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査読とは(2) ~査読者の選び方~ [ 連載 Old..]

まずどのようにして査読者(英語ではreviewerあるいはrefereeと言われる)が選ばれるのか、その過程から述べよう。この査読者が論文の掲載の可否に大きい影響を与えるのだから、論文を書く側としてはどのようにして査読者が選ばれているか気がかりだろう。

ほとんどの場合、査読者は学会誌の編集委員(Editorともいう)によって選ばれている。査読者の選び方は学会誌によって異なるが、大きくは次の2つが考えられる。

1) 投稿された論文毎に編集委員が査読者を決める場合
編集委員1名程度が投稿論文の担当者となり、個人のツテ等を頼りに査読者を選ぶ。むろんツテだけでは限界がある。後述のように査読は無償の場合があり、同じ人に何度も査読を頼むとそのうちやんわりと断られる。従って、編集委員は学術講演会(学会発表)などの場で耳をそばたて目を見張り、将来の査読者候補を探すケースも少なくない。あるいは「昨日の著者が今日の査読者」という場合もある。つまり論文の著者はその分野の知識が豊富であるだけではなく、査読時に必要な「主義主張に対する議論」の経験があるのである。過去に論文投稿経験のある者は査読者に足るということである。

2) 査読者の候補者が学会内で決められていたり、著者から査読者の推薦を受け付けている場合
この場合は、候補者や推薦者に対して編集委員から査読の依頼を行う。学会によってはほぼ自動的に査読候補者に査読をお願いするケースもあるだろう。査読者の第1候補者に査読を断られたら、事務局などから自動的に次候補者に打診をするのである。なお個々の論文について、査読者の自薦を受け付けている学会はないだろう。査読者の客観性が疑われる可能性があるためである。

いずれの場合も査読者は投稿論文と同じ分野に精通している専門家でないといけない。査読者には、投稿された論文の内容を十分理解し、投稿論文の内容に間違いがないか、過去に同様の研究がないか(もしある場合は投稿論文のどの点に掲載価値があるか)を慎重に判断する能力が必要があるからである。

つづく

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