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宇宙に行けず、海底には行ける [ 科学ニュース Old..]

今日は科学ニュース2件。まずはこちら。

あれれ?いま国際宇宙ステーション(ISS)には日本人の古川宇宙飛行士が滞在して
なかったっけ? あー、なんだか、古川飛行士向けの日本食とか、差し入れとか、お手紙とか
大量に損失した気がする。っていうかソユーズ・ロケットがないと、ISSから帰ってこれない
んじゃないの? ISSには脱出用に帰還船が付いているのかしら!?と思ったら、付いてた。
●国際宇宙ステーションへの補給フライト 44P
 http://iss.jaxa.jp/iss/supply/44p/

なんか、ちょっと前にロシアは「ソユーズの運賃、値上げするよー」って言ってたのに…
●ロシア ソユーズの運賃値上げ  宇宙ステーションへの唯一の「足」独占状態
 www.yomiuri.co.jp/space/news/20100407-OYT1T00449.htm ※リンク切れ

よし、ここは日本が有人宇宙船を打ち上げる番だ!
静かに進む国産「有人宇宙船」構想(日経産業新聞:2010/12/10)
●往復補給機に大型カプセル=実験試料回収、有人技術も視野-こうのとり後継機
 www.jiji.com/jc/zc?k=201107/2011073000207

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一方、日本の海底調査技術がまたやってくれました!
●東北地方太平洋沖地震震源海域での有人潜水調査船「しんかい6500」による
 潜航調査で得られた画像について(速報)
 http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20110815/

先日の巨大地震の震源域の海底に、地割れのようなものが見つかったらしい。
以前潜ったときはなかったんだって。ほぇー、割れてますね。

ちなみにこの調査を行ったのは日本が誇る有人潜水調査船「しんかい6500」。
ちょっとこちらのパノラマ写真を見てやってくださいよ。雰囲気ありますよ。
●【「日本一」の風景】有人潜水調査船「しんかい6500」
 http://photo.sankei.jp.msn.com/panorama/data/2009/0928shinkai/0928shinkai-mae/
●【日本一の風景】「しんかい6500」の内部
 http://photo.sankei.jp.msn.com/panorama/data/2009/0928shinkai/0928shinkai/

これが日本が誇る世界一の潜水船だい!ソユーズとは違うぜ!
ところがライバル登場。

中国のは7,000m級だと聞いています。しんかい6500より500m深いのな。
あなどれませんな。

今回の「しんかい6500」の発見に戻りますが、実はプレス発表されている以外にも
かなり興味深い発見があった様子。今後の調査に期待したいです。一方で、「海底に
割れ目が見つかりましたよ!」ってのは一般ウケはしましたが、私自身は不満。
・割れ目やバクテリアが見つかったけど、これらが今回の地震に関係するかどうかは
 実は分からない。本震でできたか、余震でできたかどうかも分からない。
・そもそも海溝の斜面は急なので、地震で揺れれば割れ目くらいできるだろう
・大事なことは、この発見が地震発生を理解する上で決定的に重要かどうかということ。
 実はスマトラ地震でも同様の地割れ(もっとすごかった気がする)を見つけているが、
 それが地震発生の理解に大いに役立ったとは聞かれない。
・ようするにこんな「見つけた」「面白い映像」だけでは、科学的な地震調査とは言えない。
 もうちょっと、地震そのものに迫ることも発表して欲しかった。
・でも、映像はウケるのよね。
・そんなのにばかり頼ってると、のちのちひどい事になるアルヨ ←誰?

今後の調査では、この割れ目はどの深さまで続いているのか?とか、地震とどんな関係が
あったのか?的なことがわかってくるでしょう。そうするとそれは世界的発見!かもしれないね。
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乾物屋

 小学5年生の時に林間学校から帰ってきてテレビの前に正座してアポロ11号の月着陸を見ていました。翌日、一番深い海(図鑑ではマリアナ海溝)に人類はまだ潜ることが出来ないと知ってう〜んとうなりました。それなら世界で一番先に深海底へ行こうなんて考えながら、「サブマリン707」とか「青の6号」とかを読んでいました。
 ISSには宇宙補給機「こうのとり」(HTV)にがんばってもらいましょう。はやぶさにしんかい6500にも。おっと「蛟竜(Jiaolong)」号は、実用6000だけど新幹線のように7000を標榜してアルか?って冗談言いたくなります(笑)
 最後に「・でも、映像はウケるのよね。」>ほんとに思います。うちの業界でもプレゼン・パワポのビジュアルは効果絶大です。
by 乾物屋 (2011-08-27 12:54) 

MANTA

>「蛟竜(Jiaolong)」号は、実用6000だけど新幹線のように7000を標榜し
>てアルか?って冗談言いたくなります(笑)
乾物屋さん、なるほど、蛟竜号がロシアの潜水船「ミール」がベースだったら、
本当は6000mの能力なのを7000mまで増強したのかもしれませんね。ただ
写真を見ると蛟竜号とミールはあまり似ていない。むしろ「しんかい6500」に
似てますね。中国独自の設計なのでしょうね。

>うちの業界でもプレゼン・パワポのビジュアルは効果絶大です。
ところが大学の授業ではパワポよりも板書のほうがよいようです。
パワポばかりだと、学生はなーーーーんも覚えてません (T-T)
by MANTA (2011-08-28 15:27) 

LH2

>これが日本が誇る世界一の潜水船だい!ソユーズとは違うぜ!
いや潜水調査船と宇宙貨物船を比べるのはどうかと^^;

ソユーズロケットは1760機以上の打ち上げ実績を持つ、高い信頼性と量産性をもつロケットです。年平均12機も上げていればいつかは失敗も起きるでしょう。

(日本のロケットは打ち上げ基数の割に信頼性が高く、そこは誇れる部分だと思いますが、基数が増えてくれば確率的に失敗を引く可能性も高くなってきます。)
日本のためにもあまり打ち上げ失敗を叩いてやらないでくださいませ~。


そういえば、ちきゅうが東北地方太平洋沖地震の震源断層を掘削するそうですね。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110813-OYT1T00405.htm
地震発生直後の断層の掘削ということで、いろいろな成果を期待しています。

(が、地震を誘発、させる可能性はないとは思いますが、ちきゅうは掘削中に津波を伴う余震が来ても大丈夫なのでしょうか。沖合だからましだとは思いますが…。)
by LH2 (2011-09-07 22:30) 

MANTA

>いや潜水調査船と宇宙貨物船を比べるのはどうかと^^;
LH2さん、宇宙と深海の2つの科学ニュースを無理につないでいるので、
そのあたりは笑ってお許しを(^^;)

ソユーズロケットは凄いと思います。液体燃料なしの「花火」ですよね?
シンプル・イズ・ベストの例と思っていましたが、古いシステムのトラブル
が今頃増えるということは、管理・運営する側に問題があったのかな?
ふと今回の原発事故を思い出した…
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-07-20

>ちきゅうは掘削中に津波を伴う余震が来ても大丈夫なのでしょうか。
沖合では津波発生時にいきなり数m程度海面が盛り上がりますが、全体に
(何kmにもわたって)盛り上がるので船がひっくり返ることはないでしょう。
ただ掘削装置の一部は破損するかもしれません(多少の波には耐えますが)。
by MANTA (2011-09-08 08:00) 

LH2

>液体燃料なしの「花火」ですよね?
いえ、全段液体燃料です。
液体酸素とケロシンを使った1957年運用開始の「スプートニク」ロケットに、1970年代に開発された「ブロックI」上段ロケットを乗せた二段式。

ロケットエンジンを束ねた「クラスター」として有名ですが、実はそれは冷戦時の西側での誤解で、実はエンジンは1台で、燃焼室だけ4個ある、という、ロシア独特の設計思想に基づいています。


深海潜水艇も、ロケットのように各国の潜水艇をまとめたページがあるといいんですが・・・しんかい6500とミール、アルビンのように、同じ目的で収斂進化しても、どこかに残る設計思想、というのが見ていて面白いので…。

>ちきゅう
ひっくり返ることはないと思いますが、定位置制御能力を超えると船が流されて、岩盤に刺さったライザーパイプが引っこ抜けてしまうんじゃないかと…。
パイプの貫通した断層が滑るとどうなるんだろう(パイプが折れるのか、それとも温度変化が観測できるのではないか)、とか、いろいろ考えると面白いです。
by LH2 (2011-09-08 19:56) 

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