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マスコミが流す「適当予知」情報 [ 電磁気で地震予知]

前回の「今後起きうる地震」で述べたように、東京・神奈川直下の巨大地震には
要注意ですが、もう一つ、注意が必要な場所は東北地方です。あれだけ大きな
地震が来たのだから、当分来ないだろうと考えがちですが、今回の巨大地震の
発生地域より沖合で大きな地震が発生する可能性が指摘されています。

●2011年3月11日の巨大地震で太平洋プレートに変化 M8級の余震が起こる可能性
 (Yahooニュース:元ネタは下記のJAMSTECプレス発表)
 http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20120131/
新規作成_1.jpg
 ※JAMSTECサイトの図に加筆

地震計を海底にたくさんおいて観測したところ、海底が引っ張られる格好で小さな地震が
発生しているようです。太平洋プレートを深さ40kmまで断ち切るような大きな正断層型の
地震が発生しえる状況と言えます(私見ではM8クラス)。これは3月11日地震発生直後に
すでに予測されており、その一部では同日にM7.5の余震も起きている場所ですが、
依然として沖合大地震の危険性が残っているようです。

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こうした最新テクノロジーにより、以前よりも地震発生に関する様子はよくわかってきている
にもかかわらず、マスコミは適当な地震予知情報をたれ流しています。たとえばこちら。

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今後起きうる地震 [ 電磁気で地震予知]

東日本大震災からちょうど1年経った。阪神淡路大震災の1年後は、復興の木槌の
音も高らかだったような気がするが、本日の日経1面によれば「復興は2割程度」という
現地の声が聞かれるそうだ。復興計画への遅さが際立つ。阪神淡路大震災と異なる
もう1点は、いわずとしれた原発事故であり、問題解決の道筋すらついていない。

さらに阪神淡路大震災との大きな違いは、次の巨大地震への懸念だ。
地震.jpg
「ねぇねぇ、次はどこ?」 とりあえず手近なナマズに訪ねてみるナナちゃん。

まずは先達に習おう。

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首都圏の大地震はいつ来るか? [ 電磁気で地震予知]

昨年の大地震以降、地震予知に対する失望と期待が入り混じった結果だろうか?
毎月のように「○月▲日に地震が起きるかも!?」という話題が飛び交う。
つい先日もこんな噂が立った。

●1月25日に東海大地震が発生するという噂がネットで拡散(秒刊SUNDAY)
 http://www.yukawanet.com/archives/4085954.html
上記によれば、Twitterでは次のような内容が拡散されたようだ。
”東海大地震は24~25日か25~26日に掛けての夜中の11時以降か2~3時あたりに
 おきるから就寝中の多くの人が犠牲になるらしい。”

こういう具体的な予知は、具体的だからこそ怪しい。
同じような話は過去にも屡々あった。下記記事を参照いただきたい。
・富山で地震は起きません → http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2007-09-12
・大気イオンで地震予知? → http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2009-08-23
・宏観異常では地震予知はできない → http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2009-09-08

当然、地震など来ない。そうなると今度は逆に「やっぱり地震予知などあてにならないし、
できっこない」という話になる。たまたま同時期に発表された下記の科学的予測についても
「どうせあたらない」という意見もあるようだ。はなはだ両極端である。

ところで本当に東京に大地震は来るのだろうか?

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地震学に敗北などない [ 電磁気で地震予知]

先週、静岡市で開催された地震学会で行われた特別シンポジウムが話題だ。
「今回のM9地震に関して、地震学は敗北を認めた」との見出しが新聞を飾った。

以下は関連記事だ。著名な地震学者達のコメントもあるので引用する。
●「なぜ想定できなかった」東日本大震災“自省”シンポ 
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111008-00000121-san-soci
 「東日本大震災では、そもそも専門的見地からの地震の見立てが間違っていた」
●大震災予知できず 東北大松沢教授 異例の反省の弁
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111014-00000003-khks-l04
 「プレート(岩板)境界の固着が弱いという状況証拠と100年ほどのデータから、
 M7~8程度の地震しか起きないと判断してしまった」
●「大きな敗北」「非常に反省」=予知不可能の意見も―大震災で特別シンポ・地震学会
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111015-00000065-jij-soci
 「このシンポが地震学会の始まりとなる。忌憚ない意見をお願いしたい」
 「大震災を受け、地震発生の仕組みの研究や国の地震対策などはリセットするべきだ」

日本人は知らない「地震予知」の正体

日本人は知らない「地震予知」の正体

  • 作者: 東京大学理学部教授 ロバート・ゲラー
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2011/08/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


陸上・海底の地震調査のリーダー達からも、同様の発言が既に発せられている。

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アマチュアによる地震予知 (1) [ 電磁気で地震予知]

昨日は防災の日だったので、連載「電磁気で地震予知」を更新いたしましょう。
そういえば先日の記事にこのようなコメントをいただきました。

  「腰が痛い」「虹の雲をよく見る」などで地震の予知はできないのでしょうか?
  ※原文はこちら。China Roseさん、ありがとうございます。
  宏観異常現象なのですが、以前書いておられたように、夜みた夢を朝になって
  遡行して再構築するような例が多く、それを前兆と受け取る側に帰する問題も多いように思います。
  でもエビデンスとして使えるものはまったく無いんだろうか。

「耳鳴りがする」「ペットが吠える」などの地震の前触れ現象は、「宏観異常現象」と
呼ばれていて、これを用いた地震予知の試みはこれまで何度も行われて来ました。


上記は2008年の四川大地震のときの、日本での宏観異常現象の報告数です。
ただ実際には四川大地震ではなく、その前に茨城県沖で発生した地震の影響を
強く受けていました(→ http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2009-09-08 )。
宏観異常現象とは人間の心理が生みだした物にすぎないように私は思いますが、
しかし本当にこれらの中には地震予知に役立つ情報は埋もれてないのでしょうか?

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本気!? 電離層で地震を予知する(2) [ 電磁気で地震予知]

前回の地震予知連載の続きです。北海道大学の研究により、地震の前に電離層
に異常が発生するらしいことが分かりました。ではこれを地震予知に利用できるのか?
しかし、そう簡単ではなさそうです。

理由その1:「異常」の判断基準がない。
fig1.jpg
(Wikiの「磁気嵐」を参考に作りました)
前回記事の3つ目のグラフでは、なだらかでない変化が「電離層の異常」と考えられます。
これ以外の時間帯のデータについて、知人のGPS研究者に見せて貰う機会がありました。
その研究者の方いわく、「あのような地震直前の異常な変化はめったにない」とのこと。
でも一緒にデータを眺めるとそうでもない。あれも異常?これも異常?っていう感じで、
地震の前1~2日には同様の異常と思える変化がたくさんありました。

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本気!? 電離層で地震を予知する(1) [ 電磁気で地震予知]

「本気」と書いて「マジ」と読む。皆さんお久しぶりです、「電磁気で地震予知」の
お時間です。今回は、電離層を観測すれば地震予知ができるのではないか?
というお話です。それって本当かなぁ? ご紹介いたしましょう。

この話題、地震直後の4月頃から最近まで、ちょくちょく新聞で取り上げられています。
●大震災40分前上空の電子急増 チリ地震と類似「前兆か」
 www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/281622.html
 ※すでに削除されています。
●電離層の変化、東日本大震災でも…予知に有望?
 www.yomiuri.co.jp/science/news/20110715-OYT1T00203.htm

新規作成_0.jpg
図は読売新聞の記事より。原理を簡単に説明すると、、、
・GPSアンテナは複数の衛星から電波を受けている。何秒前に送られた電波かもわかる。
・電波が届くのにかかる時間 X 電波の速度(約30万km/秒) =衛星とGPSアンテナの
 距離が分かる。(これがGPSカーナビの原理
・ところが地上と衛星の間にある電離層内では、電波の速度が遅くなる。カーナビ程度
 なら問題ないけど、地殻変動のような微小な移動をキャッチする場合は大きな誤差だ。
・そこで複数の電波を使って、電離層内の電波の”遅れ”を補正している
・電離層での電波の速度はそこを漂う電子の数に比例する。なので補正が目的
 なんだけど、ついでに電離層内の電子の数(GPS-TECという)が分かっちゃう。
・じゃあ、これを測ってたらなにか分かるかな?例えば地震予知とか?

ってことで北海道大学の先生が解析した結果がこちら。

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高校生からの質問(4) [ 電磁気で地震予知]

さて、高校生からの質問に答えるシリーズ、最終回です。

Q. 地震は人々に悪影響を与えていますが、地震の美点はないのですか?
これは鋭い質問です。というのも、地震の研究者は自分たちの研究の重要性を伝えようして
地震の恐ろしさを強調する傾向があります(たぶん私も)。「怖いから調べる」ってのは
科学的モチベーションとして間違ってませんが、そうですねぇ、美点ですね。
その1)自然と歴史を知る大事さを教えてくれる
我々人間はお調子者です。ちょっとイロイロうまくいくと、これまでサボらなかったことを
サボりはじめたり、守らないといけない言い伝えや言いつけも守らなかったり。でもそれって
ちょっとした経験で決めてないですか? 地球の長い歴史から見たら間違ってないですか?
こういう大きな自然災害にであうと人は厳しい自然と向き合って暮らさねばならないことを
思い出すことになります(大きな犠牲と共に)。

その2)地震のエネルギーを地下数百kmの調査に利用する
生物だけでなく、星も進化します。この星の進化を知るためには地下数百km~数千km
を調査したいのですが、そこまで掘ることはできません。ダイナマイト爆発の振動を使って
調査できるのもせいぜい地下数十kmです。そこで地震が作る揺れを利用します。大きな
地震の揺れは地球の裏側まで届くので、地球を「輪切り」にできるのです(本当に輪切りに
するという意味ではなく、地球の中の地震波の伝わり方が詳しく分かるという意味ね)
こうしてプレートの構造や何百km以上の深さのマントルの様子がわかるのです。

その3)もしもプレートが移動しなかったら?
以前お話ししたように、地震の大元はプレートの移動です。このプレート移動が止まると
地震は止まります。ところで、もしもプレートが移動しなかったら、地球はどうなるでしょう?
実はいま私たちの知る地球とはまったく異なる星になります。例えば日本列島はなくなる
でしょう。石油も天然ガスもたぶん採れません。地表や海で見られる生物の姿も大きく変わり
ます。人間は誕生しなかったかも? プレートが移動しないだけでなんでそうなるの?
これは宿題にしましょう。みんなで調べてみてください。

planet.jpg
ってことは、遠くの惑星にプレート運動の痕跡らしき地形が見つかったら、
そこには知的生命体もいるかも??

では次の質問。

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高校生からの質問(3) [ 電磁気で地震予知]

海外出張などで間があいてしまいましたが、高校生からの質問に答えますよ~

Q. 世界で一番大きい地震は?
Q. プレート境界以外では大きな地震は起きないのでしょうか?
地震の真の大きさは「マグニチュード」というもので比べますが、マグニチュードにも
種類があります。下記ページでは「モーメントマグニチュード」で比較してます。
●地震について(気象庁:よくある質問集)
 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq7.html

日本で一番大きい地震は、先日の東北地方太平洋沖地震(Mw 9.0)です。上記の気象庁の
ページにはまだ載っていませんが、世界で4番目に大きな地震のようです。では大きな地震は
プレート境界だけで起きるのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。例えば日本の場合、
推定M8の濃尾地震(1891年)は、陸地の活断層が引き起こした典型的な「内陸型地震」です。

higai-1995.jpg
過去の被害地震(1872~1995年)
気象庁ページより(http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/higai/higai-1995.html

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高校生からの質問(2) [ 電磁気で地震予知]

前回の続きです。高校生からの質問にどんどん答えていきます。

Q.地震速報はどうやって地震を予知してますか?
 今のテレビ等の地震の予測はなんですか?
緊急地震速報関係は最もたくさん質問をいただきました。テレビであれだけ
「緊急地震速報です。強い揺れにご注意ください」ってやってますからね。
でも緊急地震速報はいわゆる地震予知ではありません。仕組みはこうです。
 1) いくつかの地震観測点で強い揺れが観測されて、
 2) そのデータから大地震と判断されたら、
 3) まだ揺れが届いていない地域へ「これから○秒後に揺れるよ!」
なので、残念ながら震源直上の地域には緊急地震速報は間に合いません。一方、今回の
東北沖の地震は沖合で起きたので、緊急地震速報が間に合った地域もありました。
緊急地震速報の仕組みについては下記を見てね。
●緊急地震速報のしくみと予報・警報(気象庁)
 http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/eew_naiyou.html
●緊急地震速報、惜しかった
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2008-05-09


なお海底に地震観測点があれば、沿岸域でも揺れる前に緊急地震速報が発令されます。
今回の地震はどうだったんかな? たしか釜石沖の海底に地震計があったんやけど。
ちなみに釜石沖には海底に水圧計も置いてあって、今回の津波を海底の水圧変化として
検出できました。沖合50kmくらいの場所で、津波の高さはすでに5m! 地震計も水圧計も
海底ケーブルにつながっていて、今回の地震でも陸上へデータを送り続けていました。
 新規作成_1.jpg
 東京大学地震研究所広報アウトリーチ室のページより。15:18くらいに記録が途切れて
 ますが、津波で海底ケーブルの陸上局(データ転送機など)が流されてしまったためらしい。
 
では次の質問。

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