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書評:系統樹をさかのぼって見えてくる進化の歴史 [▼科学ニュース New!]

少し前のお話になりますが(昨年秋)、知人が編集した「生物進化の図鑑」
的な本が出版されました。以前書いた書評をこちらにも再掲します。
その前に余談からスタート。まずはこちらを御覧ください。
http://portal.nifty.com/kiji/150714194069_1.htm
大人の自由研究サイトとして有名な「デイリーポータルZ」で今年7月に、
進化の順番で寿司を食べる」という記事が掲載されていました。
なるほど目の付け所が斬新です。どういうことかと言うと…

024.jpg
(図は上記のDPZ記事より)こんな感じに、進化の順番に(左下→右上へと)
ネタを選んで寿司を食べるというわけです。詳細は記事をお読みいただくとして、
文中では「僕らの仲間、ウニ。だからうまいのか」とか
「マグロにたどり着いた、10億年の成果!」とか言ってます(笑)

さて上のイラストは「系統樹」といって、進化の様子をイラスト化したもの。
そしてライターの林氏は、ある本を参考にこの記事を書いたそうな。
●系統樹(webやぎの目)
 http://yaginome.jp/?p=126

その本がこちら。そして私が書評を書いた本でもあるのです(余談終わり)。

系統樹をさかのぼって見えてくる進化の歴史 (BERET SCIENCE)

  • 作者: 長谷川政美
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2014/10/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


どんな内容かというと…(以下は、私が昨年にAmazonに書いた書評)
まずはビジュアルが圧巻です。表紙を含めて、本書中の約600点の生き物フォト
(白黒じゃなくカラー!)のほとんどは、著者自身が撮影したもの。
これだけで著者がこの本にかける情熱が伝わってきます。
1ページ目からめくっていくと、まずはお猿さんのお話。僕達ヒトに一番近い
親戚の生物はなにか? 実はこれがはっきりしてきたのは1990年代なんだって。
つまり学校を卒業してから何年もたっている私にとって、高校で習った生物学は
時代遅れというわけ。実際、読んでみたら、へぇー!の連続。

その次に近い生物は?その次は?と本書は祖先への旅を続けます。ネズミとヒトの
共通の祖先とは?クラゲとヒトの共通の祖先は?そして全ての生物の共通の祖先とは?
進化という木を、枝先から根っこへとたどっていく旅です(この木を系統樹といいます)。


生物の分類(進化の分岐)は複雑です。例えばレッサーパンダ。
19世紀にはパンダの仲間とされていましたが、いまは違います。
「そりゃそうだろ、どうみたって違う種類の動物やん」
ではなぜ最初は同じ仲間に分類されて、のちに違う仲間に分類されたのか?
そこに生物進化のナゾを解く鍵があるのです。さらに地球の大変動が、
生物達の進化の道筋を大きく変えていく様子も語られています。

告白すると私、高校の生物学が苦手で。なんか覚えなきゃいえないことばかりで。
特に進化の過程は複雑。分類ひとつとってもなんたら綱・なんたら目・科・属・種…
でもこの本ならパラパラめくるだけでも楽しいです。
高校の時にであっていれば!!

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というわけで面白い本です。持ってるだけで楽しい図鑑みたいな本です。
ぜひご一読を。

※おまけ:京都市動物園はこの7月に新たに図書館カフェをオープンしました。
●京都市動物園の新玄関オープン カフェや図書館、標本展示印刷用
 http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150711000034
そのニュース映像でも、本書が目立つところに並んでいましたよ!

※おまけ2:この本のイラストは「ガチャピン骨格図」で有名な小田隆さん
(復元画,美術解剖学の先生)が手がけられています。
 http://www.studio-corvo.com/contents/process/et-cetra/post-1.php
 本書にはたとえばこんな素敵な「系統樹マンダラ」が載っています。
 
 ポスターとしても購入可能です(詳しくはKIWIさんのホームページまでどうぞ!)
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