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巨大生物に宇宙人:冒険型科学 [ 科学コミュニケーション]

先週でしたか、NHKスペシャルでの「世界初撮影!深海の超巨大イカ
ご覧になりましたか? 私はNHKニュースで映像を見ていたので、
「もう、見なくてもいいかなぁ」と思ってましたが、やっぱり見ちゃいました(笑)
あのダイオウイカのギョロリとした目、印象的ですね。潜水船のライトが眩しかった
のでしょうけど、もしかしたらカメラにも気づいていたかもしれませんね。
そう思うと、深海からの人類へのメッセージのようにも思えてきます。
●ダイオウイカを深海で映像撮影、日本の科学者ら(AFP)

このような科学的調査は時として、私達を驚かせる映像や発見を提供します。
ところで、科学的な研究には大きく分けて2種類あるって御存知ですか?一つは、「冒険型」科学。野外を調査したり、室内で実験している時に、
「あ、見つけちゃった!」という場合です。今回のダイオウイカはまさにこのケース。

「冒険型」科学の例はたくさんあります。例えば、ガリレオは自作の望遠鏡を使って、
木星の周りを衛星が回っていることを「発見」しました。あるいはインド洋海底では、
ヨロイを身にまとった貝が「発見」されました。こんな「発見」は事前に予想できません。
●謎の生物、白と黒
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2010-12-25
 ※発見時の動画あり。研究者の歓喜の絶叫をお楽しみください。

宇宙や海底といった、未知の世界には、たーーーっくさんの発見のチャンスが残されて
います。中には自然現象や生物ではなく、謎の人工物が見つかる場合もあります。
●世界最古、2100年前のコンピューター『アンティキティラ島の機械』
 http://karapaia.livedoor.biz/archives/52033213.html
 
 ※画像は上記サイト(カラパイア)より。
1901年にギリシャ沖海底で見つかった、謎の高度な装置です。
これは当時の文明レベルでは作れなかったのではないか?
宇宙人が作ったものでは?
あるいは宇宙人が作り方を教えたのでは?
などという憶測も飛び交います。果たしてその正体は?

実は以前から歯車の歯の数から、太陽や月といった暦に関係するものだろう、
と考えられていました。さらに、近年(2006年頃)、画層処理技術やCTスキャン技術の
進歩によって、これは(宇宙から来たものではなくて)、太陽と月の位置関係と暦、
日食・月食、果てはオリンピックの年がいつかまでを一同に表示できる、
機械式の「万年カレンダー」であったことが分かりました。


※科学誌「ネーチャー」でも紹介されています。
 Archaeology: High tech from Ancient Greece
 http://www.nature.com/nature/journal/v444/n7119/full/444551a.html
※ちなみに歯車自体は紀元前2000年頃には使われていました。

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あれ? 宇宙人が作った装置のほうがロマンがありました?
ダイオウイカも「謎の生物!」といっていた割りには、
まあ、冷静に映像だけ見ると「おおきめのイカ」でございました。
(こういう批判もあるようです)
●ダイオウイカ×日本の地上波×レベル
 http://blogos.com/article/54142/

時として科学は夢を(あっさりと)打ち壊します。
でもそれで終わりでしょうか?
次回、続きとして、科学の「もう一つのスタイル」を紹介しましょう。
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くまから

>「冒険型」科学の例はたくさんあります。

 こんにちは、くまからです
 「冒険型」科学、言い換えれば「『ひょうたんから駒』型」科学の例としては、小柴昌俊教授のノーベル賞受賞(2002年)研究の元となったカミオカンデもあげられるのではないでしょうか?
 もともと、カミオカンデは陽子崩壊時のニュートリノを検出する目的でつくられたのですが、大マゼラン星雲の超新星(SN 1987A)のニュートリノをはじめて検出し、ニュートリノ天文学のさきがけとなりました。
 しかし、カミオカンデの完成が1983年で、この超新星が4年後の1987年というのは、よくぞこのタイミングで起きたとしか言いようがありません。なにせ、肉眼で見える超新星は、約400年ぶりでしたから。
by くまから (2013-01-21 12:34) 

MANTA

くまからさん、コメントありがとうございます。同じノーベル賞で思い出されるのが
島津製作所の田中さんの業績ですね。あれも「もったいないから分析しよう」
という偶発的なもので、決して計画的なものではなかったそうです。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/tour/nobel/tanaka/p2.html
だから研究は面白い!!

※記事の続きもUpしました~
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2013-01-21
by MANTA (2013-01-21 18:11) 

アヨアン・イゴカー

ダイオウイカ見ました。あれは感動的でした。

このダイオウイカは「冒険型」ではありますが、かなりの高い確率での遭遇だったと思います。いずれにせよ、serendipityを備えていることは間違いありません。


by アヨアン・イゴカー (2013-01-22 00:40) 

MANTA

>このダイオウイカは「冒険型」ではありますが、かなりの高い確率での遭遇
アヨアン・イゴカーさん、同感です。アマチュアの科学者の中には「とにかく測って
みないとわからない」という方がおられますが、それは無謀な冒険かもしれません。
次の記事に書きましたが、冒険も緻密な計算に基づいてこそだと私は思います。
繊細かつ大胆に。
by MANTA (2013-01-22 08:35) 

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