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深海へ潜る(12) [ 海底鉱山]

乗船レポートの続きです。
潜水調査船「しんかい6500」は、無事に深海調査から帰ってきました。
前回の記事で、ダイバーさんが調査船としんかいをロープで繋ぎました。
P4280529.JPG
メインの吊り下げロープを繋ぐのも、ダイバーさんの役目です。

それが終われば…
P4280530.JPG
ザパーン。

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ネコ@関大 [ 研究実況 Old..]

20120523_181941.jpg20120523_181928.jpg20120523_182325.jpg

今日は関西大学で講義でした。帰りに構内でネコと出会いました(一枚目)。
もう一枚!と思ってカメラを向けたら嫌がられたよ…(二枚目)
関西大学も新入生歓迎ムードもすっかりおしまい。桜並木はグリーンに、部活の立て看板も消えうせて。
すっかり学舎(まなびや)へと戻りました。
新緑の美しい、良い季節です。
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深海へ潜る(11) [ 海底鉱山]




あいだが空いてしまいましたが、深海旅行の続きです。
そういえば前回、洋上でのお昼ごはんを一挙公開したら、
とあるTwitterで「いきなり食事の紹介かい!」って突っ込まれてましたが、
ここはそういうサイトなのです (^-^)

さて夕方になりました。しんかい6500は巨体なので、夜間に船に揚収するのは
なかなか大変です。午後4時くらいまでには海底を離れて、洋上へ向かいます。
(離底といいます)

離底するためには、しんかい6500に取り付けたオモリ(バラスト)を切り離しま
す。あとは浮力で上へと浮くことができます。浮き始めた様子はしんかいの中で
はよくわかりません(私にとっては。パイロットの方は分かるのかもしれません)
ただ、オモリを切った瞬間、しんかい6500のバランスが変わるのは感じられまし
た。

浮上する間が、ある意味、一番ホッとする瞬間です。海底でのミッションも無事
に終了。コーヒーでも飲んで、研究者とパイロットで世間話に花が咲く時間、な
のですが今回は水深1000mということもあり、のんびりコーヒーを飲む時間はな
く。わずか、30分ほどで水面まで帰ってきました。

それでもだんだんと明るくなる窓の外=海の本当の色は神秘的でした。真っ暗か
ら、群青色、濃い青色、鮮やかな青色、ターコイズブルー、水色、そして水面へ。
徐々に色がついていく様子は、まるで宇宙から地球へ帰ってくるかのようです。
(でも深海にも生物はたくさんいるのだ。他の惑星から地球に帰ってくる、
 といったほうが正しいかな?)

----
写真1枚目が、水面に浮上したしんかい6500。おかえりなさい!
でも水面をただ漂っているだけです。これを作業艇で迎えに行きます。
(写真2枚目)。作業艇はロープを持って行っています。ロープは調査船から伸びていて、
これをしんかい6500につなごうというわけです。

どうやって? ここはやはりダイバーの出番です。ダイバーがロープの先をもっ
て、作業艇からしんかい6500まで泳いでいって、しんかい6500の鼻先にロープを
繋ぐのです。

写真3枚目は、ロープによって調査船へ手繰り寄せられるしんかい6500。ダイバー
の方々が乗ったままです。まだ作業がありますからね。ちなみにシュノーケルと
か、グラスとかは外しています(しんかいの黄色の帽子みたいなところに置いて
います)。作業時は邪魔ですからね。

長くなったのでまた次回へつづきます。
ちなみに写真2枚目、遠くに貨物船が写っています。
きっと双眼鏡でしんかい6500の揚収の様子を見ておられたことでしょう。

金環日食@台湾 [ 研究実況 Old..]

今朝は出張のため、台湾にいます。こちらでも金環日食をみることができました。
Twitterのまとめとともにお知らせします~
  • manta33blogmanta33blogいま台湾。太陽が雲の間からでてきた。超欠けてる!05/21 07:01
  • manta33blogmanta33blog金環日食、思った以上に明るい。やっぱりサングラスがないとよく見えないな。でも木漏れ日がリングになっているのは撮れたぜ!05/21 07:25


photo (4).JPG
※デジカメのUSBケーブルを忘れたので、携帯でデジカメのディスプレーを撮りました。
写真は台湾中央大学の入口ゲート付近。
台湾は日本ほどブームではないようですが、それでも多くの人が歓声をあげていました。
(台湾と日本の時差は1時間なので、台湾時刻では朝6時過ぎ)

photo (3).JPG
サングラスは持って来なかったので(買っていたのだけど…)、直接太陽を見ることが
できない! 金環日食って、あまり暗くならないのね。あまく考えてました。
でも木漏れ日はご覧のとおり。神秘的で、そうとう感動しました。
(ただ台湾の方々は影には見向きもしませんでした。気づいてなかっただけ?)

photo (6).JPG
そして日食なんて知らぬ、という風体の犬。飼い主はなく、野良犬の様子。
台湾は放し飼い?野良犬?が多いのですが、みんな気にしません。

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飛びます [ 研究実況 Old..]

20120520_130117.jpg
連載の途中ではありますが、チョイと飛んできます。
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深海へ潜る(10) [ 海底鉱山]




前々回に、深海でのお昼ごはん(サンドイッチ)を紹介しましたが、
今日は船の上でのお昼ごはんスペシャルです。
司厨部の方々が工夫をこらした数々の昼食を御覧ください。

1枚目はラーメン餃子定食! 若い男子、垂涎の定番メニューを
船の上でも楽しめます。揺れる船の上で、麺類を湯がいて提供するご苦労が
丼の中に込められております。

2枚目はそば。天ぷらも添えられています。
晩御飯ではありません。このボリュームでお昼ごはんです。
他につけ麺、焼きそば、ソーメン、鍋焼きうどんなどなど…
私は麺類好きなので、麺メニューばかり思い出しますが、
実際、お昼は麺類が多かったようなきがするなぁ。

3枚目は、でました「カレー」です。この船はその名も「よこすか」といい、
母港は横須賀です。「横須賀海軍カレー」ではありませんが、調査船のカレーは
大人気で、名物です。ある著名な研究者は「自分がしんかい6500で深海へ行く時
はお昼にカレーを出さないでくれ」と頼んだとか頼まなかったとか。
しんかいだとサンドイッチですからね(それも美味しいのですが)。

ちなみにこのカレー、もしかしたらJAMSTECで食べられるかもしれません??
明日の土曜日、JAMSTECは研究施設を一般公開するのです。年に1度のチャンスで
す。
http://www.jamstec.go.jp/j/pr/public_open/yokosuka/2012/
調査船「なつしま」や「かいれい」、そしてこのブログでもご紹介している
「しんかい6500」の本物を見ることができますよ!!

あれ?しんかい6500?
そう、お気付きの通り、調査船からは数日前に下船してしまいました。
しかし! 例によって例のごとく、乗船レポートはもう少しだけ続きます。
今しばらく、船の上の雰囲気をお楽しみください。
(そして本物を横須賀に見に行こう!)
つづく。

深海へ潜る(9) [ 海底鉱山]





前回の続きです。
今回私が探しているのは、熱水地域に特有の、金属成分を多く含む岩石。
写真1枚目は、一見するとただの岩ですが、どうやらこれが目的の岩石のよう
です。茶色く見えるのは表面が鉄で覆われているため。金属成分が錆びている
ようです。このような岩石は表面だけでなく、内側にも茶色の層が複数含まれて
います。おそらく熱水の噴き方の変化がそのまま記録されているのでしょう。

写真2枚目は、熱水マウンドの中腹。このマウンドの中腹でも、温かいお湯がじ
わじわとしみだして、ゴエモンコシオリエビなどが群れが暮らしています。
まるで植物のように「びっしりと生えている」という表現がぴったりです。
こういう場所などで岩石を採取して、洋上で観察や測定を行いましたが、
茶色っぽい岩石を触ると手が真っ茶色になります。鉄サビですね。
あと良く見ると岩石にはところどころに穴があいてました。たぶんかつて、
熱水が通った跡なのでしょう。

----
ところで、レーダーもなければ、視界も10m程度しかない深海の世界で、
私たちはどうやって旅をできたのでしょうか? 驚く事なかれ、実は
紙の地図に自分の居場所を書きながら、あっちこっちに移動しています。
潜水船自身の位置は自分ではわかりません。なので母船から超音波で位置を決め
てもらって、水中電話(これも超音波)で「しんかい位置、X=〇〇、Y=□□」と
いうように母船から連絡してもらいます。
それを潜水船の船内で書き留めるのです。
カーナビはありませんし、かっこいいディスプレー表示もありません。
それでもパイロットは(まるで自分の庭を歩くかのごとく)目標地点へ的確に
潜水船を移動させていきます。海底をなめるように、海底から数十cmの高さを
維持しながら移動したり、時には急な崖を登ったり飛び越えたりしていても、
です。すごい技術!

でも近年の技術の進歩もすごくて、最近では潜水船自身が自分の場所を知る方法
も開発されています(DVLという装置を積みます)。近い将来、深海カーナビが
搭載されていて、液晶表示で海底の位置が表示されるかもしれません。それでも
深海カーナビが海底で壊れてしまうと迷子になるので、「紙の地図に書き写す」
作業は残るでしょう。それで構わないのです。これは海底の大事な地点を書き写
した記録なので、まさに「宝の地図」なのですからね。

写真4枚目は、潜水船内で自分撮り。こんな感じで行って参りました。
後に頂いた正式記録によれば潜航時間は8時間6分。うち海底にいた時間は
およそ6時間。楽しい旅路でした。また行ってみたいですね。

つづく。

深海へ潜る(8) [ 海底鉱山]





前回の続きです。しんかい6500は海底へたどり着きました。
水深1000mの世界までわずか30分足らず。特にスクリューなどを回すこともなく
自分の重さだけで静かに落ちていきます。海底に近づくと、おもりをひとつ
切り落として、しんかい6500全体の浮力を調整します。
(中性浮力を保つ、と言います)
こうすれば深海で上下左右前後に自由に動き回れます。

そのためには、しんかい6500に取り付けるすべての機器の空中重量と水中重量を
測らねばなりません。小さい観測センサーまで測定するので、一緒に船に乗って
いるドイツの研究者は驚いて私にこう言いました。
「潜る前日に食べ過ぎたらダメね。太って体重が変わっちゃうから!」
そう、しんかい内部に乗り込む人間の体重も、事前に測定されるのです。
(女性ももちろん)

----
さて今回のターゲットは、海底熱水地域です。陸上の火山地帯と同じように、
海底でも温泉が湧いてます。これを「熱水」と呼んでいます。この熱水地域には
他の普通の海底ではみられない生き物もたくさんいます。たとえば写真1枚目。
奥の方に白っぽい点が見えますが、これは全部カニもしくはエビです。
熱水地域に特有の種類です。

写真2枚目には、その熱水も写っています。真中付近のぼやけたところが、
海底から噴き出している熱水です。色が透明なので温度は低めでしょう。
といっても100度くらいだったりします。これが200度、300度となると、
熱水の色は黒っぽくなってきます。地下の岩石の一部が高温の熱水に溶けて
いるので黒っぽいのです。熱水の周りにはやはり白っぽい生物。
彼らは「ゴエモンコシオリエビ」のようです。
名前の由来は、石川五右衛門。お湯にちなんで、ということのようです。
石川五右衛門はお湯というよりも釜茹でなのですが、ゴエモンコシオリエビは
釜茹でではなく生きています。その回りにいる茶色い貝は「シンカイヒバリガイ」
といって、やはり熱水特有の種類です。写真右側には大きめのカニも写っていま
すね。彼らは普通のズワイガニのように見えるのですが、色は白っぽく、
異なる種類なのかもしれません(生物学者ではないので良くわからない)。

写真3枚目は、パイロット(操縦士)の方と、コパイロット(副操縦士)の方。
お二人が顔を押し付けているのが、しんかいの観察窓。左舷・中央・右舷の3つ
があり、中央と右舷から海底を覗いています。
ここは非常に起伏の激しい場所なのです。というのも海底から吹き出した熱水が
冷たい海水に出会うと、熱水中の岩石成分が急速に沈殿を初めて、その結果(信
じがたいかもしれませんが)高さ10mを越える岩石の柱が出来上がったりします。
柱の上からは、黒い熱水がまだ出続けている場合があります。まるで煙突です。
その姿から、熱水地域の岩石の柱は「チムニー」と呼ばれています。また柱にな
らず、山っぽくなることもあります。この場合は「マウンド」と呼ばれます。熱
水地域にはこのような起伏があちこちにあるので、注意深い操船が必要です。

とはいえ深海の旅は長い。お昼ごはんも必要です。
写真4枚目はしんかい名物「サンドイッチ」。ツナ&たまごサンドが3つ。
そしてジャムサンドが1つ。ジャムサンドはかならず入っているそうな。
ちなみに、おにぎりバージョンもあるそうです。
まさか1つはジャムおにぎりだったりして。

ちなみにパイロット、コパイロットの方々は、ほとんど食事をされませんでした。
私一人むしゃむしゃと食べてしまった。船内に漂うサンドイッチの匂い。
…ごちそうさまです。

つづく。

深海へ潜る(7) [ 海底鉱山]




外からみた「しんかい6500」だけでなく、内側から見た様子もちょっとだけ
ご紹介しましょう。私が潜った時のスナップショットです。
(学術的な資料でもあるので、ほんのさわりだけです)

写真1枚目は、いよいよ着水するぞ!というときの一枚。船の後方(おしり)が
見えています。左側の青色の柱が、しんかい6500を吊り下げているクレーン。
「Aフレーム」と呼ばれています。中央に写っているのは、しんかい6500自身の
「鉄腕」すなわちロボットアームです(マニピュレータと呼ばれています)。

写真2枚目が着水した直後の外の様子。
もしかして「空の青色が海の表面に映っているから海は青い」と思ってませんか?
違うのです、ちゃんと海の中も青色です。きれいな色ですね。
着水の時に少し衝撃があるかな?とか、揺れるかな?と思ったのですが、
ぜんぜんそんなことはなく、スーッと水に入って行きました。
この時、写真には撮れませんでしたが、母船「よこすか」のスクリューが
回っているのも見えました。船のスクリューを海の中で見ることなんて
まずないですから、ちょっと嬉しかったです。

そうこうするうちに、スイマーさんに吊り下げロープを外してもらい、
しんかいは潜航開始。あ、書き忘れましたが私はしんかいの左舷側の観察窓
(丸窓)から外を覗いています(写真3枚目)。雰囲気を感じていただけるよう
に、写真1、2枚目もわざと窓のふちが映っているのを選んでいます。

観察窓の大きさは手のひらサイズ。小さいので外を見る時は顔を押し当てるよう
にします。窓の周りの黒い部分はフェルトになっていて、おでこをぶつけない
優しい設計になっています (^^) 何度も潜っている研究者は頭にタオルを巻い
て来るそうな。それもそのはず、海底は水温2〜4度程度。
じっと外を見続けていると、おでこが冷えすぎです。

ちなみに写真3枚目で水深30mくらい。海は明るい青色です。
水深50mで真っ青になり、水深100mでは群青色、150mではかなり暗く、
水深200mでは真っ暗になります。
(この日は曇でした。晴れているともう深くても見えるようです)

つづく。

深海へ潜る(6) [ 海底鉱山]




スパイダーマンの正体は、スイマー。日本語では「潜水夫」かなぁ?
しんかい6500が海底に潜るには、彼らの力が必要なのです。

しんかい6500が海の着水すると、調査船からの合図一閃、
まずは小型のボートから2名のスイマーが飛び込みます。
(写真1枚目)
かっちょいい。まさにザ・ヒーローですね。

そしてしんかい6500の上によじ登ります。それが昨日の写真。
彼らの仕事とは、しんかい6500を吊り下げていたロープの留め金を外すこと。
(写真2枚目)
頑丈で太いロープが、スイマーの上にもたれかかっているように見えますね。
こうして、船としんかい6500は切り離されます。

人間が泳いで行って、潜水船と母船をつなぐロープを外すなんて、驚きです。
なにか機械とかで自動的にできないのだろうか? でももしも故障したら?
人間の手で操作するほうが確実ではあります。有人潜水船を操る歴史の中で
編み出された、匠の技の一つと言えるかもしれません。

そういえば、先日の記事で「しんかい6500の背中が汚れている」という話をしま
した。あれは汚れているのではなく、スイマーがしんかい6500の背中に乗っかっ
て作業をするとき、滑り落ちにくいように工夫した結果なのです。
また「スイマースタンバイ」が潜航準備作業の開始だと書きましたが、それが
このスイマーたちです。スイマーがウェットスーツに着替えて、小型ボートへ乗
り込む準備を始めるとき、他のすべての作業(しんかい6500の最終チェック、研
究者やパイロットの乗船開始、甲板での作業=しんかい6500を吊りあげて→
着水させる)なども「スイマースタンバイ」の号令を機にスタートするのです。

----
スイマーの活躍により、しんかい6500は母船から切り離されました。
写真3枚目は潜航開始時のしんかい6500(昨日撮影)。よくみると、くじらの
潮吹きみたいに、水しぶきが上がっています。その通りで、空気タンクから空気
を放出しているところです(代わりに水を入れています)。これは「ベント開」
と呼ばれています。「ベント」って通気穴のことです。
しんかい6500は浮力を失って、深海へと沈み始めます。冒険の始まりです。

「ベント開、しんかい6500、発進!!」
※一昨日は宇宙戦艦ヤマトのDVDをみた。

つづく

深海へ潜る(5) [ 海底鉱山]




部屋に戻って来ました。
ついさっき、しんかい6500が海底へ向けて潜航を開始しました。

写真1枚目は、着水直前のしんかい6500。今日は地球化学の科学者を
乗せて、水深約1900mの海底を目指します。

写真2枚目は、着水した瞬間のしんかい6500。
全長10mほどの潜水船は、いままで見てきたどのロボットたちよりも
大きいし、頼もしいです。実際、潜っている最中の様々な能力も素晴らしい。
今日も無事に調査がうまくいきますように…

と思ったやさき、突然現れた黒装束の男たち!!(写真3枚目)
彼らはしんかい6500の上によじ登りはじめた。
その姿はまるで「ブラック・スパイダーマン」(※)
しんかい6500の運命は如何に!?

つづく。

※一昨日、DVDをみちゃったのだ。

深海へ潜る(4) [ 海底鉱山]



今日も海の上です。沖縄県 石垣島のはるか沖合にいます。

今回はほぼ毎日、しんかい6500の上に登ったり、中をのぞき込んだり
しています。写真の1枚目がしんかい6500の背中(?)です。
横から見た船体は白色なのですが、上側はこのように少し灰色です。

「しんかいは横はきれいですが、上側は汚れてしまうんですね」
私が、潜水船の司令(しんかい6500の運航の責任者:もちろん乗船されてます)
に聞いてみたところ、「あれは汚れじゃなくて、滑り止めなんです」
なるほど! しんかいの丸まった背中から落っこちないような工夫がされて
いたのですね(汚れているなんて言って、スミマセン!)

あと、背中の真ん中にはハッチのようなものがあります。
ここから人間が乗り降りするのでしょうか? いいえ、ここには万が一、
しんかいが海底から浮上できなくなった時のため、救難ロープが格納されて
いるのです。このハッチが開くと、水面へ向けてロープが伸びる仕組みです。
でも何mくらいのロープがしまわれているのでしょうか?1000m?2000m?
こちらも今朝(つい先程)潜技士さんに聞いたところ、
「60mです」
え、短くない?  いやいや大丈夫。JAMSTECさんには
「船の上から深海へ鉤爪付のロープを伸ばして、海底のものを吊り上げる」
という神業のような技術(”掃海”と呼ばれています)があるのです。
60mもの長さのロープが海底から浮いていたら、引っ掛けて吊り上げるのは
朝飯前、とはいわないけれど、かなりの確率で浮上できなくなった しんかい
を回収できるでしょう。

----
写真2枚目は(今度こそ)人間が乗り込む方のハッチを上から覗き見たところ。
このハッチは、しんかいの頭(?)の上の黄色い部分の中にあります。
しんかいの船内はご覧のとおりとても狭い。
この球形の室内に、大人3人が乗り込みます。
深海の圧力にもっとも耐えやすい形が球なのです。
(四角だと角に力が集中しやすいのだ)

おっと、いかん、今日も潜航準備のアナウンスが流れました。
私は今回は1度しか潜りませんが、潜る方をお見送りしないと。
ちなみに「スイマー、スタンバイ!」が潜航準備の合図。
なんでかって?
それは次回のお楽しみ。つづきます〜

深海へ潜る(3) [ 海底鉱山]


時間があいてしまいましたが、生きています(笑)
無事に水深1000mの世界から帰ってきました。こう書くと何か危険な目にでも
あったように聞こえますが、いえいえ、いたって安全な旅行でした。

上の写真は2日前のしんかい6500。
中には私と、操縦士・副操縦士のあわせて3名が乗っています。
これから着水して、深海に潜ろうとしているところです。
(T君に撮ってもらいました。サンクス!)
このときは潜水船の中でそれなりに緊張してました〜

深海への旅路については、おいおい書きます。
いまは別の研究者の方が、しんかい6500で海底を調査中なので、
ゆっくりと書いている時間がありません。
またのちほど。

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