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大炎上政治のはじまり [▼科学ニュース New!]

世の中には「炎上商法」というものがあるらしい。正しくは炎上マーケティングと言うべきか。
炎上とは、SNSなどでの過激な発言に対して、批判的なコメントが殺到する状態を指す。
ある商品に関して炎上が起きれば、その企業は大打撃を受けるであろうと思われる。
ところが、、、実際には炎上によって商品が売れることがある。
意図的にこれを仕掛けることを、炎上商法と呼ぶらしい。例えばこちらはその疑い例。
●また炎上商法?キンコン西野が絵本の無料配信に仰々しい理由をこじつけたワケ 
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170123/Asajo_22953.html

近年はこれと同じ方法を、政治に使う傾向が強まっているように思う。例えばこちら。
アメリカって最近まで、テロ容疑者の尋問で水責めをやってたんやね。ゾゾー。
●トランプ大統領「水責めの拷問復活だ」
 http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/26/trump_n_14412718.html

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 Ginger Trump by Manuel (protected by CC License)
 https://www.flickr.com/photos/9660499@N08/22086904682/

この水責め復活は、トランプ新大統領が当選前から主張していたことだ。
●トランプ氏、米当局による「水責め」復活を呼び掛け(2015.11.23)
 http://www.afpbb.com/articles/-/3067717
● トランプ氏、「水責め」などの拷問を改めて支持(2016.03.08)
 http://www.cnn.co.jp/usa/35079176.html
大統領に当選したのだから、あらためて水責め復活を述べたわけだが、
やはりショッキングな話題であり、アメリカ内外から批判が集まった。
その結果、トランプ氏が下した暫定的な結論はこちら。
●トランプ氏、拷問反対の意見を優先 国防長官に「敬意」
 http://www.asahi.com/articles/ASK1X1C5LK1WUHBI03J.html

「拷問、せんのかーい! トランプさん、聞く耳あるやないの」
などと思いがちだが、これがトランプ氏の手口である。
聞く耳があるのなら、最初から不用意な発言はしないだろう。つまり、、、
・過激な発言を(修正可能な形で)世間に発信する
 例:SNS、マスコミ。大統領令。
 3番目は法律と同等の効力をもつ(※)が、大統領自らは追加・修正が可能だろう。
・トランプ氏自身の発言が、炎上という形で世間に周知される。
・トランプ氏は世間の反応を見て、次の一手を考える(例:発言内容の実施、あるいは修正)

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 Trump Tower by Brad (protected by CC License)
 https://www.flickr.com/photos/brad_t/7539776260/

メキシコ国境の壁建設も同じである。
●トランプ米大統領、メキシコ国境の壁建設を命令 移民取り締まりも強化(1/26)
 http://www.bbc.com/japanese/38753505
●壁建設費は「対メキシコ関税20%で捻出」 米大統領報道官(1/27)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170127-00000002-jij_afp-int
   ↓
●「壁」の費用負担、当面は議論控える 米メキシコ電話協議で合意(1/28)
 http://www.sankei.com/world/news/170128/wor1701280030-n1.html
 (以下引用)
 ・「壁」の建設費用について、協議を通じて解決を目指すことで一致
 ・この問題について当面、公の議論を差し控えることを両首脳が申し合わせ

なんだ、ただのお騒がせか、というなかれ。この騒ぎによって、アメリカで活動する企業は
メキシコでの経済活動を自粛し、その結果、メキシコの経済成長は下方修正されつつある。
もしも「壁」ができなくても、トランプ氏は目的を達成しつつある。
●IMF:ブラジル17年成長率予想0.2%に引き下げ、メキシコも下方修正
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-17/OJWEWD6JIJUV01

これはなかなか恐ろしい手法である。例えば、、、
・多くの人が反対しそうなAという政策があるとする。
・大統領はそれよりも過激で、民衆が過剰に反応しそうなBという政策を実施すると主張
・大統領は大炎上。結果としてBの政策はやめる
・その代わりにAの政策は実施
シメシメ、である。

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この炎上政治の効用は、政治家ほど早く気づいているだろう。例えば、小池都知事などは
どうであろうか? あるいは橋下前大阪市長は? 彼らに共通する「手口」とは、すなわち
敵をつくり、敵と戦うスタンスをみせ、民衆を味方につけて、実際には、、、である。

トランプ氏の大炎上政治は今後も続くだろう。2年間くらいはこんな感じではないか?
「そんな炎上商法、何回も続けていたら人は気付くし、そっぽ向くのでは?」という意見も
あると思う。私もそうあってほしいが、そのためには私達自身が、政治家の一つ一つの
発言に右往左往せず、その真意を見極める眼を身につけ、主張すべきところは主張して
いく必要がある。
ただ残念なことに、私達はそこまで熟れていないので、今後も翻弄され続けるだろう。
現在、世界は大混乱中である。この中で、私達はなにができるのだろうか・・・?

●難民・移民の制限措置で波紋 各国首脳も懸念 170人以上が入国禁止 
 http://www.sankei.com/world/news/170129/wor1701290029-n1.html
●Amazonがトランプ大統領の移民政策に対する法的措置の支援を誓う
 http://gigazine.net/news/20170201-amazon-trump-immigration-ban/
●トランプの移民入国規制、米国内では僅差で支持が上回る
 http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-6862.php
●トランプ政権、科学に牙を剥く
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/enokieisuke/20170131-00067182/

----
※参考:
●トランプの研究(3):トランプ大統領がTPP離脱を指示した「大統領令」とは何か
 ―その法的根拠と効力
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakaokanozomu/20170126-00066998/

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立花

トランプ氏の手法って、ふっかけ商法的な、或いは恫喝商法的な、わかりやすく言えばそんな感じなのでしょうか。
へたに媚びへつらって下手に出ると危ない気がします。
ロシアのプーチン氏に好意的なところがあるようですし、骨のある強気な人間を好む傾向があるかもしれないですね。
へらへらして会いに行ったりすると痛いしっぺ返しを食らう気がします。

by 立花 (2017-02-02 20:22) 

MANTA

>へらへらして会いに行ったりすると痛いしっぺ返しを食らう気がします。
立花さん、そういえば、沖縄知事が会いに行ってますね。。。
●沖縄知事、訪米へ トランプ新政権に基地問題解決を訴え
 http://www.asahi.com/articles/ASK1J5GW8K1JTPOB002.html

どうなるかしら? というか米国防長官は入れ違いに日本にいますが…?
●米マティス国防長官 きょうから韓国と日本訪問
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170202/k10010861521000.html
by MANTA (2017-02-03 12:13) 

MANTA

追記:ほらね。
●<米大統領令差し止め>ビザ取り消し撤回 国務省、入国容認
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170205-00000000-mai-n_ame
by MANTA (2017-02-05 07:20) 

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