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「この国は終わらせている」のは誰か? [▼連載【資源エネルギーを考える】]

先日、ある会合に出ていて感じたこと。それは、長年に渡ってエネルギー資源を
研究している研究者(企業)の講演会での出来事だった。私も資源分野の研究者
(の端くれの端くれ)を名乗ってはいるが、企業で何が行われていて、何が本当に
問題なのかは、正直言って疎いのでとっても勉強になった。
ところで、質疑応答の時間になり、ご高齢の方(おそらく元研究者)から原子力に
関する質問が出た。質問に続ける形で、その高齢者は次のように自分の思いを
補足した(以下は私のツィッターより、一部改変)。後半は私の感想である。

原子力政策うんぬんはとりあえず棚上げしておいて、
「もうそんなにエネルギーを作らないでもいい、むしろのんびり幸せを求めよう」
という声を、特に60歳をまわった方々からよく聞く気がする。

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しかし現実は非情だ。下のグラフを見てほしい。
キャプチャ.JPG
 GDP(国内総生産)の変化と電力需要変化の関係。
 1990年~2010年のOECD諸国の実績(5年平均)。
 詳細は下記を参照。

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「宇宙資源」という名の投資勧誘 [▼連載【資源エネルギーを考える】]

石油資源だけでなく、金属資源も枯渇が心配されています。そうなると
アイデアに過ぎなかった計画も、具体化してニュースになったりします。

SFでは、小惑星を資源として利用したり、さらにその跡地を宇宙基地にして
戦ったりしていますね。いよいよ現実になるのでしょうか?

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しかしですね、そりゃぁ、無理という話です。

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再生可能エネルギーの非力さ [▼連載【資源エネルギーを考える】]

  • manta33blogmanta33blog「TPPの交渉参加反対」とか「原発ゼロ」という政治家の話は、もう続きを聞く必要はない。交渉すらできない国家とは何か?放っておけば必ずそうなる原発ゼロを高々と掲げる意味は?11/25


衆議院選挙が公示され、選挙戦突入。もう不在者投票が始まっているそうな。ただし、
上記つぶやきの通り、「脱原発」「卒原発」は選挙のスローガンとしては無意味だ。
理由は簡単。「自由の国」アメリカだって、1979年のスリーマイル島原発事故以来、
原発の新規建設を30年以上凍結している(下記)。日本の場合、何もしなくったって
30年後、いや50年後でも新規建設などできないだろう。日本の原発は自然消滅する。
なので政党党首は原発の代わりとなる新エネルギーの提案に一生懸命になるべき
であって、「脱原発」とスローガンを連呼したって意味は無い(※注)。

●米国で34年ぶりに原発建設へ、スリーマイル事故後初
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE81K30820120209
 ※上記の報道後も、結局は凍結されたままだ(↓)
●米原子力規制委のマクファーレン委員長、核燃料処分に注力へ
 http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M8ROOZ6K510901.html

これはアメリカの原発かな?(Microsoft クリップアートより

----
「なにいってんの、自然エネルギーがあるよ! 原発とはすぐにオサラバだ!」
そういう市民や政党党首も多いようだが、次のニュースをみて、そして考えてほしい。
そのスローガンはホントウに正しいのか?

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原発関係のつぶやき [▼連載【資源エネルギーを考える】]

連載「エネルギーを考える」ですが、前回の記事から半年近くが経過しました。
この間、関西電力大飯原発3・4号機が再稼働したり、原発反対デモがあったりと
エネルギー関係を取り巻く話題が多かったです。記事を書く時間がありませんでしたが、
Twitterでは時事をつぶやいていましたので、少しまとめてみます。
新旧ニュースが混ざっていますがご容赦を。

まずは、記憶にあたらしいところで、原発をゼロにするのかしないのか、
はっきりしない政府関係へのつぶやき。

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原子力発電の燃料代 [▼連載【資源エネルギーを考える】]

以前、停止中の原子力発電を補うためには、火力発電の燃料代はどれくらいかかるか
を試算した。例年は火力発電に約7兆円ほどかかっていたが、概ね3兆円ほど余分に
燃料代がかかるらしい(※これに火力発電施設の増強費は含んでいない)。
なるほど、電気料金が値上げになるわけである。
●<東京電力>大口向け電気料金を1日から値上げ
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120401-00000020-mai-soci

しかし、原子力発電が停止しているのだから、原発の燃料代は浮くはずである。
いったいいくらか?と調べてみたが、原発の燃料代・発電単価はどうにも不可解だ。
●「本当の原発発電原価」を公表しない経産省・電力業界の「詐術」
 http://www.jiji.com/jc/v?p=foresight_7604
●実は誰も分かっていない原発のコスト
 http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20110608/106639/?ST=print


※イメージ

いろいろ調べてみたところ、どうやら税金から燃料代が逆算できるようだ。

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原発関係つぶやき [▼連載【資源エネルギーを考える】]

原発関係のつぶやきもたまっていたので、まとめてみます。


経済学者池田信夫はいわゆるアルファブロガーです。しかしツィッターでは震災直後
から「メルトダウンはない」「セシウムは燃やせば分解する」といった誤った予測や
知識をつぶやいてました。ブログ側では今もその火消しに追われているようですが
「低レベルの放射線は怖くない」という意見の1つとしては興味深いです。



たしかに「少量の放射線は身体に良い」という研究結果はあるようです。
これは先日私が参加した「サイエンスバー」で耳にした野菜の効能に似ていますね。
●少量(低線量)の放射線は身体(健康)に良いというのは本当か?(山岡聖典)
 http://www.scj.go.jp/ja/event/houkoku/pdf/110701-houkoku3.pdf

ただ「危険度がこれくらいの確率でゼロである」と言えない限りは、低レベル放射線に
対して科学的に安全とは言えないでしょう(今後、そういう研究発表もあるのでしょう)。
まして安全と安心は別物です。ちなみに安全と安心の違いも、同じく池田氏の記事に
詳しいのでご参照ください(※私は「安全」でないと人々は「安心」しないと思います)。
●安心から安全へ
 http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51744371.html

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国内のメタンハイドレートは「何年分」か? [▼連載【資源エネルギーを考える】]

新たなエネルギー資源として注目を集める「メタンハイドレート」。
別名「燃える氷」と呼ばれており、メタンと水からできた固体です。

去年の夏に報じられたメタンハイドレートの掘削が今日、遂に始まりました。
●燃える氷「メタンハイドレート」採掘へ
 http://www.mbs.jp/news/jnn_4953280_zen.shtml
 「メタンハイドレートが日本の海の下に、日本の天然ガス消費量の100年分
 埋まっていると言われている。まさに夢の資源なんです」(上記MBSニュースより)
●メタンハイドレート、渥美沖で採掘へ…海底は初
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120214-00000353-yom-bus_all
 「(今回の掘削海域周辺には)日本で消費される天然ガス13年分の量が
 埋蔵されているという。」(上記Yahooニュースより)

日本全体で100年分、今回の海域周辺だけでも13年分のエネルギー資源、これが
メタンハイドレートが注目される最大の要因であり、開発が期待される理由です。
…しかしこの「100年」や「13年」という見積もりは正しいのでしょうか?

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資料:燃料代を計算してみよう [▼連載【資源エネルギーを考える】]

前回の記事では、原発停止に伴って、2011年の火力発電の燃料代UPはおよそ1兆円
というように計算した。かなりざっくりした計算だったので、もう少し詳しく計算してみよう。
先に結論だけ書くと、やっぱり燃料代増額は1兆円ほどだった。
また原発がすべて停止した場合、約3兆円必要であるようだ。

従って我々は早晩、次のいずれかを選ばねばならないだろう。
1)徹底的に省エネに努める
2)一世帯あたり年間数万円の電気料金値上げを受け入れる
3)一部の原発を再稼働させる

他にも
・イノベーションを加速し、輸出で儲けを出して、輸入エネルギー分を補う
・新しいエネルギー源で、不足分を賄う
という手もあるが、即効性には乏しい。いやはや、困った1年になりそうだ。
他にもアイデアがあったら、ぜひコメント欄にお書きいただければと思います。

…うむ、しかし、ちょっとまて。原発が止まっているのだから、原発の燃料代は
浮いているはずではないか?その分は上記の火力発電の燃料代増から
引かねばならないが、いくらだろうか? 続きます。

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貿易赤字は原発停止のせい? [▼連載【資源エネルギーを考える】]

先週の一番のニュースといえば、やはりこちらではあるまいか?
●日本、31年ぶり貿易赤字=2.5兆円、大震災で輸出不振―11年
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120125-00000033-jij-bus_all

重く伸し掛かる負担。以前もでてきたクリップアートです。

貿易赤字の一因は火力発電用の石油・天然ガス・石炭=化石燃料の需要が急増したため、
だそうだ。確かにニュースソースである財務省のサイトを見てみると、化石燃料(鉱物性燃料)
の輸入額は2010年より5兆円以上増えていて、たしかに大ブレーキ。
●平成23年分貿易統計(速報)(財務省貿易統計)
 http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/2011/201128c.xml

ただし、輸入した化石燃料のすべてを火力発電所で使ったわけではないだろう。
正直、火力発電所の燃料代はどれくらい増えたのか?

私なりの大雑把な結論を先に書くと、約1兆円の化石燃料が原発停止に伴う火力発電増で
必要となったようだ。ということは原発が動いていても、先に述べた5兆円のうち4兆円程は
赤字である。おそらく化石燃料そのものの高騰(下記)の方が貿易赤字の要因として大きい。
●石油価格はだんだん上昇 → http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-08-27
●原油価格はなぜ上昇するか? → http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-09-04

「貿易赤字は原発停止のせい」とは一概に言えなさそうだが、じゃあ安心だ、などと
はいえまい。2012年は原発完全停止もありえる。この場合、火力発電にかかる
燃料代は2011年よりもさらに1~2兆円上乗せとなるだろう。
今後、資源価格のさらなる高騰もありえるので、この額はもっと増えるかもしれない。

以下に、「燃料代は1兆円増だった」に関する見積もり方法を記しておこう。
----

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家庭用燃料電池は救世主か? [▼連載【資源エネルギーを考える】]

前回の連載記事で次のようなコメントを頂きました。
「燃料電池に依れば、頑張って成長して、経済を拡大しても、CO2は増えないし、燃料資源が
 枯渇することもない。(中略)火力発電所で燃やされている膨大な天然ガスを、家庭に配る
 だけで、この可能性が実現します。電力会社が、天然ガスを燃やして発電することが、
 とんでもない無駄使いだと言うことが解りますね。」 ※2011-09-24 18:47

今回は前回の続きとして、家庭用燃料電池にフォーカスしてみましょう。
図.jpg
燃料電池とはこちら。燃やすなんてもう古い!化学反応の時代だぜ!

あまり知られていないようですが、石油や天然ガス・石炭を普通に燃やして火力発電を行う
場合、燃料の全エネルギーのうち、電気エネルギーになれるのは約4割ほどです。
●火力発電の効率(?を!にするエネルギー講座:エネルギー総合工学研究所)
 http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data1036.html
残りの6割は、熱となってどこかへ消えてしまっているのです。
いや、むしろ発電所を海水で冷却して熱を捨てています。
●大規模発電所のメリットとデメリットは?(東京ガス)
 http://www.tokyo-gas.co.jp/pefc/merits/index.html

これに対して家庭用の燃料電池は、元の都市ガスのエネルギーを無駄にせず
効率良く発電と給湯を行っています。その効率はなんと8割!

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石炭ガスや燃料電池は救世主か?(2) [▼連載【資源エネルギーを考える】]

前回の記事の続きである。石炭ガスや燃料電池を用いた発電方法は高効率であり
電力会社も技術開発に乗り出しているのに、なぜ火力発電の主力にならないのか?
物事の一面しか見えない人は妄想に走りがちだ。(頂いたコメントから抜粋)
・原発という巨大利権や、密かな核武装を画策する意図が潜在している
・資源か枯渇するから、エネルギー安保が必要だから、温暖化対策にと言うのはブラフ

答えはシンプルだ。発電効率が良くても、発電コストが変わらないのである。
hikaku.jpg
(上図は下記8頁の図を改変)
●CO2回収型高効率IGCC技術の開発(電力中央研究所)
 http://www.brain-c-jcoal.info/news_images/cctWorkshop2009_text2_3.pdf

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石炭ガスや燃料電池は救世主か?(1) [▼連載【資源エネルギーを考える】]

エネルギー関係の連載の続きである。これまでに例えば下記のような話をしてきた。
原発を誰に任せれば良いのか?
石油価格はだんだん上昇
原油価格はなぜ上昇するか?
これらの記事のコメント欄に「原発ではなく燃料電池や石炭ガスに注目すべきだ」という
ご意見が散見される(といってもお一人の方のコメントだが)。以下は抜粋である。
・このまま原発を続けることは自殺行為そのものです。
・代替は、燃料電池です。既に実用化されています。
・燃料は、都市ガス、LPG、石炭ガス、ゴミ焼却炉ガスなど無限にあります。

このような代替エネルギーは原子力発電の代わりができるのか?
今日は一例として、発電所用の石炭ガスと燃料電池の可能性について考えてみよう。

まず、このような代替エネルギーは結構研究が進んでいる。
図.jpg

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世界最大のガワール油田 [▼連載【資源エネルギーを考える】]

前々回の連載記事”原油価格はなぜ上昇するか?”で、下記のご質問をいただきました。
”トゥピ油田とかリブラ油田の巨大油田は今後の原油価格に影響を与えないのでしょうか?”
(eye4ujpさん、ありがとうございます)

これらは最近発見された油田ですね。そりゃもちろん、影響アリですよ。
●石油超大国ブラジルの衝撃(トゥピ油田)
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071128/141768/
●ペトロブラス株、6週ぶり高値-ブラジルのリブラ油田で新たな層発見
 http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=ahppoZUq9gZs
問題は影響の程度ですね。そのためにまず「世界最大の油田」を見てみましょう。

map.jpg
それはサウジアラビアにあるガワール油田です。1948年に見つかったこの油田は
幅は30km程、長さは280km程。日本列島と比較すると上の図のような感じです。
(黒い部分がガワール油田の大きさ)。東京~名古屋間に匹敵する大きさなのです。
推定可採埋蔵量は660億バレル。もう、「デカイ」ということしか分からない(笑)

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なぜ石油は「なくならない」のか? [▼連載【資源エネルギーを考える】]

前回・前々回に、石油の価格が長期的に上昇傾向なこと、その主な要因は
石油の生産量が頭落ちになっていることを書きました。
・石油価格はだんだん上昇(http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-08-27
・原油価格はなぜ上昇するか?(http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-09-04

では石油は将来なくなってしまうのでしょうか?

前回の記事で「ピーク・オイル」の話をしました。
いまが石油生産量のピークで、今後は毎年の石油生産量は徐々に減っていく、と。
ところが次のグラフを見て下さい。これも石油生産量の実績と今後の予測です。
fig3.jpg
(国際エネルギー機関(IEA)による報告書「世界エネルギーアウトルック2010」より)
http://www.iea.org/weo/docs/weo2010/key_graphs.pdf

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原油価格はなぜ上昇するか? [▼連載【資源エネルギーを考える】]

地震とエネルギーの連載が交互で恐縮です。今回はエネルギーの方。
前回は「石油価格はだんだん上昇」という話をしましたが、今回はその続き。
では石油の価格はなぜ、だんだん高くなっているのでしょうか?
結論だけ先に言ってしまうと、”安い石油”が採れなくなっているのです。

fig0.jpg

例えば、あなたがジュースを飲むとしましょう。最初は勢い良く飲めますが、段々と
飲みづらくなって、最後の方はズズーッてなっちゃいますね。油田についても同じ。
例えば下記は香港沖約250kmに位置する陸豊油田の原油生産量の変化です。
fig1.jpg
(吉田ほか, 石油技術協会誌 Vol. 72, 531-540, 2007の図に加筆)
http://www.jstage.jst.go.jp/article/japt/72/6/72_531/_article/-char/ja

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石油価格はだんだん上昇 [▼連載【資源エネルギーを考える】]

連載「エネルギーを考える」の第4回目です。これまでの3回ですでに30を超える
コメントをいただきました。昨今のエネルギーに対する注目度や危機感が感じられます。
さて、今回はエネルギーを考える上で、最も基礎的とも言える石油の価格のお話。

突然ですがクイズです。石油(原油)の価格はここ10年でどれくらい上昇したでしょうか?

※米ドルでお考え下さい。

ご存知でしたか? グラフにするとこんな感じです。

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原発を誰に任せれば良いのか? [▼連載【資源エネルギーを考える】]

前回の連載記事では、原発は技術的には問題ないが、動かす側(電力会社)には
いろいろ問題があるという話をした。九電社長は辞任するらしいが、それだけでこの
組織的な体質は改まらないだろう。
●九電社長、引責辞任の意向=27日役員会で扱い議論―「やらせメール」問題
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110719-00000141-jij-bus_all
●クローズアップ2011:九電メール報告書公表 「やらせ」常態化か
 http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20110715ddm003040108000c.html
●「原発再開の賛成派だけでシナリオを作った」 
 玄海原発、国側がCATV出演者7人を地元広告代理店に依頼
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/110627/trd11062709590011-n1.htm
経済産業省主催の住民説明会は「しっかり聞きたい、玄海原発」と銘打って、インターネット
でもライブ配信されていたはず。開かれた原発行政を斬新に演じたのだが実は茶番だった。

これは、なかなか深刻な問題だ。「描かれた原発シナリオ」という九電のスタイルは
東京電力にも見受けられる。例えば東京電力は今回の福島原発事故の可能性を事前に
理解していた。これは震災直後から繰り返し言われているのことだが、まとめてみよう。
” ”内は各報道記事からの抜粋である(英文は適宜、和文に訳した)。
atom.jpg

<以下、時間順、2007年より>
●特別リポート:地に落ちた安全神話─福島原発危機はなぜ起きたか(ロイター)
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20331720110330
”「津波の影響を検討するうえで、施設と地震の想定を超える現象を評価することには
大きな意味がある」(中略)東京電力の原発専門家チームが、同社の福島原発施設を
モデルにして日本における津波発生と原発への影響を分析、2007年7月、米フロリダ州
マイアミの国際会議で発表した英文のリポートだ”
    ↓

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これで当分、原発は動かせない [▼連載【資源エネルギーを考える】]

私自身は原子力発電所は技術的には稼働可能だと考えている。
福島第一原発がいまもって事故収束の見通しが立たないのは、地震の揺れのせい
ではなく、津波による冷却電源損失である。同様な意見が下記でも述べられている。
●固有リスクとシステマティックリスク(池田信夫Blog)
 http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51724233.html
ただ私は池田氏ほど楽観的ではない。津波に対して抜本的な対策はなかなか大変で、
すべての原発が稼動可能とは思えない。しかし、いくつかの原発は可能であろう。

一例が女川原子力発電所である。よく知られているように、震源地に最も近いこの原発は
地震・津波で壊れなかっただけでなく、一時は町民の避難所にすらなった。
●原発、明暗分けた津波対策 女川は避難所に(産経新聞)
 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/498844/
5538154327_1ee3996f8e.jpg
女川原発 by -osada (protected by CC License)

これは偶然ではない。女川原発はこのような大津波を想定していたのだ。

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橋下知事は間違っている [▼連載【資源エネルギーを考える】]

とうとうこの日がやってきた。関西で電力不足が宣言されたのだ。
●関西電力も電力不足、15%節電を要請
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110610-00000035-rps-bus_all
元ネタはこちら。
●今夏の需給見通しと需給対策の状況について(関西電力)
 http://www.kepco.co.jp/pressre/2011/0610-1j.html
360.jpg
上記サイト”添付資料4:お客さまへの節電のお願いについて”より。
猛暑の場合は約3000万kW必要で、ちょっと余裕を見て、11%の電力不足だそうな。

それに対して大阪府知事の橋下氏が噛み付いた。
●橋下知事、関電の節電要請に「協力しない。根拠がない」
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110611-00000033-sph-soci
随分とご立腹のようであるが、根拠などすぐ分かる。彼は間違っている。

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