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研究は人生ゲーム? [ 科学ニュース Old..]

昨日、「研究人生はモノポリーのようなもの」と書きましたが、世の中には「じゃあ作ってみるか」と考えるひともいるようです。すなわち、"研究者版人生ゲーム"です。

「理系白書:思わず熱中!?研究者版「人生ゲーム」 成功つかめるか」(毎日新聞)
こちら

あちこちで評判になっているようですが、作ったのはタカラではなく、人工知能学会会員有志で結成された「研究人生を楽しむ会」(http://academiclife.jp/)です。ゲーム板の写真をみることができますが、ずいぶん本格的です。なんでも人工知能学会誌に入ると(初期費5000円)、付録として付いてくるそうです。ほえー、やるなあ。
私の参加している某学会でもなんか作ってみるか?「地下探査ゲーム」とか?(笑)

また6/7には人工知能学会全国大会(東京都江戸川区船堀)では、大会参加者に対してゲーム大会も行うそうです。はたでみるだけでもいいから、参加してみたいですね。

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こっちは本家の人生ゲーム

人生ゲーム レインボードリーム

人生ゲーム レインボードリーム

  • 出版社/メーカー: タカラ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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ターンテーブルとマフィア [ 研究実況 Old..]

昨日TVを見ていたら、某お台場テレビの番組で、俳優の長門裕之さんがこんなことを言っていた。

芸能界は(レコードプレーヤーの)ターンテーブルみたいなもの。真ん中にいる人は居心地はいい。端のほうにいる人はとばされないようにしっかりとつかまっていないといけない。

うまいことをいう。科学の"業界"も似たようなものだ。おかしなもんで、科学という一種の哲学の世界でも、流行廃れは確かにある。その時流を捕まえた者は地位を約束され、予算を獲得し、多くの仲間を得る。そうでない者は、科学の世界に置いていかれないように、可能な限りのスピードで追いかけるのだが、その距離はなかなか縮まらない。従来はそんなメインストリームから離れた研究者でも生きていく事はできたのだが、最近は科学界のターンテーブルの回転スピードは上がる一方で、端のほうでしがみつくことで精一杯になっている。

こういうご時世になると、研究分野としての生き残りに全力を傾ける集団も出てくる。そんな集団を、私は心の中で「マフィア」と呼んでいる。"ファミリー"の保身のみを第一に考える集団である。かつてそんな彼らの研究集会に参加してみたが、「予算をいかに確保するか」と「研究環境を以下に守るか」の話しか出ない。学問として何が問題で、それをどう解こうか?という議論にはたどり着かない。あるいはどうやって一般社会へ啓蒙したり、若い研究者を確保するか?といった話をふってみても「金と家がないと子は養えない」といわんばかりである。私自身は"科学は国民の未来のためにある"と信じているが、科学者自身が自分の未来を語れなくなったら終わりである、と思う。世の中「マフィア」な科学者ばかりではないが、しかし「マフィア」な方々こそターンテーブル上で生き残っていけるのかもしれない。

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名古屋だぎゃ [ 研究実況 Old..]

日帰り出張で名古屋にきたよ。かわら屋根が素敵だ。

上が県庁


これは市役所

今日は県庁に来ました。県の防災課の方との情報交換です。豊橋沖の海底ケーブルを再利用した地震観測計画、いよいよ本格化してきました。詳しい内容はまたこちらで紹介します。がんばろ。

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まじ溶けるって! [ 科学ニュース Old..]

「いや、ほんと、もうかんべんして!」
JAMSTECのロボット"ハイパードルフィンはそう思ったに違いない。

  命からがらだった?ハイパードルフィン

なんでも彼は、海底火山のすぐ近くまで行かされて、噴火を撮影させられたらしいのである。
いやいや、すばらしい。しかもこのときには海面には異常もなかったらしい。どうやら私たちの知らないところで、熱いマグマがグツグツとでているらしい。実はマリアナ方面からは海中を伝わって「変な音」が聞こえる事が昔から知られていたのだ。やっぱり火山だったのね。

<海底火山>激しい噴煙など撮影 海洋研究開発機構など成功
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060525-00000013-mai-soci

asahi.comに分かりやすいイラストが載っている。
またmainichi-msn.co.jpには写真も載っている。
あ、もちろんすべての写真はJAMSTECのプレスリリースページに載ってるね。
http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/PR/0605/0525/index.html

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展示模型を作ってみる ~反省会~ [ シリーズ実況 Old..]

さて本シリーズ最後です。研究所一般公開での「手づくリ展示模型」の反省会などもしてみましょうか。製作期間が短くてきつかった、などの製作者側の反省点はさておいて、展示してみた反省です。

今回分かった事は、模型をもってしても科学コミュニケーションはむずかしいということです。模型を呼び水にして、大人にポスターで研究成果を宣伝しようと思ったのですが、模型に夢中な子供も大人もポスターなんか見やしない(笑)。文字もすくなくして分かりやすいポスターを作ったつもりやったんけど。一方、ポスターを見る人は模型を見ずに、「日本海で見つかったメタンハイドレートは大事だから、竹島も大事と思うのです」と、熱く語られている。っていわれてもなあ、わたしゃ一研究者だし。

私は他の展示を見る余裕はなかったのですが、家内はいろいろ見て回ったようです。感想は「面白い」、だけれども「展示品の説明がない」「世界一の装置は分かったけど、それで地球の何がわかるのかが書いてない」とのご意見をいただきました。ごもっとも。研究者は一般にわかるようにブレークダウンして科学最前線を話す訓練を受けてないし、そういう意識がない人も多い。私達の模型にしても、結局子供用のオモチャにすぎなかった。今回初めて「体験型展示装置」を使ってみて、その特性がよく分かりました。例えば今回は模型は模型、ポスターはポスターと内容が分かれてしまっていましたが、次回は模型だけで科学的な成果も理解できるようにしたいとおもいます。次回があるかどうかは定かではありませんけども。

そういえば、今回の一般公開では、映画「日本沈没」の監督さんと当研究所の研究者との対談があったようです。サイエンスカフェでもやらなさそうな、おもしろい試みでしたね。監督さんは、ジェームズ・キャメロンなどが撮っている深海ドキュメントにも興味がおありのようですので、今後もそういう企画が続けばいいですねぇ。これこそ科学コミュニケーション、かな?

なお上記対談を私は聞けませんでしたが、「フィルメモリー」さま(http://filmemory.seesaa.net/article/18138850.html)で知ることができました。ありがとうございます。
また当日の司会者の方のブログも発見。お世話になりましたー(「瀧澤美奈子の言の葉・パレット」さま http://blog.goo.ne.jp/minacraft/e/4aa52829d78391b5c8dcf3b4a5752d7b

科学コミュニケーションについては、「科学コミュニケーションブログ」でいつも勉強させていただいております。もっと広く、科学コミュニケーションが世間に根付くよう、科学者として応援したいと思っています。
例えば "国際シンポジウム「科学を語り合う サイエンスコミュニケーションの方法と実践」"
http://blog.so-net.ne.jp/kagaku/2006-04-28-4
などは参考になります。あっ!今日開催だった…

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追記:せっかく作った模型ですんでしまっとくのは勿体無い… ということで、現在、本館4階の廊下に展示してます。遊びに来られた人、気が向いたら見てねー。

※ここまでの記事は下記ページをご覧ください。
http://obem.jpn.org/docs052.html


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展示模型を作ってみる ~光る模型~ [ シリーズ実況 Old..]

この模型は随所に発光ダイオードを仕込んであって、スイッチを押せば光るようになっています。この辺りは自作しました。


このようにスイッチを押すと…(ボタンも光ります)

 ←マウスオーバーすると…

「ディープトウ」のライトがつくようになっています。(マウスカーソルを上の写真にあわせると、光ります)
”お、さかな発見”てなかんじです。

『さて問題。太陽の光の届かない深海底では、このようにしてライトで光をあててやって生物や地質の調査します。では、ライトも届かない地中はどうやって調査するのでしょうか?

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展示模型を作ってみる ~模型完成!~ [ シリーズ実況 Old..]

土曜日の施設一般公開に向けて作成した「海底電気探査」の模型、なんとか完成しました。発注していた電子パーツの到着が遅れたり、先週は学会のため幕張まで往復してたりしましたので、本格的に作成したのは木・金の2日間。実質、金曜日1日で仕上げました。締切り前のギリギリ感をお伝えする暇もあまりなく、私は1日中半田付け、K氏は発泡スチロールやスプレーと格闘しておりました(泣)

苦労の作品はこちら!

どうでしょうか?はじめのマンガ完成予想図と似てますよね!ですよね!(違うとは言わせない…)
模型を担当したのはK氏。結局、全部彼の手によるものです。お疲れ様です。私はスイッチを押すと光る細工を担当しました。


地層は発泡スチロール。アクリル樹脂製スプレーで着色しています。発泡スチロールの溶けないスプレーです。木箱と木箱のつなぎ目(こちら)にも薄くスライスした発泡スチロールをはって着色。前面にはアクリル板を貼ってます。


「ディープトウ、深海生物に驚く」の図です。ディープトウもK氏の力作です。私の試作品を参考に大改造がなされました。ビニルチューブの骨組みに白スプレーで着色しています。耐圧容器は古い乾電池に着色したものです。ちゃんとスーパーハープカメラも下向きにつけられています。マニアックだ。

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展示模型を作ってみる ~本番~ [ シリーズ実況 Old..]

天気が心配でしたが神奈川地方、なんとかもちなおしました。今日は一般公開日和です。完成した展示模型も活躍中!


子供に人気です。模型の詳細はこの写真では分かりませんね。またのちほど。


そうこうするうちに人垣ができてしましました。

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※この記事の続きは下記ページをご覧ください。
http://obem.jpn.org/docs052.html


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展示模型を作ってみる ~組み立て~ [ シリーズ実況 Old..]

組み立て開始だ。地層に見えるかな?

あの木箱だったやつです。2段重ねにして、スプレー着色した発泡スチロールを地層に見立ててはめ込んでます。地層の裏側は空洞で、発光ダイオードへの配線を収納してます。


ディープトウも完成!解像度の悪い写真では伝わりませんがK氏の力作です。あとひといきだす。

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※この記事の続きは下記ページをご覧ください。
http://obem.jpn.org/docs052.html


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展示模型を作ってみる ~まだまだ~ [ シリーズ実況 Old..]

光る調査船、完成! ペーパークラフトですが、発光ダイオードで光ります。

スイッチも作ってます。

海底のほうもダイブできてきたよ

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※この記事の続きは下記ページをご覧ください。
http://obem.jpn.org/docs052.html


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展示模型を作ってみる ~ピカピカ~ [ シリーズ実況 Old..]

スイッチを押したら展示模型が光るように電気工作中。よこではKさんがディープトウ
の模型に色塗ったりして仕上げ中です。まだまだ完成には遠い…

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※この記事の続きは下記ページをご覧ください。
http://obem.jpn.org/docs052.html


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展示模型を作ってみる ~ディープ・トウ~ [ シリーズ実況 Old..]

さてそろそろ材料が揃ってきたので、ディープ・トウの模型を試作してみよう。

ディープ・トウとはカメラや各種センサーを搭載できる無人の海底観測装置だ。スラスターなどの推進機関はなく、船に引っ張ってもらって移動する。海底から高度4m程度を維持しながら海底面をなめるように観察することが得意だ。

  
  かっこいいディープ・トウ。高さは1.5m、長さは3.5m。これを模型に。

始めは目の大きな金属メッシュのようなものを一部切り取り、直方体型の箱状の枠を作って、これをディープ・トウ模型の基礎にするつもりだった。が、都合のよい網目の金網が手に入らなかった。しかたないので針金で自作。

針金だけだとちょっと細いし、曲げたときのデコボコも目立つので、針金を細いビニルチューブにいれてフレームを作ることにした。K氏のアイデアだ。
 
巻いてあるのがビニルチューブ。こんなかんじで針金をイン!

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連合大会 [ 研究実況 Old..]

今日は幕張にきてます。地球惑星関連学会連合大会といって、大きな発表会が今週催されているのです。昨日はスーツ着て発表もしましたよ。

どうもここしばらく、自分の研究の進み具合いが悪く、イライラしてましたが、いろんな人の発表をきいていたら、自分もがんばらな!と思えてくるから不思議です。とくにがんばっている学生さんや卒業生さんと話をしていると、1分を大事にしたいと思う今日この頃。

幕張メッセ国際会議場です。入り口でのネームカードチェックが厳しくなりました。入り口すぐのロビーなどでは、無線LANもつかえるようになってた!


ポスターセッション会場。広い会場に沢山のポスター。先日、K氏に「連合大会は会場が遠いからダメだ」とかってエラそうにいいましたが(確かに都内から遠いですが)、会場そのものはとてもいいですね。ちょっと見直しました。

昨年まで10年以上「合同大会」だったのが、今年から「連合大会」。大会の規模はまだまだ大きくなる予感がします。問題は「中身」=世界や日本社会に何を発信できる研究者集団となることができるか、でしょう。


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展示模型を作ってみる ~船つづき~ [ シリーズ実況 Old..]

展示模型を作るとかいってますが、そういえば科学館とかの展示模型をまじまじと眺めたことなかったなあ。ということで、ちょっと前に「国立科学博物館」に行ったときの写真をひっくりかえしてみる。

あ、それらしいのがあった。


これ。
右はピストンコアラーを使って採泥しているところ、左の黄色い逆三角錐は「セジメントトラップ」といって、海中を落ちていく堆積物(マリンスノーともいう)を採取する装置ですね。

うん、これは今作ろうとしている模型にそっくりだ。船はかなりちゃっちい、というかシンプル。印刷した平べったい船を発泡スチロールの薄い板に張ってるだけ。ほぅ。思ったより違和感ないね。あと随所の説明も発泡スチロールの薄い板に張ってある。立体感があると見栄えがいいね。ただこの模型は「かはくの研究者を紹介」するコーナーにあったのだが、他のコーナーの展示物と比べると明らかに安っぽい。予算がすくなかったか、仕様書がまずかったのか、などと考えてみる。

とはいえさすがはプロのお仕事だ。まあ、うちは手作りの味で勝負する、ということで…

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展示模型を作ってみる ~船どうする?~ [ シリーズ実況 Old..]

さて船である。今回は実際の調査で使用した双胴船「かいよう」の模型を展示することにした。大きさは全長30cmで十分。さてどうしよう?

フルに作るのはさすがにしんどい。似たような模型は売ってないだろうか?あるいは作ってもらうといくら位するんだろう?先の記事のコメントで紹介いただいた「小西製作所」さんのページを覗いてみることにしよう。お、大型艦船コーナー「しんかい6500」が売られてる!6500円だ(笑)。しかし船は10万円クラスか。1/500シリーズでは双胴船はないなあ。観測船「にちなん」は調査「なつしま」チックだね。色を塗りなおせばごまかしがききそうだけど完成品で5万円超でやっぱし予算オーバー。特注だと100万円くらいしそうだな。

次に調査船の模型のひとつくらい研究所内のどっかにあるだろうと思って探してみた。普及広報課がそういうのの担当だ。
「ええ、ありますよ」 ラッキー!

        ↓↓↓

        ドン!

えっ、これ?全長1.5mですか。でかすぎでリアルすぎ。こちらが作るちゃちな模型がなおさらみすぼらしく見えるので却下。

つぎにでて来たのは携帯ストラップ。たしかにこれも模型だが、全長4cm。小さすぎ。うーむ。

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アメリカという"個人" ~2~ [ 科学ニュース Old..]

前の記事で紹介した「そうだったのか!アメリカ」を読みながら、調査船の上でのアメリカと日本の違いを思い出しました。

2003年にアメリカの調査船に乗る機会がありました。乗船中にちょっと驚いたのは、アメリカの研究者はいくら自分が暇でも、忙しくしている他のアメリカ人研究者を手伝うことってあまりなかったのです。忙しくしている方も「これは俺の仕事だから手助け無用」ってかんじでした。彼らのグループの役割分担や責任の所在ははっきりしていたように思います。

日本の研究者は調査船に乗ったら他の研究者の仕事も手伝うように習います(普通の会社や学校でもそうならいますよね?)。自分の仕事が終わっていても他人が仕事してるとなんとなく甲板にでていって「手伝おうか?」などといったりして、協力して仕事を早く片付けることが普通です。日本人には良くも悪くも「みんな仲良く」という協力する文化があるんだろうとおもいます。日本は島国で狭い土地・厳しい自然の中で育ってきたから、そんな協力意識が芽生えたのかなあ?

   力をあわせる日本人の例

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アメリカという"個人" ~1~ [ 科学ニュース Old..]

今年1週間ほどアメリカに行ってきましたが(→シリーズ実況)、アメリカという国はよく分かるようで分かりません。今日は帰国後に読んでみた、アメリカ分析の本を紹介します。ぜんぜん海にも地球にも関係ないですけど。

そうだったのか!アメリカ

そうだったのか!アメリカ

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: ホーム社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本

本書の描くアメリカは、ひとことでいえば「キリスト教に支えられつつ、自身の利益追求を徹底的に行う"個人の集合体"」といえるかもしれません。アメリカ国民はどこかで国を信じておらず、その結果として個人レベルで武装し、問題があれば裁判を起こし、時には陪審員となり自らも裁く側にまわり、大統領選挙人を直接選び、長き人種差別に代表されるように弱きものは助けず?、マスコミが政府を追い詰める場合のように強きものは挫く。これを国レベルで国際的にやっている国が「アメリカ」だと本書を読んで感じました。

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展示模型を作ってみる ~完成予想~ [ シリーズ実況 Old..]

さて一般公開はもう来週。コンセプトを決めて、材料を発注しないといけない。
まあこんなかんじかなー、とK氏と相談しつつ決定。

スイッチ押したらランプが光るようにするのだ。

問題は模型の外枠。全体サイズは幅1m強、高さ70cm、奥行き20cmくらい。「アクリルケースでいいや」と思っていたのですが、けっこう高いんですね(アクリルケース販売 )。厚さ3mmのアクリルケースだと3万円くらい、厚さ5mmのしっかりしたものだと5万円オーバー。あーこりゃ、予算オーバーだ。どうしよ?

で、K氏と共に模型のケースになりそうなものをあちこち探して、見つけました!

立派な木箱。同じものが何個かある。元は潜水用ボンベのケースだったそうですがもう要らないとのこと。
よしこれでこんな感じでどうやろか?

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緊急地震速報にバグ [ 科学ニュース Old..]

先日の記事「緊急地震速報は無駄か?」で紹介した、地震速報の誤報について原因が分かったようです。

伊豆東方沖の震度誤報、誤った計算式で2年超も予測
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060509-00000515-yom-soci

まあ要するに、ソフトにバグがあったということのようです。2年間以上そのまま運用していて気づかなかったとのことですが、なんせ自然相手ですから仕方ない部分もありますよ。ね。
なんにせよバグが見つかってよかった。今後の緊急地震速報の活躍に期待です!

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展示模型を作ってみる ~世間の評判~ [ シリーズ実況 Old..]

模型を作る前に、前回の報道発表「新潟沖メタンハイドレートの発見」の反響などを見て、どんなところが注目されているか改めて考えてみましょう。ほんと、いまさらではありますが。

しかし載りましたね、新聞各紙に。毎日・読売・朝日・日経新聞・神奈川新聞などなど、全国紙から地方紙まで。プレス発表したあとで乗船しちゃったので(こちら)、2週間後に下船してはじめて知りましたよ。ブログなどでも多数紹介されておりました。代表的な意見としては、以下のようでした。(カッコ内はわたしの感想)

資源や環境に関するコメントがやっぱし多かったですね。
・メタンハイドレートは新しい資源。これで日本も資源大国だ!
・いや掘らずにそっとしておくべき
・メタンハイドレートの開発には金がかかるよね
・メタンを燃やしても二酸化炭素が出るよ
・メタンハイドレートからメタンが漏れたら温暖化してしまうのでは?
(そうですねメタンハイドレートの採掘はまだまだ課題いっぱいです)
・メタンハイドレートって、はじめてしりました。
(報道発表、したかいがあります!)

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展示模型を作ってみる ~こんなかんじ?~ [ シリーズ実況 Old..]

私の所属する研究所では毎年5月に一般公開を行っている。主な目玉は、調査船への体験乗船や、潜水艇・ロボットなどの展示だ。ただ物だけを並べていても、研究所としてはダメなので、そこでは1年間の調査研究のハイライトを紹介もする。今回の一般公開では、「新潟沖でのメタンハイドレートの発見」に白羽の矢が立った。ありがたいことである。(詳しくはこちら
※朝日新聞などに掲載されました。例えばniniwanさんの記事
http://blog.so-net.ne.jp/niniwan/2006-02-24

しかし展示といっても、製作予算は5万円程度。手を動かせるのは私と、おなじく研究員のK氏の二人だけ。うーむ、相談だ(以下、脚色満点)。

 私:どないする?調査結果をポスターにして貼るか?(関西弁)
 K氏:そやけど、ポスターは誰もみぃへんしねえ。(二人とも関西弁)
   子供はばーっと走り抜けていくし
 私:親も通り過ぎるし。
   せっかく展示するんやから足止めてもらえるもんがええなあ…
 K氏:海底の模型でも作ります?そしたら子供はみるんちゃいますか?
 私:せやな、親もポスターを読んでくれるかもなぁ?
   せっかくやし、スイッチを押したら模型のどっか光るようにしたろか?
 K氏:ええですねー

決まった。
多少安っぽいのでもいいから、自分達の手で光る展示模型を作ろう!
ってことになった。

作るのは海底電気探査のようすだ。イラストではこんな感じ。

ピストンコア採泥は省略しよう。海底電気探査だけね。うまくいくかなあ?締切りまで時間ないし。でも、なんか楽しくなってきた。

ってことでシリーズ実況で展示模型のできるまでをやってみることにする。締切りのギリギリ感を味わってください(笑)

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※この記事の続きは下記ページをご覧ください。
http://obem.jpn.org/docs052.html


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余震の予測は難しい [▼Q&A]

先日の記事「緊急調査 ~地震のまとめ~」にこのようなコメントをいただきました(ちゃめさん、ありがとうございます)。

 伊豆の群発地震って、常識が通用しない地震のようだね。
 松代群発地震だったっけ?この地震も奇妙な振舞いを見せていたような気がするね。

いや、伊豆は地震発生後の余震活動を予測しやすいほうです。これまで何回も活動を繰りかえしているので地震観測の経験が蓄積されているからです。それでも余震予測が難しいということは、結局"経験"だけでは将来を予測できないことを意味しています。

なんとかして余震の予測をできないものでしょうか?現段階では地震=断層の破壊(群発地震であってもそう、ちいさな断層が連続して破壊する)そのものの場所や規模、破壊の様子を詳しく知る事は可能です。しかし地震のあと、震源の周辺にどういった力がかかったのかを観測する方法がまだないので、余震の発生予測を立てにくいのです。天気予報で言えば、"雨が降っている場所は分かっているが、雲の分布も気圧配置もわからない"、そんな状況で天気予報をするようなものです。ではどうすればよいでしょう?地殻にかかっている力(応力といいます)を連続的に測定する装置を開発するか、応力が測れないのであれば他の観測でそれを補うことが考えられます。これらの努力がいま日本を中心として行われています。まだまだ手探りですが、確実に余震発生の予測は現実のものとなりつつあります。

※近年の岩石実験やモデル解析の結果、地殻応力がある程度わかれば余震の発生予測ができそうだ、という研究成果も登場しています(群発地震発生のメカニズムを解明:モデル計算からは図2の赤い部分で余震がおきやすいと予測され、実際にその範囲内で余震活動が起きた)。

※今回の伊豆沖地震は群発地震というよりは本震-余震型の活動です。4/21~29の地震活動はほぼ線状に並んでいて、地震の規模や回数も21日から日がたつにつれて減少しているからです。
・本震-余震タイプ:大きな地震(本震)の後に小さな地震(余震)が起きる。本震に匹敵するくらい大きな余震が起きることもある。余震は本震で割れた断層面に沿って起きる。おそらく、われ残った断層面が割れているのだろう。
・群発地震タイプ:ある期間に比較的せまい地域で集中的に発生する。本震・余震の区別はない。地震の震源が徐々に浅くなってくる場合もある。
ただ今回の一連の地震活動では、断層面から離れた場所で別の活動が誘発されたことが奇妙さと不安をかきたてています。

※文中の松代群発地震は、1965年から5年間続いた地震です。地震活動中に地下水が地表に湧き出してきたことでも知られています。松代群発地震 Wikiを参照してね。

※上記は余震発生予測についての記述であり、何の前触れもなく発生する本震(巨大地震など)は同様の方法でできるかどうかは不明です。今後の研究にかかっています。

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緊急調査 ~地震のまとめ~(9) [ シリーズ実況 Old..]

5/2の地震については、前回よりも小さかったこともあり(震度は局所的には大きいところもあったのですが)、緊急調査はありませんでした。今回は4/21、4/30、5/2と大き目の地震がおきましたが、これらは同じ場所で起きたわけではありません。東京大学地震研究所のホームページに今回の地震の震源分布がまとめられています。

「伊豆半島東方沖の地震の特集ページ(Mj5.4暫定)」
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/topics/IZU200604/index-j.html
5/2の地震の直後に更新されているようですね。すごい。お疲れ様です。

これをみると4/21の地震と、4/30や5/2の地震の起きた場所は全然違います。同じ断層上ではないのです。なぜこんなことになるのでしょうか?「それは4/21に地震が起きたからそのせいで周りでもおきたんとちゃうの?」 たしかにそうなのですが、ではどうして4/21の地震のすぐ後に発生しなかったのでしょう?どうして10日も遅れておきるのでしょうか?こういう誘発的な地震は伊豆以外でもしばしば見られるのですがまだ誰もちゃんと説明できていません。

同じく地震研究所では、関東平野ではゆっくりした揺れが起きていたことがあきらかになったようです。
「伊豆東方沖地震、関東平野で長い揺れ…東大地震研解析」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060507-00000402-yom-soci
激しい揺れではないですが、もうすこし地震の規模が大きければこのようなゆっくりした揺れが建物などに被害を与えるかもしれないそうです。例えば2003年9月に発生した十勝沖地震ではゆったりした揺れによって石油タンクに被害がでました(NHK 石油タンク ゆったりとした揺れ)。

ただこれらのページを見ても、伊豆沖の地震がこれで終わりとは書いてないです。きっと専門家にもわからないのですね。個人的にはもう大きい地震は起きないと思うのだが…そう願いつつ、とりあえずこのシリーズ実況はいったん終わるとします。

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※この記事の続きをよむには下記を御覧ください。
 http://obem.jpn.org/field046.html


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連休の空 [ 研究実況 Old..]

連休が終わってしまいましたね。天気は雨。私はもちろん仕事です。今週から来週にかけて学会ラッシュ。昨日は某学会で口頭発表しました。去年卒業した学生さんの研究成果なのですが、彼はいま新人研修中。なので彼の代わりに発表です。資料は彼が残して行ってくれているので、可能な限りそのまま使いました。代役ですし。けど、うーむ、あまりうけなかったかなあ。いや、彼が悪いわけじゃなくて、私のプレゼンが悪かった。今回から学会発表賞なるものが始まったので、彼に取ってもらいたくて(もちろん私も取りたくて)はりきったんだけど…すまん、ざんねん。まあ賞なんて取ろうとおもって取れるもんでもなし。

気を取り直して、連休のある日の空でもアップしてみよう。

散歩中にパチリ。穏やかな5月の空、ってかんじ。

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緊急地震速報は無駄か? [ 科学ニュース Old..]

伊豆東方沖で地震が相次いでいますが、4/21の地震(最大震度4)の時に緊急地震速報システムは「震度7」の誤報を出していたそうです。
<地震速報>伊豆沖で震度7?システム運用前に誤報 気象庁 (毎日新聞 5/2)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060502-00000049-mai-soci

緊急地震速報とはなんでしょう?明星電気のホームページの図が大変分かりやすいです(緊急地震速報とは)。地震発生直後、震源に近い地震観測点では初期微動(P波)が観測されます。この情報を元に震度や余裕時間を推定して、地震の強い揺れが来る前に地震速報を送る、これが緊急地震速報システムです。すでに試験運用は開始されており、昨年8月の宮城沖で起きた地震(震度6弱)ではうまく稼動したようです(大揺れ11秒前に「警告」 読売新聞)。今年の夏ごろまでに鉄道や病院、報道機関などの"特定利用者"へは情報配信が開始される予定です。また来年3月頃までにはわたしたち一般市民へも一部配信が開始されるようです(市民への予測速報は「震度5弱以上」、来春までに導入 読売新聞2/10)。

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データ捏造、何が悪いのか? [ 科学ニュース Old..]

先日の記事「捏造データによる特許は是か非か?」には、たくさんコメントをいただきました。ありがとうございます。とてもコメント欄には書ききれないので、タイトルのような内容でひとつ記事を書いてみます。

ちなみに私は神戸大学教授を糾弾するためにこれらの記事を書いているわけではありません。むしろ同情的です。趣旨は、大学や研究所などの公的機関に属する研究者に対する(自戒の念も込めた)注意喚起であり、同時にこれらの機関での特許に対する正しい認識とルール作りのお願いです。なお企業の研究者は法律と企業倫理に従っていただければ問題ないとおもいます。

 … … …

さてそもそも、なぜ大学側は論文捏造を行った研究者を処分をするのでしょうか?「それってあたりまえやん。モラルの問題やん」まあそうですが、処分する大学側にとっては何が問題になるんでしょう?これがわかると、特許申請で未実験データを実験例として掲載した件を、神戸大学が調査する理由が分かるかも。そこでちょっと(嫌ですけど)大学や研究所の運営側の立場で考えて見ましょう。

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ナスカ展に行ってきた! [ 研究実況 Old..]

5/4(休)に国立科学博物館のナスカ展に行きました!いやーおもしろかったけど、疲れたよ~
以下簡単にレポートです。


8:50ごろに博物館につきましたがもう並んでました。50名くらい?切符を買って入場するのに約15分かかりました。


ナスカ展内は撮影禁止。ざんねん。文字だけでお伝えします。
入り口付近は開場直後からもう人でいっぱい。いっそのこと最終コーナーにある「バーチャルシアター」まで行って、ナスカの地上絵の全容を楽しみました。すごい、こうなってたんや。死ぬまでにいちど見に行きたいなあ(DVD、買ってしまいました)。

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捏造データによる特許は是か非か? [ 科学ニュース Old..]

ちょっと前の記事ですが、神戸大学で特許申請に伴うデータ捏造が発覚しました。
データねつ造:神戸大工学部教授、特許出願で実験行わず(毎日新聞)

特許は論文とは違い、アイデアのみでも特許は取れます(つまり上記の新聞見出しは適切ではない)。例えば、f16fightingfalconさまのブログ(http://falconseye.exblog.jp/4538623)では、基礎的な知見に立脚した推定(格好よく言えば「思考実験」とか「シミュレーション」)により特許を書くのは普通の行為だそうです。また特許の戦略としては、適当なデータをでっち上げてニセの技術の出願を行い、ライバルの目をくらますという作戦もあるそうです(Makkurikuriさまのブログ:http://makkuri.exblog.jp/3540685/)。うーむ、"でっち上げ"はどうかと思いますが、アイデアレベルの推定値は、論文への添付データと比べると"でっち上げ"かもしれません。言葉のあやと思いましょう。要するに、katsuya_440さまのおっしゃる「防衛特許」という考え方ですね(http://blogs.yahoo.co.jp/katsuya_440/34851834.html

私は「特許と論文は違い、未完成のデータを特許に載せていてもかまわない」というこれらのご意見には反対はないのです(要約がちがったらごめんなさい)。ただ「だから論文捏造と同様に本件が扱われたり、神戸大教授が処分される必要はない」という点にはこう思うのです。

"特許中に未実験のデータがあっても、それが推測値であることを明記しておけば問題ないが、そうでなければ明らかな捏造であり研究者のモラルが問われる"

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地震とマグニチュードと地鳴り [▼Q&A]

前の記事へいくつか質問などをいただきましたので、あらためましてこちらでお返事させていただきます。

まず一つ目はキートン増田さんからのご質問。マグニチュード(M)についてですね。
  「気象庁ではM5.6です。何でこんなに違うのでしょうか…。」
  http://www.jma.go.jp/jp/quake/02183700391.html

昨晩(5/2)の地震のことですね。防災科学技術研究所の高感度地震観測網のページではマグニチュード4.8となっています。「マグニチュード」とは地震の規模を示す値です。これに対して「震度」はある場所での地震による揺れの度合いです。ややこしいですね。台風と比べてみましょうか。台風の規模を示す"中心気圧"が「マグニチュード」にあたり、各地の"風速"が「震度」にあたります。

この「マグニチュード」ですが歴史的理由で数種類あるのです(詳細はマグニチュード Wiki)。気象庁は「気象庁マグニチュード(Mj)」といって、比較的短い周期の地震の揺れを基にした経験的な方法に基づいています。気象庁マグニチュードは日本固有のものですが、日本の地震学の長い歴史で使われており、過去の地震と今回の地震を比較するために、このマグニチュードが「公式記録」となっています。ただこの方式では地震計の装置の特性のため、M8を越えるような巨大地震の大きさをうまく表現できないという欠点があります。

一方、防災科学技術研究所は「モーメントマグニチュード(Mw)」を用いています。これは地震時にずれた断層面の大きさに基づいたものであり、国際的にも標準値として用いられます。Mwは比較的長い周期の地震の揺れから求めます。以前はMwを求めるのに時間がかかっていたのですが近年の計算速度の向上のため、あっという間に求まるようになりました。気象庁もMjだけでなく、大きい地震については試験的にMwも発表するようになりました。いずれはMwに統一されるのかもしれませんね。これらの解説は気象庁の発振機構のページの「CMT解とは何か」などに専門的チックになされております。

2つのマグニチュードは大体は一致しますが、地震波の周期の特長によって若干ずれるのです。今回の地震では、周期の短い地震の揺れが多めに発生したために、MjとMwに違いが発生したのだろうと思います。

さて二つ目のご質問は3nyans222さんから。
  「ここ伊豆の地震でも揺れる前に地鳴りのようなものが聞こえる(感じる)?時がしばしばあるのですが・・・。」

これはよく言われることです。地震の縦波(P波)が空気を振動させ、そのときの音が地鳴りとして聞こえ、そのあとで大きな揺れ=横波(S波)がやってくる、という考えが一般的です。でもほんとうにそうかどうか、きちっと測った例はあまりないようです。またP波よりも早く聞こえたという話もあるようです。P波の速度は毎秒5kmくらい、音波の速度は毎秒340mくらいですので、P波がやってくる途中で音波が出たとしても、P波より早く耳に届くことはないのです。もしかして地鳴りと思っていたものは「音」じゃなくて他のものだったかも…? 地鳴りの調査例をご存知の方、ぜひお教え下さい!

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緊急調査 ~また地震!~(8) [ シリーズ実況 Old..]

ついさきほど、関東地方で震度4の地震がおきた。私のいる研究所も揺れた。ビリッという初動(縦波:P波)がきて、数秒後(5~10秒か?)に大きな揺れ(横波:S波)がきた。この時間差から、私はてっきり東海沖あたりで地震がおきたかと思った。

しかしそんなかっちょいい事は揺れがおさまったあと、それらしく考えただけだ。私自身、震度4を経験するのは久しぶりだ。おそらく阪神大震災以来ではないか?本棚が揺れる。地震研究に携わる者として、日ごろそれなりに備えてるつもりでも、さすがに恐ろしい。地震、怖い。幸い、なにごともなく揺れは収まった。

どうやら隣の建物のエレベータは止まってしまった様だ。そういえば家内は地下鉄に乗っている時間だ。大丈夫だったろうか? 

防災科学技術研究所のAQUAも見てみる(詳しくは過去の記事"地震速報の一番速いところは?"を参照)。さすがに早い。地震の発振時刻は18:24:30頃なのに、すぐに地震の規模を示すマグニチュードも震源の深さがはじき出してる(最初の震源情報は16:26頃だったと思う)。震源は伊豆東方沖。また伊豆か!なんということか!まだ終わらないのか!

↑ブラウザーの画面からキャプりました。履歴によれば18:28頃のもの。

いまニュースによれば地下鉄は平常どおり動いてるようだ。よかった。伊豆の方面は大丈夫だろうか?前回より地震の規模は小さく震源は深かったので、揺れは前ほど大きくなかったと思うのだが…

追記:19:00現在のAQUA情報では、マグニチュード4.8、深さ13kmに修正されています。
良く考えたら初期微動継続時間が5~10秒だと、震央距離が20~40kmくらいだから震源は東海沖まで遠くはないです。

しかしまだ起きるとは… 地震に立ち向かうにはどうすればよいのだろうか…
あと、また緊急調査かなあ…

※この記事の続きをよむには下記を御覧ください。
 http://obem.jpn.org/field046.html


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