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深海にまだまだ潜る(5) [ 海底鉱山]

乗船レポート、最終回です。
いろいろありましたが、今回も無事に海底調査を終了。
調査船の母港である、横須賀まで戻って来ました。

PB040013.JPG
着岸の前日にはもちろん、恒例の「打ち上げ」を行います。
今回はお寿司でした!! お疲れ様です!!

明日の日本の資源調査の未来の為、今回もがんばりました。
これも船の皆様のおかげです。ありがとうございます。お世話になりました!!

これが今回乗船させていただいた、調査船「なつしま」。

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深海にまだまだ潜る(4) [ 海底鉱山]

乗船レポート、つづきです。
といっても今回はわずか数日です。写真は沖縄から横須賀への帰り道にみえた
島々です。

PB020214.JPG
屋久島。ちょうど晴れていました。船で何度か近くを通りましたが、
こんなに綺麗に、屋久島全体を見ることが出来たのは初めてかも。

PB020006.JPG
こちらはたぶん、薩摩硫黄島。頂上から煙が出ていますね。
たぶん、火山活動に伴う噴煙だと思います。

調査も無事に終えたし、優雅な船旅に一見見えますね?
しかし、その実態は…

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深海にまだまだ潜る(3) [ 海底鉱山]

乗船レポート続きですが、なんと、もう調査作業は終了です(あっさり)。
今回は、深海には2回潜るだけだったのだよ。
ありがとう、そしてお疲れ様、ハイパードルフィンくん。
そしてさようなら、あたたかい沖縄の海!
作業中は半袖だったよ。

そして調査船は一路、母港の横須賀へ向かいます。
PB020192.JPG
天気がいいので、気持ちいいです。
、、、っと、よく見ると船が見えます。

PB020194.JPG
最大ズームで見てみた。

どうも普通の貨物船では無さそう。
調査船かなぁ? どの国だろう?
気になったので船員さんに聞いてみたところ、やっぱり調査船とのこと。
「どの国のでしょうか?」と気軽に聞いてみたら、すぐにはわからないとのこと。
そうなのかー。
最近の船舶には、周辺の船の行く方向や、船の登録番号がレーダーに表示
されているので、てっきり国も表示されていると思ってました。

すると船員さん、しばらくして奥から分厚い本をとりだして、どこの国の船か
調べてくださいました。お忙しいにもかかわらず、ありがとうございます。
どうやら韓国の調査船のようです。船名は「ARAON」号だとか。

また船の格好や色から「たぶん、南極に調査に行く船ではないでしょうか?」
とのこと。あ、そういえば赤いし、船の後ろにはヘリポートっぽい、平たい部分が
見える気がしますね。陸に帰ったら調べてみよっと。
そういえば日本の南極観測船「しらせ」も、ぼちぼちと南の海に向かう準備を
しているはずですね。例年11月中旬に、晴海埠頭を出港していたと思います。

広い海ですが、こうして調査船どうしがすれ違うこともあるのです。
向こうも「あの船はどこの国の調査船かな?」って調べてたかもねー

つづく。

----
おまけ
一昨日の晩御飯。
PB010184.JPG
奥のお皿は「マグロの目玉」です。初めて食べたけど、美味しかった。
それにしても一人に目玉一つずつ(笑) すごい!
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深海にまだまだ潜る(2) [ 海底鉱山]

乗船レポート、再開です。
あらためて考えるとこのブログでのシリーズ実況「海底鉱山」は、
・昨年12月の調査航海(伊豆小笠原)
・今年5月の調査航海(沖縄沖)
・そんで今、10月末の調査航海(沖縄沖)
ぜんぶあわせて30回近く、記事更新してますね。本当は別々の航海なのに
まあなんとずぼらな乗船レポートだこと(笑)  どれもこれも「海底鉱山」の
調査には変わりないですから、、、ま、いいか。

さて本航海、2回目の調査潜航は、海底観察と岩石採取。
PA300103.JPG
吊り上げられて、出発するROV(無人探査機)ハイパードルフィンくん。
あいかわらず太い両腕が頼もしいです。

PB010178.JPG
こちらは岩石を採っている様子(を撮っている)。
複数のモニターで、水中ロボットからいろんな情報を得ます。
なんか、宇宙船みたいですね ←このセリフ、前にも書いたかもしれませんが。
いや、たしかに宇宙のように遠くのものを調査している感じがします。
本当は1000mくらい、足元(海の底)での調査なのですが、まあ十分遠いから
しかたないか。

いままで、さんざん無人探査機で海底探査をしてきましたが、そんな「遠さ」を感じなかった
気がします。今年5月に「しんかい6500」に乗って、自分自身が実際に海底に行ったから
従来とは違って感じるのだろうか?

PB010171.JPG
豪腕で、石を採ってます。岩肌から無理やりもぎ取ってます。
中にはキラキラ光る石もありましたよ!
いい石とれた!とおもいます。帰ってからの分析が楽しみ。

そんなこんなで、今回も頑張ったハイパードルフィンくんなのでした。
(NHK朝ドラ、梅ちゃん先生のナレーション的)

いやちがう。
頑張ったのは、ハイパードルフィンの運航チームと、船員さんたちだ。
つづく。
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深海へまだまだ潜る(1) [ 海底鉱山]



えー、昨日はわざとらしくブログを更新いたしましたが、
部屋はまだまだ揺れています。だって船に乗ってるからね!

現在、調査船「なつしま」で海底調査に来ています。
場所は、またまた沖縄沖。海底熱水噴出地域の調査です。

今回は「しんかい6500」で自分で潜るのではなく、ロボットに潜ってもらいます。

”なんでも夢を叶えてくれるよ、そうこの「ハイパードルフィン」ならね”
(iPhoneのCM口調でよろしく)
というわけで、このブログにも何度も出てきているROV(水中ロボット)
ハイパードルフィンくんに今回もお世話になります。

久し振りだねー、ハイパーくん。6年ぶりくらいじゃない?
ちょっと見ないうちに、背が伸びたねぇ
まるで久々にイトコに合うようなことを行っていますが、
改造されてちょっと背が高くなったのは本当です。

ってことで、今日もゆくゆく、ハイパードルフィン。
頼んだよ!!

ってことで、乗船レポート、再開。
(前の航海の乗船レポートが終わっていなかったので、強引に続けることにした)


深海へ潜る(14) [ 海底鉱山]




先日、名古屋で深海の話をしましたが、そういえば5月の時の乗船レポートが
終わってなかったことに気づきました。
というか、気づいていたのですが、いろいろ忙しく、、、ゴニョゴニョ。

最終回は「働く人々」と題してみました。
1枚目は働く学生たち。私のところの研究室の学生たちです。
彼らの主な仕事は、ログ取り。しんかい6500が潜っている時に、何を観察したか、
どのような実験を行ったかを逐一、野帳に記録していきます。
海底にいるしんかい6500のカメラ映像は、船の上にも転送されているのです。
(電波ではなく、超音波を使って、映像を水中伝送します)
ちなみにログ取りは「総合司令室」といって、船の一番最上階で行います。
なので酔います。不慣れな学生にはきつい作業です。
しんかい6500をみるのも初めての彼ら、一生懸命ログを取りました。

しんかい6500から母船の「よこすか」へは映像がやってくるだけではありません。
「水中電話」を使って、互いの状況連絡も行います。写真の2枚目は、総合司令室
と海底の潜水船の間の通信を受け持つ、しんかい6500チームの方。
特に重要なのは、しんかい6500の位置の連絡。実はしんかい6500は、海底では自
分の位置がわかりません。母船が海の上から(やはり超音波を使って)しんかい
6500の位置を決めているのです。写真の方は、その位置を定期的に電話でお知ら
せしています。最新機器の居場所を電話で知らせるって、いかにも海底探査だな
とおもいます。ちなみに女性です。船の上は男の世界、と思われがちですが、こ
のように女性の船員さんや研究員さん、観測を支援してくださる女性の支援員の
方々など、多くの女性が働いておられます。

写真3枚目はしんかい6500の揚収作業。多くの人がしんかい6500に手を添えてい
ます。しんかい6500はこのあと、ゆっくりと船の上の着座位置(台座)へ降ろさ
れますが、そのときにブラブラ揺れないように、振れ止めといわれるワイヤーを
取り付けているのです。最新科学機器といっても、このように手作業・マニュア
ル作業で支えられています(なんでもかんでもオートマチックではないのだ)

しんかい6500だけでなく、海の研究は常に多くの人の手で支えられているのです。
感謝、感謝。せめてもの恩返しとして、よい科学成果を世の中に還元したいと考
えています。

あと何枚か、紹介しようと思うのですが、、、なんか気分がすぐれません。
部屋も揺れている気がします。も、もしや、この揺れは??
…とわざとらしく、続く。

深海へ潜る(13) [ 海底鉱山]

潜水調査船での海底調査も一段落。今回は調査中に出会った生き物たちを御紹介。

IMG_0271.JPG
潜水調査船「しんかい6500」で沖縄沖の海底へ潜ってみたら、あれま、
結構たくさん生物がいるわ、いるわ。写真はカイメン?ウミユリ?の仲間っぽくて、
海底で揺れてました。高さは50cm以上はありそう。

IMG_0185.JPG
お次はカニ、じゃなくてエビ。「ゴエモンコシオリエビ」というらしい。
海底でお湯が吹いているところで暮らしている(だからゴエモン)。
他にも(ここには写ってないけど)オハラエビというのがいるらしい。
名前の由来は、「朝寝 朝酒 朝湯が大好き」な”小原庄助さん”から。

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深海へ潜る(12) [ 海底鉱山]

乗船レポートの続きです。
潜水調査船「しんかい6500」は、無事に深海調査から帰ってきました。
前回の記事で、ダイバーさんが調査船としんかいをロープで繋ぎました。
P4280529.JPG
メインの吊り下げロープを繋ぐのも、ダイバーさんの役目です。

それが終われば…
P4280530.JPG
ザパーン。

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深海へ潜る(11) [ 海底鉱山]




あいだが空いてしまいましたが、深海旅行の続きです。
そういえば前回、洋上でのお昼ごはんを一挙公開したら、
とあるTwitterで「いきなり食事の紹介かい!」って突っ込まれてましたが、
ここはそういうサイトなのです (^-^)

さて夕方になりました。しんかい6500は巨体なので、夜間に船に揚収するのは
なかなか大変です。午後4時くらいまでには海底を離れて、洋上へ向かいます。
(離底といいます)

離底するためには、しんかい6500に取り付けたオモリ(バラスト)を切り離しま
す。あとは浮力で上へと浮くことができます。浮き始めた様子はしんかいの中で
はよくわかりません(私にとっては。パイロットの方は分かるのかもしれません)
ただ、オモリを切った瞬間、しんかい6500のバランスが変わるのは感じられまし
た。

浮上する間が、ある意味、一番ホッとする瞬間です。海底でのミッションも無事
に終了。コーヒーでも飲んで、研究者とパイロットで世間話に花が咲く時間、な
のですが今回は水深1000mということもあり、のんびりコーヒーを飲む時間はな
く。わずか、30分ほどで水面まで帰ってきました。

それでもだんだんと明るくなる窓の外=海の本当の色は神秘的でした。真っ暗か
ら、群青色、濃い青色、鮮やかな青色、ターコイズブルー、水色、そして水面へ。
徐々に色がついていく様子は、まるで宇宙から地球へ帰ってくるかのようです。
(でも深海にも生物はたくさんいるのだ。他の惑星から地球に帰ってくる、
 といったほうが正しいかな?)

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写真1枚目が、水面に浮上したしんかい6500。おかえりなさい!
でも水面をただ漂っているだけです。これを作業艇で迎えに行きます。
(写真2枚目)。作業艇はロープを持って行っています。ロープは調査船から伸びていて、
これをしんかい6500につなごうというわけです。

どうやって? ここはやはりダイバーの出番です。ダイバーがロープの先をもっ
て、作業艇からしんかい6500まで泳いでいって、しんかい6500の鼻先にロープを
繋ぐのです。

写真3枚目は、ロープによって調査船へ手繰り寄せられるしんかい6500。ダイバー
の方々が乗ったままです。まだ作業がありますからね。ちなみにシュノーケルと
か、グラスとかは外しています(しんかいの黄色の帽子みたいなところに置いて
います)。作業時は邪魔ですからね。

長くなったのでまた次回へつづきます。
ちなみに写真2枚目、遠くに貨物船が写っています。
きっと双眼鏡でしんかい6500の揚収の様子を見ておられたことでしょう。

深海へ潜る(10) [ 海底鉱山]




前々回に、深海でのお昼ごはん(サンドイッチ)を紹介しましたが、
今日は船の上でのお昼ごはんスペシャルです。
司厨部の方々が工夫をこらした数々の昼食を御覧ください。

1枚目はラーメン餃子定食! 若い男子、垂涎の定番メニューを
船の上でも楽しめます。揺れる船の上で、麺類を湯がいて提供するご苦労が
丼の中に込められております。

2枚目はそば。天ぷらも添えられています。
晩御飯ではありません。このボリュームでお昼ごはんです。
他につけ麺、焼きそば、ソーメン、鍋焼きうどんなどなど…
私は麺類好きなので、麺メニューばかり思い出しますが、
実際、お昼は麺類が多かったようなきがするなぁ。

3枚目は、でました「カレー」です。この船はその名も「よこすか」といい、
母港は横須賀です。「横須賀海軍カレー」ではありませんが、調査船のカレーは
大人気で、名物です。ある著名な研究者は「自分がしんかい6500で深海へ行く時
はお昼にカレーを出さないでくれ」と頼んだとか頼まなかったとか。
しんかいだとサンドイッチですからね(それも美味しいのですが)。

ちなみにこのカレー、もしかしたらJAMSTECで食べられるかもしれません??
明日の土曜日、JAMSTECは研究施設を一般公開するのです。年に1度のチャンスで
す。
http://www.jamstec.go.jp/j/pr/public_open/yokosuka/2012/
調査船「なつしま」や「かいれい」、そしてこのブログでもご紹介している
「しんかい6500」の本物を見ることができますよ!!

あれ?しんかい6500?
そう、お気付きの通り、調査船からは数日前に下船してしまいました。
しかし! 例によって例のごとく、乗船レポートはもう少しだけ続きます。
今しばらく、船の上の雰囲気をお楽しみください。
(そして本物を横須賀に見に行こう!)
つづく。

深海へ潜る(9) [ 海底鉱山]





前回の続きです。
今回私が探しているのは、熱水地域に特有の、金属成分を多く含む岩石。
写真1枚目は、一見するとただの岩ですが、どうやらこれが目的の岩石のよう
です。茶色く見えるのは表面が鉄で覆われているため。金属成分が錆びている
ようです。このような岩石は表面だけでなく、内側にも茶色の層が複数含まれて
います。おそらく熱水の噴き方の変化がそのまま記録されているのでしょう。

写真2枚目は、熱水マウンドの中腹。このマウンドの中腹でも、温かいお湯がじ
わじわとしみだして、ゴエモンコシオリエビなどが群れが暮らしています。
まるで植物のように「びっしりと生えている」という表現がぴったりです。
こういう場所などで岩石を採取して、洋上で観察や測定を行いましたが、
茶色っぽい岩石を触ると手が真っ茶色になります。鉄サビですね。
あと良く見ると岩石にはところどころに穴があいてました。たぶんかつて、
熱水が通った跡なのでしょう。

----
ところで、レーダーもなければ、視界も10m程度しかない深海の世界で、
私たちはどうやって旅をできたのでしょうか? 驚く事なかれ、実は
紙の地図に自分の居場所を書きながら、あっちこっちに移動しています。
潜水船自身の位置は自分ではわかりません。なので母船から超音波で位置を決め
てもらって、水中電話(これも超音波)で「しんかい位置、X=〇〇、Y=□□」と
いうように母船から連絡してもらいます。
それを潜水船の船内で書き留めるのです。
カーナビはありませんし、かっこいいディスプレー表示もありません。
それでもパイロットは(まるで自分の庭を歩くかのごとく)目標地点へ的確に
潜水船を移動させていきます。海底をなめるように、海底から数十cmの高さを
維持しながら移動したり、時には急な崖を登ったり飛び越えたりしていても、
です。すごい技術!

でも近年の技術の進歩もすごくて、最近では潜水船自身が自分の場所を知る方法
も開発されています(DVLという装置を積みます)。近い将来、深海カーナビが
搭載されていて、液晶表示で海底の位置が表示されるかもしれません。それでも
深海カーナビが海底で壊れてしまうと迷子になるので、「紙の地図に書き写す」
作業は残るでしょう。それで構わないのです。これは海底の大事な地点を書き写
した記録なので、まさに「宝の地図」なのですからね。

写真4枚目は、潜水船内で自分撮り。こんな感じで行って参りました。
後に頂いた正式記録によれば潜航時間は8時間6分。うち海底にいた時間は
およそ6時間。楽しい旅路でした。また行ってみたいですね。

つづく。

深海へ潜る(8) [ 海底鉱山]





前回の続きです。しんかい6500は海底へたどり着きました。
水深1000mの世界までわずか30分足らず。特にスクリューなどを回すこともなく
自分の重さだけで静かに落ちていきます。海底に近づくと、おもりをひとつ
切り落として、しんかい6500全体の浮力を調整します。
(中性浮力を保つ、と言います)
こうすれば深海で上下左右前後に自由に動き回れます。

そのためには、しんかい6500に取り付けるすべての機器の空中重量と水中重量を
測らねばなりません。小さい観測センサーまで測定するので、一緒に船に乗って
いるドイツの研究者は驚いて私にこう言いました。
「潜る前日に食べ過ぎたらダメね。太って体重が変わっちゃうから!」
そう、しんかい内部に乗り込む人間の体重も、事前に測定されるのです。
(女性ももちろん)

----
さて今回のターゲットは、海底熱水地域です。陸上の火山地帯と同じように、
海底でも温泉が湧いてます。これを「熱水」と呼んでいます。この熱水地域には
他の普通の海底ではみられない生き物もたくさんいます。たとえば写真1枚目。
奥の方に白っぽい点が見えますが、これは全部カニもしくはエビです。
熱水地域に特有の種類です。

写真2枚目には、その熱水も写っています。真中付近のぼやけたところが、
海底から噴き出している熱水です。色が透明なので温度は低めでしょう。
といっても100度くらいだったりします。これが200度、300度となると、
熱水の色は黒っぽくなってきます。地下の岩石の一部が高温の熱水に溶けて
いるので黒っぽいのです。熱水の周りにはやはり白っぽい生物。
彼らは「ゴエモンコシオリエビ」のようです。
名前の由来は、石川五右衛門。お湯にちなんで、ということのようです。
石川五右衛門はお湯というよりも釜茹でなのですが、ゴエモンコシオリエビは
釜茹でではなく生きています。その回りにいる茶色い貝は「シンカイヒバリガイ」
といって、やはり熱水特有の種類です。写真右側には大きめのカニも写っていま
すね。彼らは普通のズワイガニのように見えるのですが、色は白っぽく、
異なる種類なのかもしれません(生物学者ではないので良くわからない)。

写真3枚目は、パイロット(操縦士)の方と、コパイロット(副操縦士)の方。
お二人が顔を押し付けているのが、しんかいの観察窓。左舷・中央・右舷の3つ
があり、中央と右舷から海底を覗いています。
ここは非常に起伏の激しい場所なのです。というのも海底から吹き出した熱水が
冷たい海水に出会うと、熱水中の岩石成分が急速に沈殿を初めて、その結果(信
じがたいかもしれませんが)高さ10mを越える岩石の柱が出来上がったりします。
柱の上からは、黒い熱水がまだ出続けている場合があります。まるで煙突です。
その姿から、熱水地域の岩石の柱は「チムニー」と呼ばれています。また柱にな
らず、山っぽくなることもあります。この場合は「マウンド」と呼ばれます。熱
水地域にはこのような起伏があちこちにあるので、注意深い操船が必要です。

とはいえ深海の旅は長い。お昼ごはんも必要です。
写真4枚目はしんかい名物「サンドイッチ」。ツナ&たまごサンドが3つ。
そしてジャムサンドが1つ。ジャムサンドはかならず入っているそうな。
ちなみに、おにぎりバージョンもあるそうです。
まさか1つはジャムおにぎりだったりして。

ちなみにパイロット、コパイロットの方々は、ほとんど食事をされませんでした。
私一人むしゃむしゃと食べてしまった。船内に漂うサンドイッチの匂い。
…ごちそうさまです。

つづく。

深海へ潜る(7) [ 海底鉱山]




外からみた「しんかい6500」だけでなく、内側から見た様子もちょっとだけ
ご紹介しましょう。私が潜った時のスナップショットです。
(学術的な資料でもあるので、ほんのさわりだけです)

写真1枚目は、いよいよ着水するぞ!というときの一枚。船の後方(おしり)が
見えています。左側の青色の柱が、しんかい6500を吊り下げているクレーン。
「Aフレーム」と呼ばれています。中央に写っているのは、しんかい6500自身の
「鉄腕」すなわちロボットアームです(マニピュレータと呼ばれています)。

写真2枚目が着水した直後の外の様子。
もしかして「空の青色が海の表面に映っているから海は青い」と思ってませんか?
違うのです、ちゃんと海の中も青色です。きれいな色ですね。
着水の時に少し衝撃があるかな?とか、揺れるかな?と思ったのですが、
ぜんぜんそんなことはなく、スーッと水に入って行きました。
この時、写真には撮れませんでしたが、母船「よこすか」のスクリューが
回っているのも見えました。船のスクリューを海の中で見ることなんて
まずないですから、ちょっと嬉しかったです。

そうこうするうちに、スイマーさんに吊り下げロープを外してもらい、
しんかいは潜航開始。あ、書き忘れましたが私はしんかいの左舷側の観察窓
(丸窓)から外を覗いています(写真3枚目)。雰囲気を感じていただけるよう
に、写真1、2枚目もわざと窓のふちが映っているのを選んでいます。

観察窓の大きさは手のひらサイズ。小さいので外を見る時は顔を押し当てるよう
にします。窓の周りの黒い部分はフェルトになっていて、おでこをぶつけない
優しい設計になっています (^^) 何度も潜っている研究者は頭にタオルを巻い
て来るそうな。それもそのはず、海底は水温2〜4度程度。
じっと外を見続けていると、おでこが冷えすぎです。

ちなみに写真3枚目で水深30mくらい。海は明るい青色です。
水深50mで真っ青になり、水深100mでは群青色、150mではかなり暗く、
水深200mでは真っ暗になります。
(この日は曇でした。晴れているともう深くても見えるようです)

つづく。

深海へ潜る(6) [ 海底鉱山]




スパイダーマンの正体は、スイマー。日本語では「潜水夫」かなぁ?
しんかい6500が海底に潜るには、彼らの力が必要なのです。

しんかい6500が海の着水すると、調査船からの合図一閃、
まずは小型のボートから2名のスイマーが飛び込みます。
(写真1枚目)
かっちょいい。まさにザ・ヒーローですね。

そしてしんかい6500の上によじ登ります。それが昨日の写真。
彼らの仕事とは、しんかい6500を吊り下げていたロープの留め金を外すこと。
(写真2枚目)
頑丈で太いロープが、スイマーの上にもたれかかっているように見えますね。
こうして、船としんかい6500は切り離されます。

人間が泳いで行って、潜水船と母船をつなぐロープを外すなんて、驚きです。
なにか機械とかで自動的にできないのだろうか? でももしも故障したら?
人間の手で操作するほうが確実ではあります。有人潜水船を操る歴史の中で
編み出された、匠の技の一つと言えるかもしれません。

そういえば、先日の記事で「しんかい6500の背中が汚れている」という話をしま
した。あれは汚れているのではなく、スイマーがしんかい6500の背中に乗っかっ
て作業をするとき、滑り落ちにくいように工夫した結果なのです。
また「スイマースタンバイ」が潜航準備作業の開始だと書きましたが、それが
このスイマーたちです。スイマーがウェットスーツに着替えて、小型ボートへ乗
り込む準備を始めるとき、他のすべての作業(しんかい6500の最終チェック、研
究者やパイロットの乗船開始、甲板での作業=しんかい6500を吊りあげて→
着水させる)なども「スイマースタンバイ」の号令を機にスタートするのです。

----
スイマーの活躍により、しんかい6500は母船から切り離されました。
写真3枚目は潜航開始時のしんかい6500(昨日撮影)。よくみると、くじらの
潮吹きみたいに、水しぶきが上がっています。その通りで、空気タンクから空気
を放出しているところです(代わりに水を入れています)。これは「ベント開」
と呼ばれています。「ベント」って通気穴のことです。
しんかい6500は浮力を失って、深海へと沈み始めます。冒険の始まりです。

「ベント開、しんかい6500、発進!!」
※一昨日は宇宙戦艦ヤマトのDVDをみた。

つづく

深海へ潜る(5) [ 海底鉱山]




部屋に戻って来ました。
ついさっき、しんかい6500が海底へ向けて潜航を開始しました。

写真1枚目は、着水直前のしんかい6500。今日は地球化学の科学者を
乗せて、水深約1900mの海底を目指します。

写真2枚目は、着水した瞬間のしんかい6500。
全長10mほどの潜水船は、いままで見てきたどのロボットたちよりも
大きいし、頼もしいです。実際、潜っている最中の様々な能力も素晴らしい。
今日も無事に調査がうまくいきますように…

と思ったやさき、突然現れた黒装束の男たち!!(写真3枚目)
彼らはしんかい6500の上によじ登りはじめた。
その姿はまるで「ブラック・スパイダーマン」(※)
しんかい6500の運命は如何に!?

つづく。

※一昨日、DVDをみちゃったのだ。

深海へ潜る(4) [ 海底鉱山]



今日も海の上です。沖縄県 石垣島のはるか沖合にいます。

今回はほぼ毎日、しんかい6500の上に登ったり、中をのぞき込んだり
しています。写真の1枚目がしんかい6500の背中(?)です。
横から見た船体は白色なのですが、上側はこのように少し灰色です。

「しんかいは横はきれいですが、上側は汚れてしまうんですね」
私が、潜水船の司令(しんかい6500の運航の責任者:もちろん乗船されてます)
に聞いてみたところ、「あれは汚れじゃなくて、滑り止めなんです」
なるほど! しんかいの丸まった背中から落っこちないような工夫がされて
いたのですね(汚れているなんて言って、スミマセン!)

あと、背中の真ん中にはハッチのようなものがあります。
ここから人間が乗り降りするのでしょうか? いいえ、ここには万が一、
しんかいが海底から浮上できなくなった時のため、救難ロープが格納されて
いるのです。このハッチが開くと、水面へ向けてロープが伸びる仕組みです。
でも何mくらいのロープがしまわれているのでしょうか?1000m?2000m?
こちらも今朝(つい先程)潜技士さんに聞いたところ、
「60mです」
え、短くない?  いやいや大丈夫。JAMSTECさんには
「船の上から深海へ鉤爪付のロープを伸ばして、海底のものを吊り上げる」
という神業のような技術(”掃海”と呼ばれています)があるのです。
60mもの長さのロープが海底から浮いていたら、引っ掛けて吊り上げるのは
朝飯前、とはいわないけれど、かなりの確率で浮上できなくなった しんかい
を回収できるでしょう。

----
写真2枚目は(今度こそ)人間が乗り込む方のハッチを上から覗き見たところ。
このハッチは、しんかいの頭(?)の上の黄色い部分の中にあります。
しんかいの船内はご覧のとおりとても狭い。
この球形の室内に、大人3人が乗り込みます。
深海の圧力にもっとも耐えやすい形が球なのです。
(四角だと角に力が集中しやすいのだ)

おっと、いかん、今日も潜航準備のアナウンスが流れました。
私は今回は1度しか潜りませんが、潜る方をお見送りしないと。
ちなみに「スイマー、スタンバイ!」が潜航準備の合図。
なんでかって?
それは次回のお楽しみ。つづきます〜

深海へ潜る(3) [ 海底鉱山]


時間があいてしまいましたが、生きています(笑)
無事に水深1000mの世界から帰ってきました。こう書くと何か危険な目にでも
あったように聞こえますが、いえいえ、いたって安全な旅行でした。

上の写真は2日前のしんかい6500。
中には私と、操縦士・副操縦士のあわせて3名が乗っています。
これから着水して、深海に潜ろうとしているところです。
(T君に撮ってもらいました。サンクス!)
このときは潜水船の中でそれなりに緊張してました〜

深海への旅路については、おいおい書きます。
いまは別の研究者の方が、しんかい6500で海底を調査中なので、
ゆっくりと書いている時間がありません。
またのちほど。

深海へ潜る(2) [ 海底鉱山]


とまあ、わざとらしいプロローグでしたが、
そうです、恒例の乗船レポートを始めます。
といっても実は、数日前に出港しているわけでございまして。
しかも、いま、これから「しんかい6500」で私自身が深海へ潜るのです。

初めてのしんかい6500、初めてのナマの深海底です。
ドキドキするかって?
いやーそれならいいのですが、持ってきた装置がちゃんと動くかどうか
のほうが心配で。その心配がなければ、ドキドキワクワクも含め、
きちんとはじめから乗船レポートができたのですが。
装置のお守りで手一杯でした。面目ない。

とはいえ、かなり楽しみです。あといまは「忘れ物をしないか」どうか
で緊張しています。深海に行くのにわすれものしたら大変!

とりあえず「潜航前にブログを更新しておく」
ということは忘れずに出来ました。

あ、写真は昨日のものです。
私もこんな感じで潜ってきます。
じゃあ、いってきます!

深海へ潜る(1) [ 海底鉱山]



おはようございます! しばらくぶりのブログ更新です。
4月になってから、海底調査関係のニュースがたくさんありますね。
たとえばつい昨日、日本の「海」が広くなったというニュースが流れました。
「大陸棚拡張」と言われると良くわかりませんが、ようするに戦争もせずに
国土が広がったということです。関係者の皆様、お疲れ様でした〜

地球を掘る船「ちきゅう」も頑張っています。5月末までの期間、東日本大震災
の時の海底を掘り抜いています。

●地球深部探査船、大震災震源域を解析中
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120416-00000964-yom-sci

さすがに地震の震源までは深すぎるので、そこを掘るのは無理ですが、津波を引
き起こした海底活断層を掘ろうとしています。
ただ、そこはなんと水深約7000m!!  どうやって掘るのでしょう?
詳しくはJAMSTECのホームページを見てみてください。いろんなリアルタイム情
報がアップされています。特にツイッターでのつぶやきが熱いです!!

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日本が誇る有人潜水調査船「しんかい6500」も負けていられません。
この最新鋭科学機械も、作られてから20年以上を経過してしまいました。
もうおばあちゃん?引退? いえいえ、しんかい6500はこの春に改造されて、
調査能力は更にUPですよ。

●<しんかい6500>訓練潜水公開 4月に沖縄で調査作業へ
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120416-00000081-mai-soci

そうそう、写真の説明を忘れるところでした。1枚目がしんかいを後ろからみた
ところ。こんな感じに、プロペラが2つになりました。以前は1つだったのです。
(昔の写真もまた後日、UPしましょう) 2枚目は正面から見た写真。
凛々しい? あるいは優しい?ような表情です。

改造されたしんかい6500、4月末には沖縄県沖で、金属資源を含む水が噴き出す
「熱水鉱床」の調査を始めるそうですよ。

へーーー。

と、、、白々しい感じで、つづきます。

海底で鉱山を探す(13) [ 海底鉱山]

昨年末にお届けしておりました、調査航海レポート、おまけがありました。
2週間に渡る調査航海を下船してから、その足で、今度は陸上の調査に参加してました。
PC200298.JPG
ここ。いい天気だね!

どこか分かりますか?もう一つヒント。
PC210362.JPG
黒い卵。

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海底で鉱山を探す(12) [ 海底鉱山]

長々お届けしました乗船レポート、最終回です。
調査は無事終了。予定の調査目的を概ね達成。ほぼ満願成就です。
いやー、よかった、よかった。

ただ多少、天気にも悩まされました。
PC170092.JPG
そんなときは島影で風を避けます。写真は伊豆諸島の一つ、「青ヶ島」。
虹がかかっていますね。風が強いので白波も立っています。

PC170109.JPG
島は断崖絶壁で囲われています。漁船が操業中。おそらく青ヶ島の方でしょう。
この島は火山島。1700年代には大噴火のため、全島民が避難し、長年にわたって
無人島となったこともあったそうです。いまは数百人が生活していて、焼酎を作ったり
釣り人に宿や食事を提供したりしているそうです。

…というお話を、青ヶ島に屡々調査に行かれる東海大学のI先生から船上で伺いました。
荒天の時には研究者だけでなく、船員さんも参加される「船内セミナー」が行われますが
I先生のお話はみんな興味津々。というのも、船員さんといえども、青ヶ島に上陸された
方はおられなかったのです(意外!)。「どうやって生計を立てているのか?」
「船から見える信号らしきものは、いつも青なのだが?」などなど、質問が飛び交いました。

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海底で鉱山を探す(11) [ 海底鉱山]

さて長々続けました乗船レポート、あと2回ほどで締めましょう。
ラス前に、船で働く人々をご紹介。
PC180223.JPG
大海原でひとりぼっち、ではありません。第5回で出てきた、作業艇です。
その見つめる先にあるものは…

PC180203.JPG
ざばーーん!! 無事に帰ってきた探査機「うらしま」君でした。
クレーンで引き揚げられるところ。おかえりなさーい!

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海底で鉱山を探す(10) [ 海底鉱山]

船の中には研究室もあります。
PC190244.JPG
ここでは、探査機「うらしま」が調査した、海底地形の解析の真っ最中。

PC140660.JPG
3D映像なので分かりづらいかもしれませんが、熱水チムニーが写ってるようです。
熱水地域では海底から熱いお湯が湧いています(100度以上!)。これが冷たい海水と
出会うと、お湯が急速に冷やされて、中に溶けていた岩石の成分が沈殿します
(温泉地によく見られる湯の花と似ています)。お湯の出口は沈殿物が溜まるにつれて
だんだんと高くなります。その天辺ではまだお湯が出ている。まるで見た目は煙突です。
なので熱水「チムニー」と呼ばれています。この熱水チムニーやその周辺の沈殿物には
貴重な金属資源も濃集されている=海底鉱山、というわけ。

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海底で鉱山を探す(9) [ 海底鉱山]

船でみる夕焼けも綺麗ですが、朝日も捨てがたい。
PC140474.JPG
ほら、雲の向こうの朝日が綺麗です。

PC140478.JPG
少し時間が経つと、また趣きも変わります。

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海底で鉱山を探す(8) [ 海底鉱山]

今回の目的は「海底の鉱山」でしたね。
そのために、海底に装置を投下しました。
PC110176.JPG
準備中の装置達。全部で6台を用意しました。

PC120211.JPG
1台を船の後ろの方に引き出してきて…

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海底で鉱山を探す(7) [ 海底鉱山]

乗船レポート、つづきます。調査の際の楽しみといえばこちら。
PC130365.JPG
食事です。今回もいろいろなご馳走が登場しました。

PC100143.JPG
例えば、手前は鶏の煮物、それと奥には…

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海底で鉱山を探す(6) [ 海底鉱山]




乗船レポート、ダイバーの活躍のつづきです。

ダイバーはまず、細いロープを探査機「うらしま」に繋ぎます。写真1枚目では
見づらいですが、ダイバーが2本の細いロープが「うらしま」本体と接続した直
後です。

次にぶっといロープを「うらしま」に繋ぎます。細いロープをガイドにして、太
いロープが機械式に降ろされていきます。写真2枚目は太いロープの先端の金具
が「うらしま」本体に嵌合(かんごう)されたところ。ダイバーが親指立てて
「嵌合確認!」の合図をしています。小さくて見えないけど。

写真3枚目は吊り上げられた「うらしま」。今回の調査では「うらしま」を合計4
回、潜航させる予定でしたが、天気が荒れ気味な中、3回の潜航を行うことが出
来ました。よかった、よかった。もちろん、「うらしま」君は浦島太郎になるこ
となく、こうして無事に船の上に戻って来ました。

しかしダイバーに乗られる姿をみると(→前回参照)、探査機は「うらしま」と
いうよりも「カメ」ですね。AUV「カメ」。あ、カッコ悪いなぁ(笑)

そういえば、JAMSTECさんのWebサイトで新しく建造中のAUVの名前を募集してま
したっけ? どんな名前になったかな? どんな名前だと素敵でしょうかね?

海底で鉱山を探す(5) [ 海底鉱山]




乗船レポート、毎日更新とは行きませんでした。それだけ調査が順調で
忙しいということです(順調じゃなくても忙しいことも多いですが)
(とくに装置がトラブったときは、”とても”忙しい。今回は大丈夫!)

海底調査をおえた「うらしま」を船の上に揚収します。
「うらしま」は水中ロボット。ロボットパワーで海底を詳しく調査しますが、
こいつを船の上に引き上げるのに必要なのはマンパワーです。

写真1枚目は、調査船「よこすか」から出撃した作業艇。
潜水士(ダイバー)さんが3名乗っています。黄色い作業服は船員さんです。

写真2枚目。海底の調査を終えて水面まで浮上してきたうらしま(写真右)へ
作業艇を近づけます。ここからダイバーさんが海に飛び込みます。

で、写真3枚目。うらしまの上に乗っかったダイバー達。
けして遊んでいるわけではありません。重ーい うらしまを船の甲板上に引き上
げるには、クレーンを使わないといけません。クレーンから出ているロープにう
らしまを接続する必要があるのです。ダイバー達の役目は、海の上を漂っている
うらしまにロープを繋ぐこと。一つ間違えば大怪我しかねない危険な作業が、
日々の調査終了時に待ち受けていますが、ご安心を。
この作業、すでに引退した潜水調査船「しんかい2000」の頃からすでに30年間、
代々行われている作業なのです。世界中で、深海へ潜ることができる潜水船が活
躍していますが(米・仏・露・日)、どの国の潜水船も揚収時にはこんな感じで
人の手を借りているようです。
最新科学機器といっても、人間の知力と体力が支えているのですね。

ちなみにダイバーさんはいつもは2人だそうですが、この時は練習生の方も参加。
さすがはAUVうらしま、3人乗っても沈みません(イナバ物置か!)。
(でもちょっと重そう)
あとイルカに乗った少年、という歌があったんでしたっけ? 世代的にちょっと
存じません。私の世代だとイルカに乗っているのは「海のトリトン」です。
このブログのタイトルの元ネタでもあります。閑話休題。
つづく。

海底で鉱山を探す(4) [ 海底鉱山]




さぁて、調査海域に到着しました。
いよいよ主役の出撃です。今回は「うらしま」という探査機を使います。
こいつは自分で判断して、自分で海底を調査できる”自律型無人探査機”。
英語の頭文字を取って、「AUV」といいます。

写真1枚目は、水面へ下ろす寸前の「うらしま」。手前のクジラのアバラボネの
ように見える部分が、「台車」=うらしまのベッドです。
うらしま君は普段はここに乗っかってるんですね。

写真2枚目が、船尾のクレーン(Aフレームといいます。アルファベットのAの形
似てるから)に吊り下げられた「うらしま」。いわゆる「宇宙戦艦ヤマト」的な
アングルです(BGMはあれ。パーンパカパーン パパ パッパパーン♪)。
船首には波動砲がついています。ウソ。ソナーが取り付けられています。
海底では超音波を使って自分の位置を把握したり、障害物を検知したりできます。
船の上からは海底のどのあたりを、海底からどのくらいの高さをどの速度で進み
ながら調査しなさい、といえばよい。あとは自分である程度判断しながら、海底
付近を泳ぎながら調査します。

写真3枚目は、海に入った直後の「うらしま」。
今朝の写真です。
で、いま海底で調査中です。がんばれ「うらしま」!
つづく。

海底で鉱山を探す(3) [ 海底鉱山]




沖縄を出港し、西へ西へと向かいます。
写真は今朝の日の出の様子。

写真1枚目は、調査船よこすかの船首方向に登ろうとする朝日。
船の上での朝日と夕日はいつみても綺麗です。

写真2枚目は朝日のアップ。
雲の合間からさす光の帯を見ていると「地球は太陽によって生かされている星だ」
と実感します。なんとなく。

写真3枚目は船の船尾方向を振り返る。夜はとっくに明けているのだ。
しかしこのような良い天気だから調査が順調に行く、というわけでもない。
今日は思ったよりも波(うねり)が高かった。天気予報にも乗っていない。
なので、残念ながら本格的な調査は明日以降。うーむ、残念。
まあ祈ることにしよう。明日も朝早い。

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