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怪しい地震予知はなぜ野放しなのか? [ 電磁気で地震予知]

こんな記事が載っていました。
●06 2018年の「日本の災害」は? 「地震のプロ」&「天気のプロ」対決
 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/NBD/15/special/120400852/

sagi.JPG
   ※画像と下記"":上記サイトから引用
”測量の専門家で東大名誉教授の村井氏は、同業者から嫌われていると自称する
孤高の地震予測学者。地震の前兆である“宏観現象”を得意の測量技術で補足し、
メルマガ「MEGA地震予測」で配信している。「全ての地震は予測できる」と
断言する村井氏が2018年に警鐘を鳴らす”

この方、全ての地震どころか、1回も科学的な地震予知に成功していません。
そのカラクリは簡単で、最初は「予知が当たらなかった」と言っていたのに、
なぜか、その後に「当たった」ことになるのです。詳細は下記を参照ください。
・科学からは程遠い「地震予知」(地震科学探査機構)
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2016-05-09
・続:科学からは程遠い「地震予知」(地震科学探査機構)
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2016-05-23-1

熊本地震の場合の予知情報を地図にするとこんな感じだそうです。
(Yokohama_Geoさんのツィートをリツィート:画像も同)
※画像がリンク切れの場合は→こちら
日経ビジネスともあろうメディアが、怪しい地震予知ビジネスに手を貸すなんて!
とおもったら、過去にも載ってたそうです、、、(Yokohama_Geoさんより)。
この地震予測ビジネスの年商、拙ブログ記事でも書きましたが、年間数百万円を
かるく超えるようです。これって、、、S・A・G・I ??

世の中からももちろん「あれ?」って声が聞こえてきています。
(zxd01342さんのツィートをリツィート)。
ところがですねぇ、zxd01342さんにもツィッターでお返事いたしましたが、
勘違いしている方が、日本には大勢おられるようです。事実はこうです。

「日本地震学会は、地震予知を目的とした学会ではありません」

たとえば、同学会のホームページをみてみましょう(""は引用)。
●定款(日本地震学会)
 http://www.zisin.jp/org/organization_publicationss.html
 "公益社団法人日本地震学会は、地震学に関する学理及びその応用についての研究
 発表、知識の交換、及び内外の関連学会との連携を行うことにより、地震学の進歩
 ・普及を図り、もってわが国の学術の発展に寄与することを目的としています”
●目的と事業(日本地震学会)
 http://www.zisin.jp/org/about_mokuteki.html
 "この法人は、地震学に関する学理及びその応用についての研究発表、知識の交換、
 及び内外の関連学会との連携を行うことにより、地震学の進歩・普及を図り、
 もってわが国の学術の発展に寄与することを目的とする"
他の項目を見ていただいても、「予知」という単語は見当たりません。
地震学の中には地震予知も含まれてはいますし、地震予知検討委員会も学会内に
設けられています。そして地震学会会長は(多くの場合)、国の地震予知関係の
委員会(地震予知連絡会)の長になることが多いです。しかし、世間一般の人が
考えるほど地震学会=地震予知を推し進める会ではないのです。

いや地震学会はむしろ、怪しい地震予知に対して肝要です。多くの学会員が発表を
行う学術講演会(秋季大会)でも、王道とは全く異なる独自の地震予知法が多数
発表されています。発表が学会から許可されているのです。
となると、ある研究者が「孤高の地震学者」となる理由は明白です。
このような門戸の広い学会にも関わらず自身の研究成果を発表できないか、
発表したのだけれども他の地震学会員と科学的な議論ができなかったか。
そのどちらかでしょう。議論が相容れないからと言って、孤高となる必要など
ありません。むしろ粘り強い議論の継続が新たな学問創成には必要でしょう。

こちらはその孤高の方のツィッター(リツィート)。
一番危ないのはデマ・サギのたぐいかと思われます。
そして反論を「心配しない」よりも、予測した地震が起きることを心配してほしい。
あるいはこれも「心配していません」なのかしら?
ついでに言わせて頂ければ「宏観現象を用いた地震予知」とは、一般に科学的な
メカニズムの議論や科学的な測定はさておき、地震の前に起きる様々な現象の有無
だけに注目して、とにもかくにも地震予知に結びつけようとする予知法です。
科学者は(そこから新たな科学の芽がでることを期待しつつも)宏観現象のみに
傾倒した地震予知は科学ですらないと考えていて、実際に予知もあたりません。
拙ブログなどをご参考下さい。
●電磁気で地震予知 ~宏観異常では地震予知はできない(14)
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2009-09-08

----
さて、このような怪しげな地震予知を野放しにしてよいのか?
地震学会に頼れないのなら、どこに頼ればよいのか?
とりあえず地震予知連絡会に通報してみるのはよいかもしれませんが、
ダメでしょうね。地震予知が科学的に確立されたものでなければ、
「非科学だ」といって排除することは難しいでしょう。
・・・うーん、消費者庁に通報、かなぁ?

こんなことでは日本の地震防災はダメになると思い、いま、地震の本を執筆中です。
まずはマイルドな方から。その後、よりスパイシーな本。2冊が出るのはまだまだ
先の話ですが、お楽しみに。(^^)

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MANTA

追記1:
多くの「怪しい地震予知学者」は最初は自身の独自法に傾倒します。
しかし、なかなか予知がうまくいかないので、、、
i) 観測地点数を増やす
ii) 予知方法を改良し複雑化させていく
iii) 独自法以外の諸現象にも手を出し、当たった・当たらない論を加速
という傾向がみられます(私調べ)。
この方も元々は地面の地殻変動に注目されていたはずなのに、冒頭の
日経ビジネスでは「長波長の電波」とか「超低周波の音」とか
おっしゃってますねぇ、、、

追記2:
意外なことに、地震学会の定款や目的・事業には「防災」の文字も
ほぼみられない(1箇所のみ)。それで「公益」社団法人といえるのか?
by MANTA (2017-12-27 17:15) 

MANTA

こちらに関連するコメントを頂戴しました。
→ http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2017-12-24
by MANTA (2017-12-30 15:45) 

嶋田正廣

日本国特許第5161387号・近距離直下型地震予知システム、地下限定の低周波音・地鳴りを計測して、首都直下地震発生前に電車を停車できる程の精度で地震予知が可能です、昔の首都圏で発生した安政江戸地震や大正関東地震の前に、井戸掘り職人が地下・井戸の中で地鳴りを聞き、土砂崩れでの死の恐怖を感じて仕事を切り止め(地震予知に成功)難を逃れています。同じ事が現在では(株)リオンの低周波音計測システムで音圧・デシベルを計測して、地震予知と事前避難が出来ます、巨大地震発生前に山手線の電車も停車できます、突然の音圧デシベル異常計測で地震の規模・発生場所・地震発生タイミングが予知できます。
by 嶋田正廣 (2018-02-20 16:21) 

嶋田正廣

村井教授の計測機にリオンの低周波音レベル計システムを併設すると、地震発生タイミングと音の計測機への到達時間差で地図画面上に断層が地震発生前に浮かび上がります、鉛筆(個体)や地下断層岩盤の・巨大圧力を受けて変形した時に出る音のデシベルは大まかに定まっているので、音圧デシベル波線グラフのピークもおおよそ推測でき、データが貯まる程に正確性を増し、地震発生タイミングの予知が可能です、他の方法では地震発生時刻の予知は不可能です、首都圏に自然音や人工音をノイズとして排除した穴の中で、低周波音レベル計システムを設置観測を続ければ地震予知に成功し、多くの人命救助や減災で経済損失も救われ、人類史上初めての偉業が達成されます、安倍総理の決断に掛かっています、技術的に首都直下地震の予知は確立されています、問題はお金です。
by 嶋田正廣 (2018-02-20 16:49) 

MANTA

嶋田正廣さん、いまの日本の地震観測(例えば首都圏)はどうやって
実施されているか、ご存知でしょうか? 防災科研のHi-netでは、
深井戸を掘って、その底に高感度の地震計や地殻変動センサーを
埋め込んで、リアルタイム観測しています。
しかし、それによって(簡単に)地震予知ができたという話は聞きま
せん。つまりはそういうことです。
問題はお金ではありません。ご興味がお有りでしたらHi-netのデータは
公開されていますから、解析をして地震学会で発表をされればよいか
と思います。

特許ですが、幾ばくかのアイデアと根拠、申請料と維持費さえ払えば
誰にでも取得可能です。特許取得と科学的な実証は無関係であり、
まして特許が実効的かどうかは全く別の話です。
by MANTA (2018-02-20 17:47) 

嶋田正廣

御指導有り難うございます、アメリカのサンアンドレス断層でも3キロメータの穴を掘り高性能マイクでの音の収録を実行して地震発生を素早くキャッチして減災につなげる努力をしていますが、阪神淡路大震災の直前に、海底(個体)に生息する魚が水中(液体)に浮上し、水中に生息するカニやタコが陸に上がって(気体)きたことを知り、巨大地震発生前に出る電磁波・ラドン・オゾン・地磁気の異常・微弱電流発生などの要因の中で、低周波振動音の影響だと断定しました、他の科学と同様に巨大地震発生をあらゆる方向や要因で分析しデータを収集分析すべきだと思います、国会議員に陳情に伺った時に政府や地震学者も取り組んでいるとの話でした、1週間程度の時間差での予知の可能性も出てきたとの話も聞きましたので、リオンの低周波音レベル計システムでのデシベル波線グラフでの地震予知が数年以内で実現可能だと思います、真異は時間が証明すると感じています、都民への情報拡散宜しくお願いいたします、他の地震予知方法での地震発生時刻の予知は現在・不可能だと考えています。
by 嶋田正廣 (2018-04-14 11:05) 

MANTA

>マイクでの音の収録を実行して地震発生を素早くキャッチして減災に
>つなげる努力をしていますが、
SAFODのことでしょうか?これはすばらしい実験だと思います。
日本でも同様の実験をもっと進めるべきだと思います。

一方、阪神淡路大震災の直前には生物などの異常が報告されていますが
科学的な検証に耐えたものはありません。それから20年以上経過し、
一般市民の多くがスマホなどの記録ツールを手にした現在ならば、
生物の異常行動などはより正確に記録できるはずです。ところが、
2016年熊本地震でも明瞭な生物異常行動などは記録されていません。
科学的に記録できていないものをベースに陳情に行ったところで、
誰も話を聞いてはくれません。

また電磁波、低周波雑音、ラドンなどと聞くと、いかにも測定が難しく、
観測がなされていないように感じるかもしれませんが、いずれも日本の
アチラコチラで観測が行われています。その一部は国の地震予知計画に
より実施されたものです。国も当初は、多面的に測れば「ナマズのしっぽ」
くらい簡単に捕まえられると思っていたのです。しかし現実はそう簡単
ではなかったのです。
むろん税金の無駄に終わったわけではありません。たとえば地面の
低周波雑音は、後に「スロースリップ」の大発見につながっています。

>1週間程度の時間差での予知の可能性も出てきたとの話も聞きました
はっきりいいましょう。ガセです。
なぜそういい切れるかをココに書くと長くなりますので、
最近出しました拙著をお読み頂けると助かります(宣伝!)。
http://obem.jpn.org/poplar/
by MANTA (2018-04-15 13:44) 

MANTA

本文中で紹介した本のうち、1冊が出ました。
「日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか」 (ポプラ新書)https://www.amazon.co.jp/dp/4591156702/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_e3T5AbZEM4Y
by MANTA (2018-04-30 18:12) 

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