログでご自由にお書き
ください。トラックバックは歓迎いたします。
by MANTA (2011-09-10 10:56) 

MANTA

かもさんから石炭ガスに関する資料が示されていませんので、代わりに
私のほうで調べたものをメモしておきます。
・石炭ガスは正しくは「合成天然ガス」あるいは「代替天然ガス」と言います。
 http://oilgas-info.jogmec.go.jp/dicsearch.pl?freeword=%E5%90%88%E6%88%90%E5%A4%A9%E7%84%B6%E3%82%AC%E3%82%B9&target=KEYEQ
・石炭のガス化は社会に役立つ技術開発です。(ニューサンシャイン計画
 「石炭水素添加ガス化技術開発」プレ最終評価報告書概要)
 http://www.meti.go.jp/report/data/g00323ej.html
 でもこの報告書は2000年時点。商業化への道はいまも半ばです。
・石炭をガス化すれば発電効率は上がります。ガスを燃焼するときと、それ
 により発生する蒸気の双方でタービンを回せるからです。しかし、石炭を
 ガス化するのにコストがかかるため、発電コストは従来型の2倍だそうです。
 (CO2ゼロ、放射能ゼロの新「石炭発電」)
 http://www.newsweekjapan.jp/stories/2011/08/co.php
・石炭そのものの価格も上昇しています。
 (電気料金にさらなる上げ要因 中国で進む石炭輸入)
http://www.nikkei.com/biz/product/article/g=96958A9C93819698E3E5E2E39A8DE3EAE2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E2E7E2E3E0E2E3E2E1E3EBE1
by MANTA (2011-09-11 15:24) 

かも

おや、幾らか石炭にも関心をお持ちのようですね。大変宜しい。で、石炭ガス化で調べましたか。まそれも宜しい。最先端と考えられている技術ですから。
 少し補足しますが、上で引いた例は、1次コンバーターターとしてガスタービンを考えています。ガスタービンの効率は、大体、17%くらいです。2段目のスチームタービン発電機は、最高水準で41%です。だから、「ガス化するのにコストがかかるため、発電コストは従来型の2倍だそうです。
」という、2倍という数字が出てきます。
 で、この、前置発電機を、燃料電池に替えたらどうですか。燃料電池は、現在実用になっているものでも45%は出ますよ。で、次段のタービンもスチームではなく、MANTAさんお得意の、海洋温度差発電等で使われる、フロンタービンを使ったらどうでしょうか。ま、脱フロンですから、代替フロンでも良いのですよ。そうすると、単純に、総合効率で70%くらいは出そうですね。どうです。良いでしょう。
 次ぎに、ここを見て下さい。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E6%88%90%E3%82%AC%E3%82%B9

 合成ガスという項目に載っています。
 つまり、c+H2O →co+H2という反応です
 これが、水性ガス反応です。これは吸熱反応で、900℃で起こります。
 更に、CO2+H2→CO+H2Oという反応もあります。
 ここからが味噌です。
 燃料電池の排ガスは、CO2が80%ほど含まれており、温度は900℃です。そこに、C 通常は、コークスをおいて、これを、900℃に過熱して、水蒸気を作用させます。すると、上の式で、COと水素ができますね。更に、その水素に、CO2が作用すると、又COができますね。これを、もう一度、燃料電池の燃料に戻してやると、あら不思議、まさしく、水素と、一酸化炭素は、燃料電池の燃料ですから、発電しながら燃料を作って、又発電してしまう。
 どうです。面白いでしょう。
 燃料電池がどれ程すごいか、解ろうというものです。
by かも (2011-09-12 23:11) 

MANTA

>おや、幾らか石炭にも関心をお持ちのようですね。大変宜しい。
かもさん、貴殿からの資料提示がせいぜいWikiなので、仕方なく私から
提示しているのです。なのに、上から目線のお返事ですか。

>2段目のスチームタービン発電機は、最高水準で41%です。だから、
>「ガス化するのにコストがかかるため、発電コストは従来型の2倍だ
>そうです。」という、2倍という数字が出てきます。
大丈夫ですか?発電効率じゃなくて「コスト」が2倍ですよ。どこをどう
読んだら「2倍という数字が出てきます」なのか理解に苦しみます。
石炭ガスを作ることそのものにコストがかかるのです。燃料電池も同じで
いくら発電効率が良くても燃料のガスが高いので困っているのです。

>MANTAさんお得意の、海洋温度差発電等で使われる
そんな話、一度もしてないし…

>発電しながら燃料を作って、又発電してしまう。どうです。面白いでしょう。
ならばそれは無限機関といいます。そしてこの世に無限機関は存在しません。
自分の言っていることのどこが間違っているか考えたことはありますか?
正解はもう書きました。

よろしい、かもさん、そこまでお好きなのであれば石炭ガスや燃料電池に
関して一つ記事を立てましょう。先に言っておきますが、そこで貴殿は
「エネルギーの変換効率の高さと質の良さの違いが理解出来ない人」の例
になります。あしからず。どうぞここではなく、そちらに自由にコメントして下さい。
どんなコメントでも削除しません。
by MANTA (2011-09-14 08:38) 

かも

うーーーん。残念。惜しい。イヤ、惜しくもないか。先ず。

>大丈夫ですか?発電効率じゃなくて「コスト」が2倍ですよ。どこをどう
読んだら「2倍という数字が出てきます」なのか理解に苦しみます。
石炭ガスを作ることそのものにコストがかかるのです。燃料電池も同じで
いくら発電効率が良くても燃料のガスが高いので困っているのです。


 これね。コストが2倍でも,効率が2倍になれば,イーブンですね。
 困ること無いでしょう。それと,石炭をガス化して,不純物を取り除いて質の高い燃料とすることは、環境にとっても,エネルギーの安定供給にとっても不可欠の要素ですね。そのきれいなガスを最高効率で使って安定的にエネルギー供給を確保することこそ今求められる最高の目的なのです。
 燃料電池に依ればそれ可能なのです。

>>MANTAさんお得意の、海洋温度差発電等で使われる
そんな話、一度もしてないし…

 そう。海洋学者と言われるあなたが,エネルギーを語るとき、海洋温度差発電について関心がないことが解りましたね。

>ならばそれは無限機関といいます。そしてこの世に無限機関は存在しません。
自分の言っていることのどこが間違っているか考えたことはありますか

 あなた間違ってますよ。あなたが馬鹿にしたwikiをもう一度よく読んで下さい。燃料電池の排ガスを利用して、水性ガス反応により,一酸化炭素を作り出す。これに必要なのは、炭素と水蒸気と,温度です。解りますね。炭素を供給して、高温下で水蒸気を作用させて、水を分解して水をガスと酸素を作り出し,その酸素が,炭素と化合して一酸化炭素ができます。
 高校の化学の教科書のレベルの話ですよ。間違えたのはあなたですね。
 ていうか,失礼ながら,海洋研究ってそんな科学知識も要らないんですか。
 ここで思い出すのは,随分昔の映画ですが,バックトゥーザフューチャーという映画です。2だったか、未来のタイムマシンの燃料が,バナナの皮を放り込んで、博士が、「未来ではだいぶ進化してな」と言っていました。
 そう、燃料は,バナナの皮でも良いのです。何しろ、炭素も,水分もしっかり含まれていますからね。


>「エネルギーの変換効率の高さと質の良さの違いが理解出来ない人」

 これもなんか変ですね。あなたが言うからなんでしょうか。
 質の高いエネルギーを使うことは簡単です。で、20世紀には,その高質のエネルギーをすっかり無駄使いしてしまいました。21世紀には、残されたより質の低いエネルギーを、より高い効率で使うことで、資源を確保し,環境を守ることが求められる時代なのです。
 それを解決する唯一の手段が、当面、燃料電池なのです。でも、あなたとは,実のある討論はできませんでしたね。私の勘違いであったようです。
では。
by かも (2011-09-14 21:27) 

MANTA

>これね。コストが2倍でも,効率が2倍になれば,イーブンですね。
はぁ、かもさん、いいかげんにしてくださいよ。「コストが2倍」というのは発電
コストです。もしも現在の発電効率が従来型の2倍なら「原料を作るコスト」
は従来の4倍かかっているということです。なのにイーブン? リンクも紹介
してるのですから、Newsweekの記事くらいお読みになってはどうでしょうか?

>あなたが馬鹿にしたwikiをもう一度よく読んで下さい。
私はWikiをバカになんかしていませんし、私自身Wikiを引用してますよ。
一方で、あいかわらず貴殿の話にはWiki以外の引用がないですね。
こちらから紹介した記事も読んでおられない。実のある議論にならないのは
貴殿の勘違いではなく、貴殿の不勉強に起因します。

>そう。海洋学者と言われるあなたが,エネルギーを語るとき、海洋温度
>差発電について関心がないことが解りましたね。
では私はどこかで「関心がない」と言いましたか?
・海洋研究者→海洋温度差発電に感心があるはず
・話をしていない→関心がない
どれもこれもあなたの思い込みです。ご自身の発想が広い知識や洞察に
基づかない凝り固まったものであることを自覚しましょう。

>21世紀には、残されたより質の低いエネルギーを、より高い効率で使う
>ことで、資源を確保し,環境を守ることが求められる時代なのです。
そうそう、その考えで宜しい。燃料電池だけに固執せず、すべての使いうる
エネルギーから、使えるものを選んで使えば宜しい。(上から目線 笑)
by MANTA (2011-09-15 08:24) 

azumashikunekara

かもさんの言う「石炭等のガス化による燃料電池+αのハイブリッド発電」の高効率そう(?)なのは判りましたが、原発並みの「100万kw級燃料電池+αのハイブリッド発電」の建設・維持・燃料費用がどのくらいかかるのかがさっぱり判りません。
高効率≧建設・維持・燃料費用でなければ広く普及しないと思いますがその辺はいかがなんでしょうか?
by azumashikunekara (2011-09-15 19:57) 

MANTA

azumashikunekaraさん、コメント有難うございます。結局、そういうことなの
ですが、ご提案者さんからの資料提示がなく、議論がすすまない昨今です。
by MANTA (2011-09-15 20:35) 

azumashikunekara

真面目に話し聞いてると「かも」られるってことでしょうかね?
by azumashikunekara (2011-09-15 23:48) 

MANTA

azumashikunekaraさん、このブログももうすぐ7年目に突入します。
いろんなコメンテーターが来られることには慣れっこです。ただ日本の自称「論客」
は議論=喧嘩と捉えて、相手の話は聞かず存ぜず、自論を繰り返し展開、
という方が多く、いつも残念に思います。
by MANTA (2011-09-16 06:12) 

mean

MANTAさんご苦労様です。
燃料電池のやり取りで苦労されているようですが
素人目に見て私も かもさん が書かれている事に納得できないので
少しコメントさせてください。

>燃料電池の排ガスは、CO2が80%ほど含まれており、温度は900℃です。そこに、C 通常は、コークスをおいて、これを、9

00℃に過熱して、水蒸気を作用させます。すると、上の式で、COと水素ができますね。更に、その水素に、CO2が作用すると、又

COができますね。これを、もう一度、燃料電池の燃料に戻してやると、あら不思議、まさしく、水素と、一酸化炭素は、燃料電池の燃

料ですから、発電しながら燃料を作って、又発電してしまう

面白いけど、可笑しいと思います。
燃料電池で発電するためには、ひたすら水素を製造する必要があることを忘れている様な気がします。
別にCOなんて一生懸命作る必要はなくてひたすら水素を作ることが肝心だと思うのです。
誰も相手にしないけどこんな理論が正しければ一挙にエネルギー問題は解決ですよね。


だいたいWikiを見てそのまま話をしているのでおかしくなっているのでは?
そのWikiすら高校一年レベルのことしか書いてないし・・・ 
反応熱 ΔH゜すら書いてない。
石炭のガス化では、「石炭は水蒸気によってガス化される」
そして石炭をCという炭素の単体として書いている。
これでもいいのだけど、説明が不足している気がします。

ちなみにこのCはコークスですよね。
石炭は炭素単体ではなくこれも石油と同じ炭化水素。
そこから前提がずれてきている気がします。
コークスって事は、コークス炉で蒸し焼きにするのでそのときにエネルギーの投入が必要になる。
かもさんの書かれている内容だと、石炭をコークス炉のようなところで蒸し焼きにして
そのとき、分離される水素は燃料電池で使用せずオキソ反応(CO2+H2→CO+H2O)の為に使用する。
それでは、本末転倒ではないのでしょうか?

現在実用化されている燃料電池では
燃料としてCOと使用する燃料電池は溶融炭酸塩形もしくは固体酸化物形だろうけど
これでも溶融炭酸塩形の場合は燃料極では次のような反応で H2+CO32-→H2O+CO2+2e-
必要なのは水素。
溶融炭酸塩形では燃料極側の排ガス中にCO2が多量に出てくるのでCO2の回収は考えているけど
オキソ反応として使う事は考えていなのが本当のところではないかと思います。
溶融炭酸塩形では、石炭ガスを燃料として使うことが可能らしいですが、これも天然ガスと同等なものを生成する
事によって可能だと思います。
1980年代の前半に宇部興産の子会社である宇部アンモニアが石炭ガス化によるアンモニアプロセスの運転を開始していますが
これも基本的には石炭ガスによる水蒸気改質です。
ということで燃料としてCOを使うのはシフト反応として水素を生成するために使う。
燃料極での反応ではCOは使われないのですから。

by mean (2011-09-18 23:31) 

MANTA

meanさん、ありがとうございます。コメント掲載が遅くなってしまい、
ごめんなさい(承認コメントにすると、気づきにくいのです)
続きの記事もUPしました。またお読みいただければ幸いです~
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-09-19-1
by MANTA (2011-09-20 07:14) 

かも

誤った理解が進行しているようですので、一応貼り付けておきますね。
内容をご検討下さい。

http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/42353/1/162_37-44.pdf

 それから、燃料電池=水素というのも間違いですね。
 溶融炭酸塩形や、固体酸化物形などの酸素移動型燃料電池は、水素と、一酸化炭素を燃料とすることができることを特徴としています。
 この辺もお間違えなきように。老婆心ながら。
by かも (2011-09-22 18:04) 

mushi

>MANTA様
お久しぶりです、何と言うか、お疲れ様です・・・。「エネルギーを考える」シリーズ、楽しみにしています。

>mean様
おおむねおっしゃる通りだと思いますが、ちょっと補足を。
一酸化炭素と水素を合成する反応(フィッシャー・トロプシュ法)は、コークスにする必要は特にありません。バイオマスをそのまま利用する方法もあります(かもさんがそこまで考えていたかどうかは分かりませんが)。
また、一酸化炭素もムダではありません。例えば、一酸化炭素と水素を反応させて、軽油などの液体燃料にしたりメタノールなど化成品の原料にする研究などもされています。
http://unit.aist.go.jp/btrc/research/BTLTotalSystemTeam/theme02.html
http://unit.aist.go.jp/btrc/research/BTLTotalSystemTeam/theme03.html
ただ、むろんのことですがこれらが「今すぐ」化石燃料に置き換わるかというと、残念ながらそうではなく、今後の研究が必要でしょうね。
by mushi (2011-09-24 17:56) 

MANTA

mushiさん、お久しぶりです。温暖化の連載、ほったらかしで恐縮です。
また思い出した時に復活させますが、最近は温暖化懐疑派の方も元気がなく
つまんないですね(笑)

エネルギーの方は、一部に元気の良い方がおられますが、温暖化の時と同じで
不勉強で困ります。私も含め、みんな、勉強しましょう!
by MANTA (2011-09-25 08:03) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
メッセージを送る