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石炭ガスや燃料電池は救世主か?(2) [▼連載【資源エネルギーを考える】]

前回の記事の続きである。石炭ガスや燃料電池を用いた発電方法は高効率であり
電力会社も技術開発に乗り出しているのに、なぜ火力発電の主力にならないのか?
物事の一面しか見えない人は妄想に走りがちだ。(頂いたコメントから抜粋)
・原発という巨大利権や、密かな核武装を画策する意図が潜在している
・資源か枯渇するから、エネルギー安保が必要だから、温暖化対策にと言うのはブラフ

答えはシンプルだ。発電効率が良くても、発電コストが変わらないのである。
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(上図は下記8頁の図を改変)
●CO2回収型高効率IGCC技術の開発(電力中央研究所)
 http://www.brain-c-jcoal.info/news_images/cctWorkshop2009_text2_3.pdf

従来型発電(PC)と石炭ガス化複合発電(IGCC)の「発電コスト(回収無)」はほぼ同じ。
これはどういうことだろうか?後者のほうが発電効率が1割ほどよいはずなのに?
実は石炭ガスによる発電のほうが仕組みが複雑で、建設費や維持費が割高なのだ。
前記事の最初の図を見ても分かる)。
喩えれば、お店よりも激ウマラーメンを自宅で作ったが、完成まで10時間もかかってしまい
食べに行けばよかったな、みたい感じだろうか?(この喩え、あってるのだろうか?)
つまり石炭ガスなど不要で、石炭をただ燃やせば良い、これが現状と言える。

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しかし食べ物のように、摂取カロリーだけでなく「ウマミ」があれば話は別では?
石炭ガスにも「ウマミ」はある。二酸化炭素(CO2)回収コストの安さだ。
火力発電では、石油や天然ガスよりも石炭を使うほうがCO2が多く排出される。
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(下記資料より引用)
●ライフサイクルのCO2排出量を電源別に求める(電中研ニュース)
 http://criepi.denken.or.jp/research/news/pdf/den338.pdf
先ほどの石炭火力発電コストの比較によれば、CO2の分離・回収・輸送・貯留まで
考慮すると、従来型の発電(PC)よりも石炭ガス化複合発電(IGCC)のほうが1~2割程
コスト安だ。ガスを生成・制御するIGCCの特性が生きている。

では石炭ガス化は「環境にもお財布にもやさしい」発電なのか?といえば、お財布には
やさしくない。低コストと言っても、CO2の回収コストが上乗せされるので、発電コスト
(CO2回収なし)は従来の約2倍だ。この数字は下記記事でも共通だ。
●CO2ゼロ、放射能ゼロの新「石炭発電」(Newsweek日本語版)
 http://www.newsweekjapan.jp/stories/2011/08/co.php
※以前ご紹介した際はガス化にコストが掛かると書いたが、正確にはガス化に伴う費用
 +CO2回収にかかるコストの双方合わせて、従来より約2倍の発電コストとなる。

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要するに石炭ガス化発電の特徴は、
・CO2削減を考えなければ、従来型にとってかわるメリットなし。
・CO2削減を考えた場合、石炭ガス化は有望だが発電コストは2倍に跳ね上がる。
あちらがたてばこちらがたたず。発電所の燃料電池の活用にも似たような利点・欠点
があると思われる。これが代替エネルギーの実態だ。原子力という、安くてCO2がでない
発電方法が注目されてきたのは、陰謀でも何でもなく、これらの結果を踏まえたものである。
ramen.jpg

エネルギーの生成効率が高くても、質が高い=安いとは限らない」ということを
ご理解いただけただろうか?これを理解できず、高い効率だけに目を奪われ、一部の代替
エネルギーのみで日本が救われると思い込む方々は、下記のように主張するようだ。
・今時の(エネルギー)価格論は、些か時代錯誤
・原発の犠牲を考えるなら、天然ガスの価格が10倍になっても、そちらを選ぶべき
・(エネルギー不足のため)どんな犠牲が出ているというのでしょうか。
・もう石油は後進国にくれてやりましょう。
 エネルギー転換をすれば、ピークを迎えた石油資源を後進国に渡してあげることもできる
(頂いたコメントより抜粋)

これらの主張に対しては、日経ビジネス(2011.5.30号、p.82)の一文を贈ろう。
”「もう頑張らなくてもいい」とか、「成長しなくてもいい」とか言う人がいますが、信じられません。
 グローバル経済でそんなことができるはずがない”(柳井 正)
その通りで、下手なエネルギー転換を行ったところで、中国やインド等が喜ぶだけである。

さて次回。のびのびになっているが、日本は原子力発電の割合を下げて、火力発電で
電力をまかなっている昨今、発電の総コストはどれくらいUPしているのだろう?
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かも

ここデモも又、いくつかの誤解や、理解不足が見受けられますね。まず、

>つまり石炭ガスなど不要で、石炭をただ燃やせば良い、これが現状と言える。

 随分と乱暴な話ですね。先ず、IGCCなるものの理解ができていない。
 タービンを前段とするコンバインドサイクルでは、先ず、ガスタービンを回すのであるから、この燃料はガスしかあり得ない。通常火力は、微粉炭燃焼をさせているが、タービンではそれはできない。そして、前段のタービンで。17%のエネルギーを回収して、この排ガスに、更に燃料を加えて燃料させて、40%の発電効率を得るから総合効率で、57%の効率になる。ま、実際にはそこまでは行かないのですがね。ガス化にコストが掛かるから、意味がないというのも、実は誤解で、石炭をガス化することで、より広範な炭種の活用が可能になるから、資源を有用活用する上で必須の技術であると考えた方がよい。

>火力発電では、石油や天然ガスよりも石炭を使うほうがCO2が多く排出される。

 これも間違い。空気を使ってものを燃やすときの、CO2の理論排出量は15%と決まっている。
 凡そ炭化水素を燃やすときには、その燃料がなんであれ、排ガス中のCO2量は、限りなく15%に近づけること、酸素は、限りなく0にすることで、燃焼効率を最大限にすることが求められるのです。ま、サンマを焼くのならそんなことは考えませんがね。

>以前ご紹介した際はガス化にコストが掛かると書いたが、正確にはガス化に伴う費用
 +CO2回収にかかるコストの双方合わせて、従来より約2倍の発電コストとなる。


 ああ、ここで都合よく軌道修正ですか。
 実は,CCSは未だ検討中の技術です。コストまで検討するほどには成熟していないから、これを理由にして2倍というのは、如何にもご都合主義と言わざるを得ない。
 その不定である項目を取り込んで、2倍というのははてさて、如何なものか。
 そんなわけで、もし、CCSのメリットを言うのなら、燃料電池の方があるかに有利だ。何故なら、酸素移動型の燃料電池は、その排ガス中のCO2濃度を、理論値ではあるが80%にまで高めることできるから、そのまま圧縮して液化してしまえば簡単に分離できる。なんたって、エコキュートでは既に、家庭用コンプレッサーで液化しているのだからね。この液をボンベに詰めて回収すれば、それでOKです。簡単に言えば、15%の濃度の炭酸ガスを液化するより、5倍も効率が良いことになるのです。

 でも、CCSを完全に実用化するのはもう少し先になるでしょうね。
 燃料電池ハイブリッドでは、それだけで、70%の熱効率が得られるのですから、CCS無しで、30%のCO2削減になるのですから、当面十分ですね。石炭は、次世代のためにとっておいても良いのですよ。
 先ず天然ガスがあるじゃないですか。

>”「もう頑張らなくてもいい」とか、「成長しなくてもいい」とか言う人がいますが、信じられません。
 グローバル経済でそんなことができるはずがない”(柳井 正)


 以上の私の主張に依れば、上の発言も又違ってきますね。つまり、燃料電池に依れば、頑張って成長して、経済を拡大しても、CO2は増えないし、燃料資源が枯渇することもない。つまりそれが、一つのものを二にして使う工夫の成果なのです。
 今火力発電所で燃やされている膨大な天然ガスを、家庭に配るだけで、この可能性が実現します。電力会社が、天然ガスを燃やして発電することが、とんでもない無駄使いだと言うことが解りますね。

  原子力がもたらしたとんでもない損失を無視して、その効用を語るのは犯罪的ですらあります。
 然も、どれだけ大きな損失が生まれたかすら未だ解っていないです。


by かも (2011-09-24 18:47) 

mushi

>先ず、ガスタービンを回すのであるから、この燃料はガスしかあり得ない
その通りですが、石炭のガス化およびガス化施設建設にもエネルギーは必要です。MANTAさんが示した電力中央研究所の報告では、それを考慮した上で「発電コストは従来型発電とほぼ同じ」としているわけです(エネルギー白書(2008)によると石炭火力の発電コストは5.0~6.5円/kWh、IGCCと同等もしくはやや安価)。
MANTAさんは石炭火力とガス化発電の効率は大差ないことを示す根拠を提示しています。それは違う、IGCCは従来型より効率が良いとするなら、その根拠を示すべきでしょう。

>空気を使ってものを燃やすときの、CO2の理論排出量は15%と決まっている
実に斬新な意見です。根拠を示してください。
一般にはCO2排出量は燃料種によって異なります。温室効果ガス排出係数一覧を見てみましょう。
http://www.erc.pref.fukui.jp/envdb/sg/
例えば無煙炭のCO2排出係数は0.6724kgC/kgで発熱量は6500kcal/kg、LPGは0.82kgC/kgで12000kcal/kg。同じ重量の無煙炭とLPGを燃やした際、重量あたりならLPGが約2割、発熱量あたりなら石炭が約4割、CO2を多く排出します(計算あってるかな?)。
酸素を限りなくゼロにして燃焼効率を高める?空気ではガス化の効率が悪く、わざわざ酸素吹きという方法まで検討されていますが?

>ここで都合よく軌道修正ですか。実は,CCSは未だ検討中の技術です。
IGCC単独ではメリットが少ない(現状)、じゃあCCSにするとメリットがあるのかというとそうでもない(現状)。よって、石炭ガス化は未だ「ウマミ」はあまりない、という論理的な帰結だと思うのですが。
CCSは今後発展しさらに効率が上る可能性はあり、個人的には期待します。しかし、「未だ検討中の技術」に命運を託すわけにはいきません。

>原子力がもたらしたとんでもない損失を無視して
まず、原子力発電がもたらした損失は大変なものであることは論を待ちませんが、化石燃料がもたらした(および、もたらすであろう)損失も無視しないことを求めます。
次に、一体いつMANTAさんが原子力発電の効用「のみ」を語りましたか?
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-07-20
などでは原発に対する批判も書かれていますよ?
原子力発電は万能ではない、もちろん石炭ガス化も万能ではない、ならばどうするか、というのがこの連載の主旨です(おそらく)。

私は石炭ガス化や燃料電池を否定する気は全くありません(おそらくMANTAさんも)。ただ、「現段階では」原発の完全代替にはなりえず、さらなる研究が必要なのもまた事実です。
by mushi (2011-09-25 08:30) 

MANTA

かもさん、コメントありがとうございます。あいかわらず資料もなしで長文の
コメントですね。mushiさんからのご指摘も当然でしょう。ぜひ資料ありで
反論にのぞんでくださいね。

>先ず天然ガスがあるじゃないですか。
「都市ガスが値上げされていますよ」という私からのコメントに対して、
「石炭ガスが使えます」と言い始めたのは貴殿ですが?? 都合が悪く
なると燃料源をかえるんですね。これじゃ資源枯渇はないはずです。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-07-20
(2011-08-04 22:02のコメント)

>燃料電池ハイブリッドでは、それだけで、70%の熱効率が得られるのです
>から、CCS無しで、30%のCO2削減になるのですから、当面十分ですね。
「効率がいいからいいじゃないか?」という誤った理解の正しく典型例です。
ところで「30%のCO2削減」はどこからの見積もりですか?まさか熱効率が
40%→70%になるので、その差の30%、というのではないですよね?

>今火力発電所で燃やされている膨大な天然ガスを、家庭に配るだけで、
>この可能性が実現します。
では各家庭への燃料電池の設置コストが、1基の火力発電所建設よりどれ程
高くつくか、もちろんご存知ですね?誰がその負担するのですか?各家庭に
分散するとメンテナンスコストも膨大に増加しますね。誰が負担するのですか?

そもそも天然ガスや石油と、石炭の特性の違いも理解されているのでしょうか?
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-09-19-1

さて、「理解不足」はいったい誰のことでしょう? > 読者の皆様
by MANTA (2011-09-25 12:40) 

MANTA

mushiさん、コメントありがとうございます。
>CCSは今後発展しさらに効率が上る可能性はあり、個人的には期待
>します。
私はあまり期待していません。CCS(=二酸化炭素の回収と貯留:CO2
capture and storage)のうち、CO2の分離・回収コストは多少改善できる
でしょうが、輸送・貯留コストの改善は難しいでしょう。ちなみに本記事の
グラフでは輸送コストが過小評価されていて、海外ではこの数倍です。

>私は石炭ガス化や燃料電池を否定する気は全くありません
>(おそらくMANTAさんも)
はい、一度も否定していません。ただ一言「高くなる」と言っているだけですが
かもさんのように「実はもっと安く電気を得られるのでは?電力会社の陰謀
ではないか?」と思っている人が実は多いようで困ります。盲目的に信じたり
疑ったりする前に、まず学びましょう。それが私の主張です。
by MANTA (2011-09-25 12:53) 

かも

ははは、面白いですね。こんなんはどうですか。ご希望通り貼っておきましょう。
 
http://www.ntt-fsoken.co.jp/research/pdf/2008_arak.pdf

 ここで言う、都市ガスとは、天然ガスと石炭ガスを含みます。
 その石炭ガスをどうやって作るかは、先に示しましたね。
 それから、以前にも書きましたが、私の当面の狙いは、3KWの家庭用燃料電池を、1000万台規模で普及させることです。さすれば、KW30から40万程度の発電コストが実現できるでしょう。
 あなたが値上がりすると懸念している天然ガスの輸入か価格は、m3当たり、30円くらいですね。それを、東京ガスは、140円で売っています。
 電力会社では、輸入価格に限りなく近いところの価格で輸入して使っています。40%と言う低い発電効率しか出せない既存の火力発電を燃料電池に置き換えて、その分を高効率の家庭用に振り替えれば、家庭用の価格はもっと安く抑えることができます。つまり、天然ガスが値上がりしても大丈夫なのです。

 ついでに、石炭ガスに関して言えば、こんなサイトもあります。

http://www.shell.co.jp/products/sgpj/index.html

 ここでも主力は、石炭ガス化発電ですが、このガスを燃料電池に置き換えるだけです。いずれにしても、石炭ガス化は、1950年代の技術ですから、これを進化させて、よりクリーンなガスにして、コストを下げることはさほど困難な技術ではないのです。

 どうです。原発は要りませんよ。
by かも (2011-09-26 01:29) 

mushi

>MANTAさん
まあ、私も「期待しますが期待度はそう高くないかな」という程度ではあります。画期的な触媒が開発されたり、かなり将来の話になるでしょうがCSSにエネルギーを振り分ける余剰が出てくることもあるかもしれないので、研究を止めることはないかな、という感じです。そうなって欲しいです。

>かもさん
NTTの方、「SOFC の実証研究は(中略)新エネルギー財団が再委託を受けて実施している」「実用化には寿命を含めた信頼性と低コスト化が焦眉の課題となる」などと書かれてあるように、SOFCは現段階では実証試験段階にあるにすぎず実用化段階にはないことを示す文献です。
Shellの方、石炭ガス化が「ある程度」行われているのは常識で、いまさらShellが石炭ガス化を行っている、ということを示されてもどうしようもありません。
もう少しexactな文献を提示することを求めます。あと、MANTAさんや私の質問に対し全く回答されていないので、それでは実のある議論にはならないことを警告しておきます。かもさんは実のある議論など望んでいないのかもしれませんが。
by mushi (2011-09-26 06:55) 

MANTA

mushiさん、CCSの研究は必要でしょう。コストとは別の次元で。
>CSSにエネルギーを振り分ける余剰が出てくることもあるかもしれない
余剰ではなく「やらねばならないタスク」と考えておくほうが良いでしょうね。
「CCSはある日突然に」やってくるかもしれません。
「カンチ!」「リカ!」  ←平成も、もう23年ですね。

かもさん、mushiさんのご指摘通り、質問にあう資料を持ってきて下さい。
答えられないなら、無理にコメントしなくていいですよ。また貴殿のお好きな
家庭用燃料電池も取り上げてみました。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-09-26

>KW30から40万程度の発電コスト
これも意味不明ですね。
by MANTA (2011-09-26 18:46) 

optimist

どんな発電方法にせよ、コスト的に見合うとなれば、ほっておいてもどんどん普及するでしょうね。
まあ、その前に規制緩和は必須かもしれませんが・・・。

ただ、そんな魔法のようなシステムを現時点で、我々が有していないのも現実なわけで、なかなか悩ましいですよね。
by optimist (2011-09-26 21:43) 

mushi

>MANTAさま
おっと、CCSがCSSになっていました!これはちょっと恥ずかしい・・・。
やらなければならないタスクというのは言い得て妙だと思います。ただ、「現段階では」CCSにコストを費やすくらいなら他の方法がいいかな?という感じでしょうか。
そして私は東京ラブストーリーは見たことありません、すみません。見ていた人はたぶん見ていただろうな、という世代ですが。

>optimistさま
本当に、魔法のようなシステムがあればどれほどいいことか、と思います。
原子力発電も魔法のシステムなどではなく、国家の強力な庇護の下に発展してきたことは一面の事実だと思うんですよね。
ただ、「強力な庇護」を勝ち取るためにはそれなりの説得力が必要です。原子力発電はそれがあったのに、燃料電池にしろその他の各種再生可能エネルギーにせよ、いわゆる新エネルギーはそれだけの説得力を未だ有していない。結局そこに集約されるのかなあ、なんて思ったりも。
悩ましいです。それと同時に、だからこそがんばる甲斐があるのかも、と思ったりもします。取り留めのない文ですみません。
by mushi (2011-09-26 22:16) 

MANTA

optimistさん、原子力発電という圧倒的「ヒーロー」が倒れた今、まさに
エネルギー戦国時代といえるでしょう。信長なき後、秀吉になるのはどれだ?
ただし、生物進化の過程を見ると、どれも併存というのはないんですよね…
似た特性のものは淘汰される運命にあります。

mushiさん、平成ももう、23年ですからね… ←アゲイン
いまは排出権などの取引もありませんが、いずれ始まります。その時、CCSは
国内で必要なのはもちろん、海外へ売れる技術になっているかどうかが、重要
なポイントでしょう。
あと原子力については強力な「説得力」がありました。次回記事にします。
みんな知ってるけど、実際の値をみてあらためて驚きます。
by MANTA (2011-09-27 08:37) 

MANTA

かもさん、そういえばひとつ書き忘れてました。
>ガス化にコストが掛かるから、意味がないというのも、実は誤解で、石炭を
>ガス化することで、より広範な炭種の活用が可能になる
というコメントを頂いていましたが、石炭品質が発電コストを左右します。
考えてみれば当たり前で、品質の悪い石炭だと、発電コストがさらにUP
するのです。どうようのことはゴミ焼却炉ガスでもバイオガスでもおきるでしょう。
●米国の石炭ガス化事業化動向について(JCOAL Journal, 2006) ※10頁目、図4
 http://www.jcoal.or.jp/publication/jcoaljournal/dlfiles/JCOAL_Journal-3.pdf

さて、結局コメント欄での質問に関するご返答や資料は無しのようですね。
・「空気を使ってものを燃やすときの、CO2の理論排出量は15%と決まって
 いる」←この根拠は?
・都市ガスは値上げされ、石炭ガスは高コスト、燃料の問題をどうクリア
 するのか?(2011-09-26 01:29の燃料電池はネガティブ)
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-09-26
・KW30から40万程度の発電コスト ←この単位は?意味不明
by MANTA (2011-09-27 22:56) 

ここ

はじめまして。

mushiさん、Onkimoさんのブログでいろいろ教えて頂いてありがとうございました。

CCS技術なのですが、某大学の定期刊行物で「地震を誘発する可能性が指摘されている」と書いてあるのを読んだのですが、どうなのでしょう?

私の親しい人が工学博士で、CCS技術はコスト以前に技術として疑問だと言っていたのですが、CCSが専門ではないので・・・
by ここ (2011-09-28 06:42) 

MANTA

ここさん、コメントありがとございます。ご質問については、昔に記事にしています。
●水で地震を起こせるか?
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2007-07-25
地下への水の注入と地震のお話ですが、ご参考になれば幸いです。
by MANTA (2011-09-28 07:44) 

mushi

>ここさん
こちらこそお世話になりました。
MANTAさんが書かれている通り、地震を誘発する可能性は低いんじゃないかな、と私も思います。普段から地殻内部では熱水が動き回っているわけですし。それに伴う地震は、あったとしてもそれほど大規模ではないんじゃないかと思います。
もちろん、実際にCCSをやるとなれば、慎重にやる必要はあるとは思います。
by mushi (2011-09-28 21:00) 

ここ

MANTAさん、早速ありがとうございます。拝見しました。地震の誘発の可能性は低そうですね。その刊行物にもそう書いてあったのですが、それを見せてくれた人は「どうなんかな~」と言っていたので。

まったくの素人なので勝手な意見ですけど、CO2削減て、削減だけじゃ難しいのではないかな~と。CCSのような技術が必要なのじゃないかと。

mushiさん、こちらこそ本当にありがとうございます。来月から短期間ですが、ネット環境がつながりにくい環境になるので、ご紹介のワートさんの本も読んでみようと思っています。
by ここ (2011-09-29 10:34) 

ここ

上記のコメントに追加で・・・

>CO2削減て、削減だけじゃ難しいのではないかな~と。CCSのような技術が必要なのじゃないかと。

は、CCSがあればCO2削減なんて努力しなくてもいいという意味じゃなくて、CO2削減努力もたくさんしたうえで、こういう技術も必要なのかな、という意味です^^;
by ここ (2011-09-29 10:45) 

MANTA

>普段から地殻内部では熱水が動き回っているわけですし。それに伴う地震は
>あったとしてもそれほど大規模ではないんじゃないかと思います。
mushiさん、それは少し違います。地下深部から上がってくる地下水は地震発生
に寄与しているかもしれません。詳しくは下記を御覧ください。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2008-03-26
人工的な注水や、CCSが巨大地震の直接的要因にはならないでしょう。

>まったくの素人なので勝手な意見ですけど、CO2削減て、削減だけじゃ
>難しいのではないかな~と。CCSのような技術が必要なのじゃないかと。
ここさん、おっしゃるとおりだと思います。CO2の削減・回収は日本一国で
おこなってもほとんど効果はありません。逆に言えば、国際的枠組みが整えば
日本も参加せざるを得ないので、その準備が必要でしょう。


by MANTA (2011-09-29 12:58) 

mushi

ご教授ありがとうございます、勉強になります。
ただ、私の言葉不足でしたが、「CCSが検討されているような、プレート境界から遠くかつ比較的浅いところの水の移動は、大規模な地震とあまり関係ないのでは」という意図でした。
私、プレート境界付近の地殻の含水率の差がアスペリティーの原因かもしれない、と理解していました(理解していたつもりでした)。プレート境界から遠く比較的浅い地殻内の水の移動も、大きな地震の要因になることもあるのでしょうか?

それと、かもさんのコメントやりとりの件、了解しました。コメント禁止など、MANTAさんにとっても苦渋の選択だろうと思います・・・。

>ここさん
温暖化の<発見>とは何か、面白いですよ。ぜひ。
お暇な時にでも、私のブログにも顔を出していただければうれしいです。
by mushi (2011-09-29 20:31) 

ここ

MANTA様、読んだ刊行物に「月に1基のペースで原発増設、車の台数を半減させ、燃費を倍に向上させる、世界の全ての火力発電所を、燃料効率がよくて低公害な日本の火力発電所の技術にする、等々読んで、そんな感想を持ちました。

Mushi様、実はいま拝読させて頂いているところです。mushiさんのブログ、本当にわかりやすいです。私の頭が?(゚_。)?(。_゚)?なので、情報の断片だけ入ってきてる感じですが・・・

onkimoさんのブログでも書いてますが、CO2犯人説を一見もっともらしく否定する意見を見て疑問に思ったのは、科学的な根拠からではなくて、よく書いてる知人から、(海外も含めて)研究者の間ではCO2犯人説が主流だと聞いていたからです。

専門が気象学ではなくても、化学工学会ではCO2の話題は出るようです。小宮山先生は化学工学の権威のようですし、専門的に詳しくなくても、関心のある人や関わりのある人は他の学会(気象学会など)の情報は常にチェックしているでしょうから、仮に気象学会で懐疑論が主流なのに、他の学会の研究者が未だにCO2犯人説を信じている・・・なんてことはないだろうと。

化学工学会では火力発電の設計などの人は懐疑論派もけっこういるそうです(ただし、温暖化論を正しく知ってのことではないようです)。機械学会では温暖化に関する情報はほぼないそうです。情報処理学会は聞いてないです・・・ちなみに原子力学会では懐疑論派は皆無と言ってよいようです(笑)。ですので、丸山先生の「科学者の9割はウソだと知っている」(読んではないですけど)も???です。

あ、上に書いた大学の定期刊行物にも、懐疑論なんて出てこないそうです。懐疑論者の○○先生がいる大学なのですけど・・・
by ここ (2011-10-02 10:49) 

ここ

連続投稿失礼します。原子力でもCO2犯人説においても“御用学者”という言葉で批判する人を見かけます。

私は以前、仕事で某大学院の研究所の方々と関わったことがあります。そこで学者さんにはいろいろな人がいることを知りましたし、学者さんは個性の強い人も多く、決して一枚岩ではない。

セコイ人もけっこういるけれど、純粋に科学技術の進歩のために昼夜努力している研究者も少なくないのです。

学会によって雰囲気も違うでしょうが、気象学会や原子力学会の9割以上の人が“御用学者”ということはあり得るのか?私はNoだと思います。

特に私がお世話になった教授は、アメリカで研究を評価され、その評価が日本に逆輸入して権威になった方でしたが、自分は「右」だと思っているのに、政府から「左と言え」と言われたから「左」と言うような方ではなかったです。

研究者として余計な敵を作らないために、当たり障りなく人と接し、他人の悪口を言ったり批判することはしませんが、自分の理論は曲げなかったです。研究が楽しくて楽しくて仕方がない、という子供のように純粋な方でした。



by ここ (2011-10-02 11:08) 

MANTA

>プレート境界から遠く比較的浅い地殻内の水の移動も、大きな地震の要因
>になることもあるのでしょうか?
mushiさん、松代群発地震(震度5が9回)や、長野県西部地震が該当する
かもしれません。ただまだはっきりとは分かっていません。

ここさん、私もこのブログで温暖化の連載をやっています ← 一応、現在進行形(^^;)
科学は長い年月をかけて細分化・単純化が進んできました。ただ温暖化や
地震の研究では、ある一つの分野の実験・観測・計算だけでは太刀打ち出来ず
統合化・複雑化の時代がやってきたと言えます。

必然、一つの目標へ向けてみんなで突き進む大型プロジェクトが増えます。
“御用学者”という言葉が生まれるのもこのような背景です。一方で、顔見知り
をかき集めた大型プロジェクトも散見されます(私はマフィアと呼んでいます)。
マフィアはファミリーの結束が命です。「左」と言わざるを得ないかもしれません。
学問の世界でも透明性は必要です。
by MANTA (2011-10-03 07:33) 

ここ

“御用学者”批判というのは、科学的に研究内容を検証したり批判するのではなく、“御用学者だから信用できない”というような批判のつもりだったのですが・・・

顔見知りをかき集めた大型プロジェクトについては、頭数で名を連ねたにすぎないある教授が、そのプロジェクトで良い成果が出た途端、「オレの成果」と吹聴し始めた、という話を聞いたことがあります。そうやって少しずつ、真面目な研究者からの信用を失っていくのでしょうけど。

学問の透明性、についてはすみません、MANTAさんのおっしゃりたい意味を理解できてないかもしれませんが・・・私は一般人に対する透明性はかなり難しいと思います。私が一般人だからこそ、そう思います。

温暖化論についても、武田邦彦氏の書籍や個人のブログに出ている程度の内容で否定できると勘違いしている人も多いと思います。

“御用学者”だから、“スポンサー(国や企業)の言いなり”なんて単純なものではないと思います。でも、一般人は単純化したいものです。

“御用学者”“マフィア”という言葉は、研究者の世界を知らない一般人には違った意味にとられかねないかなと思います。
by ここ (2011-10-04 00:40) 

MANTA

>“御用学者”だから、“スポンサー(国や企業)の言いなり”なんて単純なもの
>ではないと思います。でも、一般人は単純化したいものです。
ここさん、ご指摘ありがとうございます。
まずはじめに、国や企業のいいなりの学者なんて、ほとんどいないと思います。
上からの命令に従うのが嫌な人が、学者になっているのですから(笑)

ただ大きなプロジェクトの中に入ると、話は変わるかもしれません。個々人の
役割や発想と、プロジェクト全体の流れにはどうしてもズレが生じます。
その時に、そのグループに迎合するか、グループを去るか、あるいは
グループに物言いをするか。いずれになるかはグループの性格に強く依存
します。

私の言った学問の透明性とは、学術的な内容や成果をわかりやすく世間に
伝えるとともに、プロジェクトの決定プロセスや人事面・経理面をクリアに
すること。それでグループが間違った方向に突き進むのを止められるとは
思いませんが、せめてもの抑制といったところでしょうか?
by MANTA (2011-10-04 07:34) 

ここ

MANTAさんのおっしゃりたい意味をやっぱり勘違いしてました。失礼しました。

私は脈絡なく書いているのでわかりにくくて申し訳ないですが、(妥協はあるにせよ)誠実に研究し実績を出している研究者や技術者が正当に評価されてほしいと切に切に願っているのです。それは科学や技術の発展のためにも大切だと思います。

MANTAさんも同じだと思います。私は聞いた話だけですけど、MANTAさんはきっといろいろ目の当たりにしてきているのでしょうね・・・

一般人が研究者を見るのは、パフォーマンスや肩書き、受賞歴などです。

研究者でも少しでも自分の研究テーマと違えば、パフォーマンスだけで判断しがちなところがありますよね・・・それで上に書いた頭数だけの教授に声をかけてしまったようです^^;

大型プロジェクトもいろいろ問題があるのですね。”わかりやすさ”というのは難しいと思うのですが、中身のないパフォーマンスに対抗するには、相手よりも上をいくパフォーマンスを身につけるしかないのでしょうか?・・・

どうしたらよいのでしょうね?

私の身近な人(エンジニアですけど、大学との共研をいくつか抱えています)は、自らプロジェクトを提案しているようです。自分の発想を通すために、ある程度の妥協も必要で、MANTAさんのおっしゃるように「右」を「左」と言うこともあるようです。

しかし、長期的には、浄化作用みたいなものが働くのか、科学的にきちんと立証されたものが残っていくように思います。願望でもありますけど^^;
by ここ (2011-10-07 23:51) 

MANTA

ここさん、御返事遅くなりました。

>誠実に研究し実績を出している研究者や技術者が正当に評価されてほしい
>と切に切に願っているのです。
私も願います。本当に願っています。だから頑張れるのです。

>中身のないパフォーマンスに対抗するには、相手よりも上をいくパフォーマン
>スを身につけるしかないのでしょうか?・・・
学問とは机にかじりついてやるもの、と誤解されている方も多いようですが、
よい研究にはよいパフォーマンスが必ずついてまわります。そのあたりは
また連載「科学コミュニケーション」で触れたいとは思っています。


by MANTA (2011-10-13 19:18) 

MANTA

下記のコメントを別記事(http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2014-10-11
に頂きましたので、こちらに移動しました。
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ああそうでしたね。覚えておいて頂きましたか。
 状況は、寧ろ悪化していますね。燃料電池が徹底して隠蔽されているのです。
 文献も、あらゆる燃料電池に纏わる資料が、ネットから消えてしまいました。
 省エネ展などで、東京ガスのお兄ちゃんをからかっています。エネファームは、なんで0.75kwなの?なんで逆送禁止なの?なんで3kwは出来ないの?

 少し突っ込むとしどろもどろです。電力会社が許可しないから?ええ、まあ、あの、その。
 其れとあのとき、炭素を燃やすと排ガスのco2量は15%になりますという私の主張に、根拠を示せと言っておられましたね。
 だってそうでしょう。空気中には酸素は、21%しかないのですから、炭素が完全燃焼しても、、つまり排ガス中の酸素がゼロになっても、排ガス中の炭酸ガスは、15%以上になりようがないでしょう。
 c+O2→co2
 
 何れにしても、太陽光は買い取り拒否です。原発は目処が立ちません。燃料電池は怖くてやれません。其れが電力会社の実情です。
 3年前には、丸紅で、2500kwの溶融炭酸塩プラントを受注していたのです。でもそのページも消されました。
 あなたが、強引に、量産効果を否定して試算して、こんな高いもの使えないと言っていたのも、今にして思えば何とも印象的でした。
 いろんな資料を示せと、随分強要されましたが、それらの資料すらネット上にはありません。
 原理を考えて下さい。燃料電池、分けても、溶融炭酸塩や、固体酸化物型は、希少金属も使わず、ややこしい水素改質も無しに、簡単な改質だけで、単体で、50%に近い発電効率が得られるのです。その廃熱を家庭で回収すれば、84%の熱効率になるのです。この原理は変わりませんね。天然ガスが改質装置無しでその儘使えます。
 その普及に重電各社は、全く関わっていません。電力会社が怖いからです。或いは燃料電池に関わる学者もいません。電気工学を目指す学者が燃料電池などと言おうものなら、たちまち学者生命が絶たれるからです。
 だから、燃料電池を量産すれば、コストが10分の1になるなって資料はどこにもないのです。
 問題にすべきは、その政治的外形的事実なのです。
 残念ながら、電気を主題にする学者には、この話は出来ないのです。しても動けないのです。だって、そうでしょう。命に関わるかも知れないのですよ。
 と言うわけで、3年経っても自体は益々悪化してしまいましたというご報告まで。では。
by かも (2014-10-12 23:29)
by MANTA (2014-10-14 07:53) 

MANTA

かもさん、3年もたってのお返事、ありがとうございます。

>空気中には酸素は、21%しかないのですから、炭素が完全燃焼しても、、
>つまり排ガス中の酸素がゼロになっても、排ガス中の炭酸ガスは、15%
>以上になりようがないでしょう。
> c+O2→co2

これだと二酸化炭素の最大量は21%になると思いますが?
まさか重量%で考えておられるのではないでしょうね?

>いろんな資料を示せと、随分強要されましたが、それらの資料すらネット
>上にはありません。

根拠となる資料がないのであれば、それは貴殿の妄想とも言えるでしょう。
科学的議論には根拠が必要です。そうではなく、単なる「スローガン」を
大事にされたいのであれば、どうぞご自身のWebサイトでおやり下さい。
残念ながら、ここは科学を愛する人達の場所なのです。では。
by MANTA (2014-10-15 07:39) 

mushi

なんでエネファームが0.75kW上限なのかは、東京ガスHPにしっかり示されてますよ。もちろん隠蔽なんかされてません。
http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/faq/
東京ガスの営業の人か、下手をするとアルバイトの人かもしれませんが、そういう人をからかって一人悦に入っているようでは・・・。
by mushi (2014-10-17 00:45) 

MANTA

mushiさん、コメントありがとうございます。
放射能にしろ、エネルギーにしろ、地震予知にしろ、科学的な知識を無視した
議論が多くて嫌になります。
っていうか悩みます(教員として)。
by MANTA (2014-10-17 05:27) 

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