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深海にまだまだ潜る(4) [ 海底鉱山]

乗船レポート、つづきです。
といっても今回はわずか数日です。写真は沖縄から横須賀への帰り道にみえた
島々です。

PB020214.JPG
屋久島。ちょうど晴れていました。船で何度か近くを通りましたが、
こんなに綺麗に、屋久島全体を見ることが出来たのは初めてかも。

PB020006.JPG
こちらはたぶん、薩摩硫黄島。頂上から煙が出ていますね。
たぶん、火山活動に伴う噴煙だと思います。

調査も無事に終えたし、優雅な船旅に一見見えますね?
しかし、その実態は…
1) 調査装置が壊れた。
PA310141.JPG
船の実験室(ラボ)に縛り付けられている観測装置(耐圧容器)
撮影=修理しようとしたけど、できなくて途方に暮れている筆者

いや、正しい表現としては「壊した」です。あるコネクターを本来とは違うところにさして
しまいました(しかもコネクタの形がたまたま一緒で、ささっちゃうんだな、これが)。
いろいろ手を尽くしましたが、耐圧容器の中の基盤が壊れているので、どうしようもない。
今回はじめて、胃じゃなくて、心臓が痛くなりました。ストレスで。

PA310135.JPG
船の上でこういう写真を撮るようになると駄目だ。

調査潜航の合間に起きた事故でしたので、相当の痛手でしたが、調査内容を変更し
乗り切ることができました(乗船研究者の皆さんに感謝!) しかもそれはそれで、
いろいろな成果が上がったりします。「現場の底力」はやはり大事です。
しかし、いままで自分の装置が「壊れる」ことはありましたが「壊す」のは、そうそう
ありません。帰りの船路でもずっと反省しています。やっぱ、歳なんだろうねぇ…

PA310145.JPG
そんな落ち込んでるのに、晩御飯はステーキ。その奥にはカニ。
とはいえキッチリ平らげましたけど…

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2) 得られたデータを必死で解析
装置が壊れる前に海底でとれたデータをさっそく解析。船員さんも装置が壊れたことは
知っているので、だからこそ、今回の航海で成果が上がったかどうかを気にされている。
さらに、帰りの船旅には余裕が有るため、私や乗船研究者が船員さん向けのセミナーを
することにもなった。  こりゃ、データ解析をさっさとして、「こんな成果が出ました」って
お礼しなきゃ!

「あ、なんだこれ、データが一部欠落してる」「あれ、こっちはデータが多い」
「うぇー、どうなってんこれ!?」 などと言いながら、解析用のプログラムを揺れる船の
中で作る、作る。

iyeha.jpg
なんとか解析して、Excelで作ったグラフ。

何のグラフかは説明しないけど、これ1枚出すのにほぼ徹夜しました(泣)
でも徹夜した甲斐はあった! いい結果だ!
いい結果すぎるので、逆に心配になってます。それが科学者というものです。

PB020007.JPG
夕暮れの中、船は東に進みます。

次回で、昨年12月から途切れ途切れに続けてきた乗船レポートは終わりです。
いやー、忙しい1年だったよ。
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