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地震の始まりの始まり(4):人工衛星に似てる [▼シリーズ実況【地震のはじまり調査】]




乗船レポート4回目です。
今日は、本航海で使用している海底装置を紹介しましょう。
(写真1枚目:夜間の写真なので分かりにくいかな)
これは海底で電気や磁気を測定する装置、「海底電位差磁力計」です。
英語の頭文字を撮って、OBEMと呼ばれています。

装置の中心にあるオレンジ色の丸いものは浮きです。その下に記録装置、
さらにその下には装置を海底に沈めるためのオモリがついてます。
(海の中では自重によって落ちていきます)
それよりも目立つのはこの装置に取り付けられた、ながーーーーいパイプ。
4本のパイプがオレンジ色の浮きを中心にして四方へ十文字に伸びています。
パイプの先端には電気(電位差)を測定するセンサー(電極)が
取り付けられています。パイプが長ければ長いほど性能は良くなります。

これは海底の装置ですが、人工衛星にも同じような十文字の棒がついて
いるのをイラスト等でご覧になった方もおられるでしょう。
これらの十文字の棒は、電気信号を受信するための「アンテナ」です。
OBEMは海底で電気信号を受信できるのです。

写真2枚目はOBEMの最終調整の様子。
(丸い部分の色が違いますが、先ほどとほぼ同じ装置です)
(今回は同様の装置をのべ9台使用しています)
研究者がパソコンをつないで、1000分の1秒単位で記録装置の時刻を調整
したり、海底での測定開始の時刻や測定間隔を設定しています。
この日(深夜)は、複数のOBEMを立て続けに海中に投入していましたので
洋上でのデッキ作業は相当忙しかった。
しかし百戦錬磨のK氏(写真2枚目)は慌てず騒がず。
装置は海の中に入れてしまうともう人の手ではどうこうできませんからね。
落ち着いて最後の調整を行う必要があります。
この辺りも人工衛星と同じです。

写真3枚目はその前日。OBEMの組立作業。
日本のOBEMは海外のものよりコンパクト設計。
(しかも今回初導入の新型は、更に小型になりました!)
洋上で組み立てることもできます。
台風一過、天気もよいなかで、和気あいあいと組立作業。
ながーーいパイプは、最後に取り付けます。

ちなみにこのパイプ、私達研究者は「腕」と呼んでいますが、船員さんたちは
みなさん「足」と呼んでいます。いくら私達が「腕」といっても「足」と呼ぶ。
おそらくは、海の生物で「腕」がついているものが少ないからでしょうね。
イカ、タコ、カニ。どれも足ですもんね。

さて次回はOBEMの投入作業の様子を紹介します。
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